ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

ネコと夜景とビール

「SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE」で久々に美味いビールを飲む

 

 

「SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE」へ

 

2022年7月のある平日、私は銀座にいました。そう、おいしいビールを飲むために。

 

コロナ禍で会食、とくに飲酒をともなう会食を控えるようになってしまった昨今。私も外でお酒を飲む機会が激減しました。そんな中、苦境に立つ外食市場を応援しようと、サッポロビールさんが「乾杯をもっとおいしく」をテーマにしたキャンペーンを開催されています。その集大成となるイベント「SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE」が銀座で開催される、ということで、行ってきました。おいしいビールを飲むために!

 

www.sapporobeer.jp

 

開場は銀座7丁目にあるヒューリック銀座7丁目ビルの1階「G735 Gallery」。その昔、このビルの一角が職場だったことがあるので、元職場のビルで昼間っからビールを飲むという背徳感のオマケつき。

 

このイベントでは、サッポロビールが誇る個性豊かな6種類のビールブランドを楽しむことができるのでした。イベント参加時間は1時間で、終了15分前にラストオーダー。グラス交換制でおかわりができるシステムということで、実質45分でどれくらい飲めるのでしょうか。

 

1杯め:やっぱり定番の「サッポロ生ビール黒ラベル」

定番の黒ラベル

まずは1杯目、乾いた喉を潤したいところで選択するのは、やはり定番の「黒ラベル」。「パーフェクト黒ラベル」と称された、至高の一杯。泡のクリーミーさー、ビールの温度、よく洗浄されたグラスのきれいさ。これらが合わさってはじめて「パーフェクト黒ラベル」になるのです。

 

パーフェクト黒ラベルは、東京メトロ銀座駅直結の「THE BAR」に行けば飲めるのですが、このコロナ禍でここ2年くらいはまったく飲みにいけず。もともとオフィスが銀座界隈にあったのですが、別の場所に移転をしたことで銀座に立ち寄る機会が減り、足が遠のいてたんですよね。THE BARもまた行きたいな。

 

ではでは、久々の「パーフェクト黒ラベル」いただきます。酷暑の昼間に飲む、キンキンのビール、「美味い」以外の言葉が出ません。黒ラベルが持つ本来の美味さを引き立てる2度~6度という温度で注がれているのですが、雑味がまったく感じられません。するするするーっと喉を通っていきます。いやー、最高。このクリーミーな泡を楽しめるのは外でサーブしてもらうビールの醍醐味だな。これが外で飲むビールのおいしさか。

 

2杯め:SORACHI1984

伝説のホップ「ソラチエース」を使ったSORACHI1984

1杯めの黒ラベルを堪能して、2杯めにチョイスしたのは「SORACHI1984」。1984年、北海道空知郡で生まれた「ソラチエース」を100%使用した、風味に特徴のあるビールです。ソラチエースって誕生当初は日本ではあまり人気が出ず、海外のブルワリーで使われて人気が爆発したというホップなんですよね。

 

飲むと「草原!!」と感じるビール。いや、そんな絵にかいたような草原って行ったことないのでイメージなんですが。飲むと、ホップの特徴であるレモングラスやヒノキを感じさせる香りが広がっていきます。苦みより香りを感じる方が強いですね。苦みはグレープフルーツみたいな柑橘っぽいフレッシュな苦みなので、飲みやすいしビールの面白さが感じられる1杯。SORACHI1984は缶ビールでも販売されているので、久々に買って飲みたいな。

 

近くの席で飲んでいたお兄さんが「オレはこれ(SORACHI1984)が世界で1番好きだ!」と力説していました。いいよね。

 

 

3杯め:エーデルピルス

3杯めはエーデルピルスをチョイス。飲食店限定のビールで、用意しているお店もそれほど多くない印象。銀座ライオンにはあるので、行くと注文してしまうビールです。

 

エーデルピルスの特徴は「3度注ぎ」。じっくりと時間をかけて、3回に分けて注ぐことでふわっふわの泡がビールに乗ることに。

気品すら感じさせるこの美しいフォルム。専用グラスもキレイだし、最高ですね。チェコ産のファインアロマホップで作られたエーデルピルスの苦みは鮮烈。エグいとか嫌な感じの苦みではなく、品のある苦さというか。ついもう一口飲みたくなるんですよね。

 

今回一番キレイに撮れたビールはエーデルピルスでした。

 

4杯め:「絶品」ヱビス

そろそろラストオーダーの時間が近づいて、次がラストの1杯になりそう。最後にチョイスしたのはヱビスビールでした。「絶品」ヱビスと銘打った1杯をいただきましょう。

 

美しいブロンドの液体、クリーミーな泡、専用グラスの美しいフォルム。パーフェクト。

 

4杯めに飲んで、そろそろ酔い始めのタイミングですが、これが笑っちゃうくらいおいしかった。何このおいしさ。穏やかな苦みと、ゆたかな香り。外で飲むヱビスってなんでこんなに美味しいのか。缶ビールとの違いを一番大きく感じたかも。

 

優勝のおいしさ

飲みかけのヱビスのグラスを優勝カップのように掲げる40代男性。これは優勝でした。

 

「白穂乃香」は個人的に小麦麦芽×上面発酵ビールの風味がちょっと苦手で今回はパス。瓶からサーブされる昔ながらのサッポロラガービールも飲めずでしたが、またどこかで手酌して飲むかなー。

 

久々の外ビール、おいしかったです

久々に外でビールを飲む機会となった「SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE」。やはりプロが注いでくれるビールはおいしい。このおいしさを体感するためにお店でビールを飲むんだな、ということを改めて実感したのでした。まだまだ大手を振って外でビールを飲むにはちょっと心配なご時世ですが、静かに一人飲みの機会は作ってもいいかな、と思ったのでした。

 

また、おいしいビールを飲みにいきましょう。

フレンチの皇帝の置き土産。「ヱビス with ジョエル・ロブション フレンチピルス」はフルーティで飲みごたえのある特別なヱビス

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「フレンチの皇帝」の置き土産「フレンチピルス」

 

2019年11月26日(火)ヱビスビールの限定醸造商品「ヱビス with ジョエル・ロブション フレンチピルス」が店頭に並びました。淡いイエローゴールドのデザインが美しいラベルは棚でもひときわ目立ちます。

 

ヱビスビールは「フレンチの皇帝」とも称される、ジョエル・ロブション氏が監修したビールを何本かリリースしていましたが、2018年にジョエル・ロブション氏が逝去されたため、この「フレンチピルス」がシリーズ最後になってしまうのですね。

 

ジョエル・ロブション氏が監修したビールは、時にシャンパンのように、またある時にはワインのような味わいを楽しめるビールだったので、とても好きなタイプのビールでした。

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ジョエル・ロブション氏の置き土産となったフレンチピルスは原材料のチョイスに特長があるようですね。麦芽にはシャンパーニュ産の淡色麦芽を使い、ビールの風味の決め手になるホップは、白ブドウを思わせる「ネルソンソーヴィン」と柑橘系の香りの「シトラ」の二種類を使用。

 

これまでのジョエル・ロブション監修ビールはシャンパンを思わせるような華やかさがありましたが、今回のフレンチピルスも楽しみです。

 

フルーティながらヱビスらしい飲みごたえを備えたフレンチピルス

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さっそくグラスに注いでみましょう。液色はやや淡いゴールドで、シャンパーニュ産の淡色麦芽を使っていることがよくわかります。柑橘系のようなフルーティな香りがします。

 

飲んでみると、ホップの持つフルーティな香りを感じながら、フレッシュな苦味をやや強めに感じる飲み口。「フルーティ」と聞くと軽やかなイメージを持ちがちですが、いつものヱビスビールらしい飲みごたえをあわせもったビールのようです。料理にも負けない強さがあるので、食事と合わせてもビールの存在感が薄れなさそう。

 

温度が上がってくると、フルーティさが強くなって甘みと苦味が絡む、コクのある味わいが楽しめます。冷蔵庫から出してグラスに注いだばかりの時にはキリッと、時間が経つと丸みのある風味が味わえるので、食事時にじっくり飲むのも良い感じ。

 

過去にジョエル・ロブションの名を冠して発売されたビールはシャンパンのようにやや軽めな飲み口でしたが、今回はヱビスビールらしさがより出ているように感じました。

 

 

12月を彩るちょっと特別なディナーの時に、シャンパングラスに注いで飲むのもいいですね。フレンチの皇帝の置き土産、ヱビス with ジョエル・ロブション フレンチピルスでした!

日本の大手ビールメーカー5大ブランドの黒ビールを飲み比べてみた

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大手5大ブランドの黒ビールを飲み比べる!

 

2019年11月6日、サッポロ生ビール黒ラベル〈黒〉が発売されました。文字通り、サッポロ黒ラベルのブランド名を冠した黒ビールです。黒ラベルの〈黒〉は2016年の販促キャンペーンの景品として登場して以来、2017年より年一度のペースで限定醸造されています。

 

黒ラベルの黒が出た、ということは大手ビールメーカーの看板ビールの黒ビールが出そろったということ。ここは飲み比べしなければなるまい・・・ということで、アサヒ・キリン・サッポロ・エビス・サントリーの大手5大ブランドの黒ビールを飲み比べしました!

 

今回の黒ビール飲み比べは、それぞれの黒ビールの「入手しやすさ」「濃さ」と風味のレビューをまとめています。風味については、冷蔵庫から出してグラスに注いだばかりの状態と、少し室温になじませて温度が上がったタイミングでの味をチェックしています。

 

一般的には「濃厚で芳醇な味わいで、苦味だけでなく甘みもある」風味とくくられる黒ビール。飲み比べてみると、同じ黒ビールといえどブランドによって風味の特長が大きく変わっているのがわかって面白かったです。

 

<そもそも黒ビールって?>

日本の黒ビールの定義は公正取引委員会によって定められた規約(ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則)によって定められています。

濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない(ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則より

世界のビールスタイルには「シュバルツ」や「ポーター」など黒ビールを定義したスタイルがいくつかありますが、日本のビールはその条件に当てはまらないものが多いんですよね。例えば『日本の大手メーカーの黒ビールはシュバルツスタイル』だと言われることがありますが、スタイルの定義からいうとシュバルツを名乗るためにはアルコール度数の条件から外れているのです(シュバルツを名乗る条件の一つにアルコール度数が3.8%~4.9%である、という必要があります)。

 

日本の大手メーカーの黒ビールはアルコール5%~6%のものが多いので、厳密にいえばシュバルツではないということになります。

 

 

 1.「ビアホール仕立ての黒」アサヒ ドライブラック

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まず一本目はアサヒの黒ビール「アサヒスーパードライ ドライブラック」です。文字通りスーパードライブランドの黒ビールとなります。

 

◆アサヒスーパードライ ドライブラック

 ★入手しやすさ:★★★(通年販売)

 ★濃さ:★☆☆(かなりライト)

 ★風味レビュー:ほんのりとしたロースト香、かなりスッキリ。

 

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ドライブラックは2012年にスーパードライ初の派生商品として登場した黒ビールで、黒ビールでありながら後味爽快なドライテイストを売りにしています。2016年のリニューアルの際には甘みを引き出すカラメル麦芽・コーヒーのような焦げ香を持つロースト麦芽の割合を配合を見直すことで、後味ドライでありながら黒ビールらしいコクを強化しているとのこと。

 

原材料は麦芽とホップに加えて米・コーン・スターチとスーパードライと同じ副原料。さらに麦芽エキスを追加して味を整えています。 

 

かなりライトな黒ビールのドライブラック

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ではさっそくドライブラックを飲んでみましょう。一口飲んでみると、鼻の奥にほんのりとロースト香を残しつつ、かなりすっきりとした飲み心地。黒ビールらしい濃厚さはあまり感じません。飲みやすいアイスコーヒーのようです。

 

温度が少し上がると少し酸味のような、甘みのような風味が出てきます。それでも一般的な黒ビールと比べるとかなりライトな飲み口です。

 

黒ビールの濃厚さを好む人からするとちょっとライトすぎるかな?という感じのドライブラックでした。まぁ、アサヒビールには本格的なスタウトスタイルの黒ビール「アサヒスタウト」がありますので、アサヒブランドで本格的な黒ビールを好む方はアサヒスタウトを飲んでみてはどうかというすみ分けがされているのでしょうね。

 

2.「おいしいところだけを搾った」キリン一番搾り〈黒生〉

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続いてはキリンビールの看板ビール「キリン一番搾り」の黒ビール「一番搾り〈黒生

〉」 です。

 

◆キリン一番搾り〈黒生〉

 ★入手しやすさ:★★★(通年販売)

 ★濃さ:★★☆(程よく濃厚)

 ★風味レビュー:コクがあるけど後味スッキリ系。苦みの中にほんのり甘み。

 

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もともとは「一番搾り スタウト」という形で上面発酵タイプの黒ビールを販売していたキリンビールですが、2017年の一番搾り大リニューアルにあわせた形で黒ビールも一番搾りブランドに統一。スタウトからダークラガータイプのビールとなっています。

 

原材料は一番搾りと同じく麦芽とホップのみ。通常の一番搾りの醸造と同じように「低温麦汁ろ過製法」を取り入れています。雑味や渋味をより減らして芳醇なうまみを引き立てつつ、一番搾りらしい飲みやすさを追求しているとのこと。

 

香ばしさの奥にほんのり甘い一番搾り〈黒生〉

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グラスに注いだ一番搾り〈黒生〉は真っ黒というよりは黒に近いこげ茶という感じ。飲み口は香ばしさの奥にコーヒーのような酸味・苦みが混じるコクのある飲み口。それでも後味は案外スッキリで飲みやすい。

 

温度が上がると香りが立ってきます。 苦みの中にほんのりと甘みを感じるのは一番搾りだからかな。ほどよく濃厚、ほんのりと甘みを感じる風味は黒ビール初心者の方にも飲みやすい一本ではないでしょうか。

 

3.「洗練された黒」サッポロ生ビール黒ラベル〈黒〉 

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3本目はサッポロ黒ラベルの黒ビール「サッポロ生ビール黒ラベル〈黒〉」。 2016年に応募景品用として醸造されたのち、好評を博したということで2017年にいよいよ限定醸造ビールとして年に1度リリースされるようになりました。黒字に金のロゴがめっちゃカッコいい。

 

◆サッポロ生ビール黒ラベル〈黒〉

 ★入手しやすさ:★☆☆(年に一度の限定醸造)

 ★濃さ:★★☆(苦すぎず、甘すぎず、重すぎず。)

 ★風味レビュー:程よい香ばしさに程よいコク。重過ぎなくて飲みやすい。

 

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黒ラベル〈黒〉は通常の黒ラベルでも使用している「旨さ長持ち麦芽」を焙燥した黒麦芽を一部使用しています。風味も黒ラベルのような爽やかな後味を実現した黒ビールという位置づけになっています。

 

原材料は黒ラベルと同じく麦芽とホップに加えて米・コーン・スターチという副原料を投入しています。100mlあたりのカロリーが42kcalと5大ブランドの黒ビールの中で最も低いのが意外ですね。かなりライトな飲み口のドライブラックよりカロリー低いとは。

 

程よい香ばしさと味のバランスが絶妙な黒ラベル〈黒〉 

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黒ラベル〈黒〉は飲んでみると程よいロースト香が鼻から抜けていきます。飲み口も甘すぎず、苦すぎず、酸味もなく、ちょうどいい感じ。重さも控えめでのどを通った後はすっきり。全体的にバランスが良いですね。なんというか、すっきり飲みやすいアイスコーヒーみたいな感じ。

 

温度が上がってくると焙煎した麦芽の香ばしさがより広がっていきます。風味も丸みを帯びてきて黒ビールらしい芳醇な味わいの中にほんのりとした甘みを感じます。これは飲みやすいな。

 

黒ラベルの〈黒〉、洗練された黒ビールです。

 

4.「ゆっくり愉しむ、確かなコク」エビスプレミアムブラック

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4本目はヱビスビールの黒、「ヱビス プレミアムブラック」です。 ヱビスにはプレミアムブラックのほか「ヱビススタウト クリーミートップ」というスタウトスタイルの黒ビールがありますが、ヱビススタウトは飲食店限定の樽生のみ製造されているため、自宅で飲めるのはヱビス プレミアムブラックのみとなっています。

 

◆ヱビス プレミアムブラック〈黒〉

 ★入手しやすさ:★★★(通年販売)

 ★濃さ:★★★(エビスらしい濃厚さ)

 ★風味レビュー:ロースト香と苦みの奥に甘みと酸味のあるコーヒーのような味わい

  

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ヱビスプレミアムブラックは通常のヱビスビールと同じく麦芽とホップのみで醸造されています。ビールの発酵に使われる酵母もヱビスと同じヱビス酵母で、まさに「ヱビスの遺伝子を引き継いだ黒ビール」です。

 

ふくよかな風味とまろやかな舌触り

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ヱビスプレミアムブラックは見た目から濃厚なブラック。飲んでみると焙煎した麦芽のロースト香が口いっぱいにひろがります。舌触りもどことなくなめらかです。ヱビスらしいコクのある味わいで香ばしさと苦味の中にほんのりとした甘みとコーヒーのような酸味を口に残します。

 

温度が上がるとより甘みが目立つ感じですね。芳醇だけど、しつこくない。上品なコク深さが味わえるヱビスプレミアムブラックでした。

 

5.「まろやかで豊かなコク」ザ・プレミアム・モルツ<黒>

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ラスト、5本目はサントリー ザ・プレミアム・モルツ<黒>です。通年販売ではありませんが、クリスマスや秋冬のシーズンに登場する、プレモルの準レギュラー枠といった存在ですね。

 

◆サントリー ザ・プレミアム・モルツ ザ・ブラック

 ★入手しやすさ:★★☆(通年ではないが年数回発売される準レギュラー枠)

 ★濃さ:★★★(一番コクがあるかも)

 ★風味レビュー:冷えた状態でも感じるロースト香。甘みが強めでコクがある。

 

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原材料は麦芽とホップのみ。栄養成分表示を見ると100mlあたりのカロリーが52kcalと5大ブランドの黒ビールの中で最も高い数値を示しています。カロリーが高いビールはコクがあって芳醇な風味であるといわれています。これは楽しみ。 

 

コク深さが際立つプレミアムモルツ<黒>

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見た目は限りなく黒に近い焦げ茶。一口飲むと焙煎した麦芽のロースト香がかなり強めに感じます。冷えた状態でも芳醇なロースト香があって、焦げた苦味が口に広がります。苦味の奥には甘みがあって、喉を通ったあとの後味もしっかり残りますね。これは濃厚。

 

温度が高くなると甘みがより前に出てきて芳醇さを感じます。苦味・甘みにコーヒーのような酸味をほんのり感じて、かなり飲みごたえのある黒ビール。コク深さという点では今回飲み比べした中で一番コクがあるかも。

 

濃い目のビールが好きな方にはよく合いそうな「ザ・プレミアム・モルツ<黒>」。秋冬やバレンタインに発売されるので、ぜひぜひお店で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

5大ブランドそれぞれの特長がよく出た黒ビール飲み比べでした

黒ラベル〈黒〉の発売にあわせて大手ビールメーカー5大ブランドの黒ビールを飲み比べてみました。同じ黒ビールですが、ブランドそれぞれの特長やスタイルがよく出ていて、味の違いを楽しみながら飲むことができました。

 

黒ビールの良さは味の濃さだけではありませんが、味の濃さ(淡→濃)で順番に並べるとこんな感じでしょうか。

 

ドライブラック(アサヒ)<黒ラベル黒(サッポロ)<一番搾り黒(キリン)<エビスプレミアムブラック(ヱビス)<プレモル黒(サントリー)

 

たまには自宅で黒ビールをゆっくり飲んでみる、なんていうのも楽しい飲み方の一つ。ご興味があればぜひ黒ビールを楽しんでみてくださいね!

 

 

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ほかにも飲み比べやってます。

 

熱処理ビールの2大巨頭を飲み比べてみました。

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 同じラガーだけどどう違う?

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新ジャンルもレベルが高いと実感した飲み比べ。

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新ジャンルでエールビールが楽しめる!?アサヒ「クラフトスタイル ブリティッシュ/アメリカン」を飲み比べてみた!

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クラフトビール×新ジャンルの実力、見せてもらおうか

2019年10月 23日(火)にアサヒビールから「アサヒ クラフトスタイル ブリティッシュ/アメリカン」が発売されました。こちらはビールではなく新ジャンルですが、それぞれペールエールとアメリカンペールエールのビアスタイルを再現したものとなっています。

 

新ジャンルではサッポロビールから発売されている「ホワイトベルグ」がホワイトビールの味わいを再現していますが、アサヒでははじめてかな?新ジャンルだと日本の一般的なビールと同じいわゆるラガータイプのピルスナースタイルの商品がほとんどなので、新ジャンルでペールエールやアメリカンペールエールといったスタイルを再現したものはちょっと楽しみ。

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原材料はクリアアサヒなどと同じですね。栄養成分的にはカロリーがやや高めになっています。クリアアサヒが100mlあたり42キロカロリーなので、それと比較すると高いですね。そのぶん飲みごたえがあるということでしょうか。

アルコール度数はどちらも5%となっています。

 

さて、それでは飲み比べしてみましょう。見せてもらおうか、アサヒの新ジャンルの実力とやらを!(たまに使いたくなるセリフ)

 

豊潤さと香ばしさが十分楽しめる「ブリティッシュ」

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まずは「ブリティッシュ」からいただきます。グラスに注いでみるとやや琥珀色っぽい濃褐色のビールです。Hubなどで飲める「バスペールエール」みたいな感じですね。

 

一口飲んでみると芳醇な味わいと香ばしさが広がります。結構しっかりした風味を感じますが後味はすっきりと抜けていってライトな飲み口になっていますね。変なアルコールっぽさや違和感もなく、すっきり飲める一本。それでいてペールエールの雰囲気は十分に感じられました。これはいいぞ。 

 

ホップの柑橘系な香りが楽しめる「アメリカン」

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続いては「アメリカン」を飲んでみましょう。アメリカンペールエールは、ペールエールでもホップの特長をより効かせたタイプのスタイルです。日本だとよなよなエールがアメリカンペールエールのスタイルですね。

 

グラスに注いでみると少し濃い目のゴールドのビールです。飲んでみるとアメリカンペールエールらしい柑橘系のホップの香りと苦みが感じられますね。苦みと香りの後味がしっかり残って、飲みごたえがあります。ボディのライトさはありますが、十分満足できる出来にになっています。

 

「ジェネリックよなよなエール」というとちょっと言いすぎかもしれませんが、新ジャンルではかなり出来の良い一本だと思いました。

 

気軽に手軽にエールビールが楽しめる

アサヒビールの新ジャンル「アサヒ クラフトスタイル ブリティッシュ/アメリカン」を飲み比べしてみました。値段も安く、そして飲みやすい。それでいてエールタイプの雰囲気を十分感じられるのでこれはよくできたシリーズだなーという感想です。期間限定・数量限定とのことですが、通年販売してくれると嬉しいなー。

 

コンビニなどで見かけたらぜひぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

通常の新ジャンルの飲み比べもやってみました

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フルーティな香りとコクのある味わいで秋を感じる アサヒ 紅!

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 「紅だぁぁぁっ!」 と思わず叫ぶ ビールかな(5・7・5調)

 

2019年8月20日(火)アサヒビールより秋の限定ビール「アサヒ 紅」が発売されました。秋らしい紅葉がちりばめられたデザインで、手に取ると早くも秋がやってきたことを感じさせます。

 

秋の限定ビールといえば、2018年には「アサヒ食楽」というビールがリリースされていましたね。ほうじ茶のような香ばしさと、副原料に香辛料を使用した食欲をそそるビールでした。なかなかトリッキーながらおもしろいビールだったなー。 

daiki-photo.hatenablog.jp

 

「紅」と聞くとどうしても脳内でX JAPANのボーカルであるToshiが「紅だぁぁぁぁっ!」と叫んでしまう世代です。 

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原材料は実はスーパードライと同じで、麦芽とホップのほかに米・コーン・スターチを使用しています。麦芽にはクリスタル麦芽を一部投入して琥珀のような色をつけ、ホップには希少種であるアマリロホップを使用してフルーティな香り付けをほどこしています。

 

コクがあるという触れ込みの通り、エネルギーは100mlあたり49キロカロリーとビールにしてはやや高め。フルボディの飲み心地が楽しめそうなビールですね。

 

 それではさっそく飲んでみましょう!

 

フルーティな香りとしっかりとした飲みごたえ

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グラスにアサヒ紅を注いでいきます。グラスには赤褐色のビール。琥珀エビスと同じくクリスタル麦芽を使用しているせいか、美しい琥珀のような色ですね。香りはアマリロホップのフルーティな香りがただよいます。

 

一口飲んでみると、柑橘っぽいフルーツ系の香りが広がります。そしてアルコール6%らしいしっかりとした飲みごたえ。結構パンチ力あるなというのが第一印象でした。ビールの温度が上がってくると、さらにホップのフルーティさが広がります。アルコール度数が高いということもあり、全体的な風味はやや甘さを感じるようになりますね。

 

フルーティな香りがあるので、食事に合わせるなら和食より洋食が合いそうな風味ですね。

 

秋ビールの飲みくらべが楽しそう

アサヒビールの2019年秋限定ビール「アサヒ 紅」を飲んでみた記事でした。

 

2019年の秋は4大ビールメーカーそれぞれが秋限定ビールをリリースしたことになりますね。「濃厚・芳醇な味わい」「通常より高アルコールなビール」というトレンドは押さえつつ各社の特長が分かれているのが感じられます。

 

キリン秋味はまさに王道。伝統の熱処理ビールならではの丸みのある苦味。サッポロ焙煎生ビールは焙煎した麦芽の香ばしさと甘み。そしてアサヒ紅はホップのフルーティな香りとボディのふくよかさ。サントリーの秋ビール「プレミアムモルツ 秋香るエール」は熟したフルーツのような芳醇さ。

 

濃厚で芳醇という方向性は似ていますが、風味のタイプがそれぞれ違うのは面白いですね。秋ビールの飲み比べをしてみると秋の夜長が楽しめるのではないでしょうか。

 

秋ビール飲み比べ、やってみませんか?

(去年の記事ですが・・・)秋ビールの定番にして王道。キリン秋味。

daiki-photo.hatenablog.jp

 

 サッポロビールの秋ビールは焙煎した麦芽の香ばしさが美味しい焙煎生ビール。

daiki-photo.hatenablog.jp

 

 

芳醇でフルーティ。それでいて麦芽の香ばしさも感じられるプレミアムモルツ秋<香る>エール

daiki-photo.hatenablog.jp

 

焙煎した麦芽の香ばしさとほのかな甘味が楽しめる!サッポロ 焙煎生ビール!

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サッポロビールの秋限定「焙煎生ビール」が登場!

 

2019年8月20日、お盆休みが明けて大手ビールメーカーの秋限定ビールが次々にリリースされました。ビール業界的にはお盆が明けるともう秋の気配ですね。例年お盆明けはまだまだ残暑が厳しいのですが、今年はなんだか暑さがやわらいで夜は過ごしやすく感じます。秋向けの濃厚で芳醇な味わいのビールを飲むのにちょうどいい気候ですね!

 

まず最初にレビューしたのはサッポロビールから登場した秋限定のビール「焙煎生ビール」です。 

 

もともと焙煎生ビールは1992年にはじめて登場したビールで、その後2009年に全国の主要コンビニで限定販売されましたが、その後は表舞台から姿を消していたビールです。

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それから9年後、秋限定仕様にマイナーチェンジを施して戻ってきたのでした。ラベルのデザインも2009年当時のものをベースにしていて思わず「懐かしい」と感じた人もいるかもしれませんね。

 

余談の余談ですが、2018年に焙煎生ビールを飲んで写真を撮って下書きまで作ったのですが、仕上げ損ねて公開の時期を逸したのは秘密です。今年も発売されてよかった・・・

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原材料はサッポロ黒ラベルと同じ。原材料は同じなのにまったく違うタイプのビールができるのが面白いところですよね。ということで、秋限定の「焙煎生ビール」さっそく飲んでみましょう! 

 

 焙煎麦芽の香ばしさと甘み感じるアンバーなビール

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グラスには茶色のビールが注がれていきます。見るからに香ばしい濃色のビール。

 

飲んでみると、焙煎された麦芽の香ばしさと、カラメルのような甘みを感じます。アルコール度数が6%あるということもあり、ボディがしっかりで飲みごたえがありますね。そして舌の上に残る後味、コクがあります。どっしりした重さはないですが、力強い味わい。黒ビールほど香りやコクが強くないので、思った以上に飲みやすいビールです。

 

ビールの温度が高くなってくると、麦芽のもつ甘みがより強く感じられます。晩酌だけでなく、ビールだけを飲んで楽しむのもいいかもしれません。

 

高アルコールビールで感じやすいアルコールそのもの香りはありますが、うまく麦芽の香ばしさにまぎれているのでそこまで気になりませんでした。

 

秋は味わい深い芳醇なビールが次々とリリースされていきます。ぜひ好みのビールを見つけて楽しんでみてくださいね!

銀座のど真ん中で究極の黒ラベルがワンコインで飲める!サッポロ「THE BAR」へ行ってきました!

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究極の黒ラベルを気軽に飲める「THE BAR」

 

銀座に新しくオープンした「SAPPORO THE BAR」へ行ってきました。「最もビールがおいしい瞬間はその日の1杯目」というコンセプトの元、サッポロ生ビール黒ラベルの「完璧な生」を1杯500円で気軽に飲めるビアバー形式のお店になっています。

 

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サッポロビールニュースリリースより

場所はGINZA PLACEの地下1Fで、東京メトロ銀座線の銀座駅改札を出たら右手すぐにお店があります。改札を出れば目前に洒落たビアバーが待っているわけです。地下鉄降りたら2分(体感)でビールです。

 

銀座の地下に登場した黒ラベルの立ち飲みバー

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店内はオールスタンディングのカウンターで20名ほどが同時に入店できるようになっています。お客さんの目の前にビールサーバーがあり、注いでいるところを見ながら楽しむことができます。 

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天井にはサッポロビールのシンボルマークでもある☆が。北極星をモチーフにした北海道の開拓使のシンボル「五稜星」がおいしくビールを飲む人々を見守っています。

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そして「さぁ、飲んでもらおうか!」と言わんばかりに専用グラスがずらっと並んでいます。 

 

黒ラベルを3種類の注ぎ方で楽しむTHE BAR

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THE BARのドリンクメニューはサッポロ黒ラベルのみ。この黒ラベルを3種類の注ぎ方から選んで飲むことができます。

 

THE BARのルールは「ひとり2杯まで」。これは美味しいビールを多くの人に飲んでもらいたいから、ということで、長っ尻せずにさくっと飲むのがTHE BAR流。

 

3種類すべて飲みたいときは、もう一度改めてお店にやってくる必要があります。どれを飲もうか悩むのもまた楽しい時間です。

 

ちなみにメニューには「オールキャッシュレス」という言葉が記載されていますが、7月17日時点では現金での支払いも可能でした。

 

さて、メニューを見てまずは「パーフェクト黒ラベル」からいただくことにしましょう。

 

黒ラベルの究極形態「パーフェクト黒ラベル」

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ビールを注ぐ前に、まずはグラスの準備からはじめます。グラスを専用の洗浄機でキレイにしつつ、 グラスの温度を冷やしていきます。この行程は注ぎ方を問わずすべての注ぎ方で行います。

 

ビールを注ぐ際、店員さんがこれから注ぐ注ぎ方の説明をしてくれます。パーフェクト黒ラベルというのは、黒ラベルを究極においしく飲むために注意すべき「3C」を実現し、専用サーバーから注がれたビールを指します。

 

「3C」というのはミクロン単位に調節されたきめ細かさの泡を注ぐ「CREAMY」、グラスをキレイに洗浄して飲むたびに天使の輪っか「レーシング」が残る「CLEAR」、そして黒ラベルをよりおいしく飽きなく飲めるように徹底した温度調節を実現した「COLD」の3つのCのこと。

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丁寧に洗浄されたグラスを改めて水流できれいに、そして適した温度に冷やしたところでビールを注いでいきます。最初に液体をグラスの7割くらいまで極力泡が立たないように注いでいきます。 

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続いて液体の上にクリーミーな泡を乗せていきます。泡は注ぎ口から真下に出るのではなく横から泡が出るようになっています。これは液体に余計な刺激を与えず、炭酸が抜けないようにしているためです。 

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これがパーフェクト黒ラベル!この日最初に飲むビールはパーフェクトな一杯で。シンボルマークの星のラインできれいにわかれた泡と液体。完璧なバランス。パーフェクトな黒ラベルは見た目の美しさもパーフェクト。

 

飲んでみると、飲み口がとてもすっきりしています。雑味がなく、黒ラベルのもつ旨味が引き出されている感じ。苦味もおだやかで、するすると飲めてしまいます。

 

そして、専用グラスはビールの風味がダイレクトに口に飛び込むように飲み口が薄めに作られています。黒ラベルのおいしさがさらに楽しめるようになっていますね。

 

クリーミーな泡の心地よさと、黒ラベルの持つキレの良さが相まって本当に飲みやすい。気づくとあっという間に420mlが空になってしまいます。これはパーフェクトですわ・・・ 

 

昭和のビールサーバー「スイングカラン」で一気に注ぐ「ファースト」

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続いては「スイングカラン」で一気に注ぎ切る「ファースト」をいただきます。この銀のビールサーバーがスイングカランです。

 

スイングカランは昭和の時代に使われていたビールサーバーでビールを「出す」「止める」しかできません。注ぎ手のコントロールひとつでビールの風味が引き出される、職人気質のサーバーです。

 

現在スイングカランを使っているお店は少ないですが、わざわざスイングカランを使っているお店はそれだけビールにこだわりがある、と言っても過言ではないはず。

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スイングカランの栓を開けて、一気にビールをグラスに注いでいきます! 

 

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420mlのグラスにビールを注ぎ切るまで、およそ4秒。たった4秒、一度で注ぎ切る中で泡と液体が見事な比率に分かれました。お見事!!素人の私がスイングカランで注いだらグラスには泡しか残らないはず・・・それだけ強いガス圧と水流で出てくるビールをコントロールしているのです。

 

THE BARのスタッフさんは、スイングカランでのサーブをマスターするために1か月ひたすら練習を続けてきたとのこと。それでも泡の比率が注ぐ人によって若干変わるのは、注ぐのが難しいということでしょう。

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見事な一度注ぎのファースト。日本のビールの原点・源流ともいえる、爽快感を突き詰めた注ぎ方がここに。

 

飲んでみると程よい炭酸の刺激とすっきりした味わいが喉を抜けていきます。ガス圧が強いスイングカランで一気に注ぐことで、ビールの炭酸がいい具合に抜けるので、すっきり喉を通っていくんですよね。そして程よく黒ラベルの持つ旨味が引き出されて、ほんのり甘みも感じられます。これは爽快の一言につきる飲み心地。

 

飲んで思わず「(ぷはー)あー、今日はこの一杯のために仕事したな」と言いたくなるビール。この爽快感は仕事終わりにこそ飲みたい。

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スイングカランで自撮りするビール好きおじさん。

 

やわらかい喉越しを楽しみ「ハイブリッド」

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最後に「ハイブリッド」を飲んでみます。最後に、と言っていますがTHE BARで一度に飲めるのは2杯まで。ハイブリッドを飲むために、日を改めて訪問しております。

 

ハイブリッドはパーフェクト黒ラベル専用サーバーで液体を注ぎ、スイングカランで泡を付ける、2つのサーバーを使った注ぎ方です。

 

まずはパーフェクト黒ラベルサーバーで液体を注ぎます。極力泡を立てないように、そして炭酸を逃がさないように注いでいきます。

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続いてはスイングカランで泡を付けます。ファーストで注いだような勢いの良さではなく、繊細なコントロールでクリーミーなー泡を乗せていく職人芸。

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最新のサーバーと昭和のサーバーの合作。スイングカランのクリーミーな泡の滑らかな口当たり・のど越しと、しっかりと炭酸の効いたビールがいい刺激になって、もう一口とビールが進みます。これも美味いなぁ・・・

 

軽食メニューもあります

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THE BARには軽食メニューも用意されています。テーマは「銀座のお通し」で気の利いたおつまみ、という感じですね。目玉になっているのは銀座の名店が月替わりでメニューを用意する「銀座サンド」とのこと。

 

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万願寺とうがらしのジャコ山椒をつつきながら黒ラベルを飲む。美味しい。個人的なおススメは、まずはビールだけで1杯めを楽しんで2杯めにおつまみをつつくという飲み方ですかね。

 

銀座で1杯500円でパーフェクトな黒ラベルが飲めるというのは、ビール好きにとってはロールプレイングゲームのセーブポイントみたいな存在ですね。今後も積極的に立ち寄っていきたい所存です。

 

これからビール好きが育て成長するお店になるのかもしれない。

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THE BARがある場所は「黒ラベル」の聖地・銀座。老舗ビヤホールである銀座ライオンの聖地でもあります。そのためか昔からビール好きが集う場所ということで、ビールに一家言持っているお客さんがちらほらいる感じ。

 

スイングカランでビールを注ぐということで、日本でも有数の注ぎ手である重富寛さんの名前を出す方もいたり。どこかで重富さんの注ぐビールと比べられてしまう部分もあるようでした。重富さんと比べられるのはちょっと酷だよなぁ、と思ったり。

 

THE BARの注ぎ手さんは若い方が多く、まだまだこれからどんどんスキルアップしていくと思うんですよね。スキルアップしていけば、THE BARで飲めるビールがさらに美味しくなっていくはず。その先もしかしたらTHE BARを巣立って独立してどこかでビアバーを出すかもしれない。「あのTHE BAR出身者のお店なら間違いない!」みたいな。

 

そういう意味では、THE BARのビールはビール好きのみなさんで応援して、育てていくのがいいのではないかなー、と思うのでした。

 

銀座のど真ん中でワンコインでこだわりの黒ラベルが飲める

サッポロビールの通年アンテナショップ「THE BAR」へ行ってきました。銀座のど真ん中で最高のコンディションに管理されて注がれる黒ラベルがワンコインで飲めるのはまさに破格です。

 

改めてサッポロ黒ラベルというビールがおいしいということ、そして注ぎ方によってそのおいしさが引き出されるということを実感できます。

 

じっくり飲み比べするもよし、会社帰りや飲み会前の0次会に立ち寄ってさくっと飲むもよし。末永く銀座のど真ん中で美味しい黒ラベルが飲める場所として存続してほしいと切に願う「THE BAR」です。

 

フルーティだけどすっきりした飲み口!サントリー TOKYO CRAFT「ケルシュスタイル」!

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ドイツ・ケルンの伝統的なスタイル「ケルシュ」

 

2019年7月9日(火)、サントリーよりクラフトビールシリーズである「TOKYO CRAFT」の新作「ケルシュスタイル」が発売されました。TOKYO CRAFTシリーズは世界のビールスタイルを日本人の嗜好にあわせた味わいに仕立てているシリーズ。いろいろなスタイルのビールを飲みやすい形で提案してくれるビールです。

 

今回のTOKYO CRAFTはドイツ・ケルンの伝統的なビールスタイル「ケルシュ」をピックアップしています。 

ケルシュとは

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さて、ケルシュというスタイルのビールですが、ラベルの説明書きにもある通りドイツ・ケルン地方で伝統的に醸造されているスタイルのビールです。フルーティで華やかな香りが特長的なビールになる上面発酵酵母を使用したエールビールとなっています。

 

本来、上面発酵酵母は高温(20度前後)で発酵を行うことが多いのですが、ケルシュは低温(10度前後)で醸造を進め、すっきりとした風味に仕上げるようなスタイルに仕上げています。そのため「フルーティな香りとすっきり爽快な飲み口」がケルシュの特長なのです。

 

一般的に低温で醸造を進めるのはラガービール(日本の大手ビールメーカーが醸造しているビールはほとんどがラガービール)なので、エールビールとラガービールのハイブリッドというか、いいとこ取りしたビールなんて評する人もいます。

 

ちなみに「ケルシュ」という名前を使うためにはドイツ・ケルンで定められた「ケルシュ協定」に調印していなければなりません。ケルンとその隣接地域にある24のブルワリーしか調印していないので、その他の地域でケルシュを醸造しても「ケルシュ風」ということになります。

 

そのため、日本でケルシュを醸造しているブルワリーは「ケルシュスタイル」として出すことが多いようですね。 

 

意外と存在感のあるホップの風味と爽快な後口

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それではサントリーのケルシュスタイルをいただくことにしましょう。グラスに注ぐと少し明るめのゴールドのビールがグラスを満たしていきます。泡立ちがよく、きめ細やかな泡ができてきました。

 

さっそく一口飲んでみてまず感じたのは思いのほか存在感があるホップの風味。柑橘系の香りがふわっと広がります。苦味はさほど強くありませんが、柑橘系のフルーツを食べたときに感じるようなフレッシュな苦味があります。

 

飲んだ後のキレがよく、爽快な後口という言葉が確かに合いますね。柑橘系のさわやかな香りと苦味を楽しみつつものど越しがよく、ついもう一口飲みたくなるビール。すっきりと飲みやすいので、まさに夏にぴったり。

 

ケルシュの本場・ケルンではケルシュを飲むためのグラスまで決められているそうで、200mのシュタンゲと呼ばれるストレートのグラスに注いで飲むのだとか。ケルシュはすいすい飲みやすいので、わんこそばのように次から次へと飲んでしまいそう・・・

 

フルーティだけどすっきりしていて飲みやすく、普段は大手メーカーのビールしか飲まない方や、飲みやすいビールを探している方にも合いそうなケルシュです。

 

まだまだ梅雨空が続いていますが、気分は一足先に夏気分になるべく「ケルシュスタイル」を飲んでみてはいかがでしょうか!

 

フルーティかつ香ばしく、そして飲みやすい!サッポロ 銀座ライオンエール!

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「銀座ライオン」創業120年を祝う限定醸造のビール!

 

2019年7月2日(火)サッポロビールより「銀座ライオンエール」が発売されました!日本初のビヤホール「銀座ライオン」の名を冠したビールで、銀座ライオン創業120年を祝う限定醸造のビールになっています。銀座ライオンエールはもともと創業100周年を記念して醸造された「ライオンエール」というビールを改良してリリースされました。

 

今回の銀座ライオンエールは全国のファミリーマート限定での発売となっています。2018年冬にリリースされた「銀座ライオンビヤホールスペシャル」もファミリーマート限定での発売でしたね。

 

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どちらにせよ、銀座ライオンの名を冠したシリーズのビールは美味しくて私好みな風味なので期待に胸が高鳴ります。

 

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ラベルの裏側には銀座ライオンエールの特長が紹介されています。100周年時にリリースされたライオンエールをベースにしていること、エールタイプ(上面発酵)であること、クリアな味わいとフルーティな香りのバランスが楽しめるビールであること。

 

説明文を読んでいるだけで美味しそうなビールですね! 

 

ホップの特長を感じつつ、飲みやすいビール!

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それではさっそくグラスに注いでみましょう。グラスに注がれたビールは明るめでクリアなゴールド。さっそく飲んでみると、ホップの華やかな香りを感じながら、程よく舌に残る苦味を感じます。ほのかにフルーティさを感じつつ、その奥に香ばしさが隠れているようです。

 

少し矛盾があるような言い方ですが、香りに特長がある風味なんだけどクセがなくて飲みやすいビール。するする飲めてしまいます。夏に合わせてリリースされた理由がなんとなくわかった気がします。

 

そして「銀座ライオンエール」はホップの香りが引き立つ上面発酵のエールタイプのビール。ホップの香りが強くなるのは冷蔵庫から出して少し時間がたってから。冷蔵庫から出して5分ほど経過してビールが室温になじんでくると、一気にホップの香りが広がって、フルーティな印象に変わりました。

 

冷蔵庫から出してすぐグラスに注いで、クリアな風味からフルーティな香りへの変化を楽しむもよし。冷蔵庫から出して5分ほど待ってからグラスに注いで、フルーティなエールビールの風味を楽しむもよし。好みな飲み方を選べるのも楽しいですね。

 

ホップの香りと香ばしさ、そして飲みやすい風味にまとまっている銀座ライオンエール。さすが銀座ライオンの名を冠したビールにハズレ無し。

 

今なら「銀座ライオン」の店舗で樽生が飲める!

ファミリーマート限定で販売された銀座ライオンエールですが、銀座ライオン創業120年を記念して、銀座ライオンの店舗で樽生が用意されています!在庫のある限りということですが、これは一度樽生で飲んでみたい!というか飲みに行くぞぅ!

www.ginzalion.jp

 

銀座ライオンで飲むビールは品質管理や注ぎ方のスキルによってより美味しく仕上がっています。発売された銀座ライオンエールがフルーティさと香ばしさを兼ね備えつつ、何より飲みやすいビールに仕上がっているのは、銀座ライオンの注ぎ手の方が注いだビールを自宅で飲めるようにという狙いかもしれないな、とふと思いました。

 

ビール好きな方にはぜひ一度試してもらいたい「銀座ライオンエール」でした!

ビールが紡ぐ、函館の思い出

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旅の思い出を、ビールとともに。

 

旅先で飲むビールは格別である。それが一人旅であればなおさら。旅の思い出は、ビールとともに。 

 

出発前の高揚感と「羽田スカイエール」

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旅の最初に飲んだビールは、羽田空港限定の「羽田スカイエール」。羽田空港第1ビルの屋上展望デッキの売店で樽生が飲めるのです。天気も良く、風もほどよい強さで外でビールを飲むのが気持ちいい気候。これは「飲む」以外の選択肢が見当たらない。

 

名前の通り、エールタイプで香りのよいビールだが、ホップの苦味やボディ感は軽めに仕上がっており、ペールエールよりはいわゆるライトエールの類のよう。軽快な飲み口の中に程よい苦味とフルーティな香りが楽しめる。出発前の景気づけにもってこいの1杯。

 

これからはじまる函館旅行を祝しつつも平日の日の高い時間帯にビールを飲むことへの背徳感をちょっぴり感じながら飲むビールの美味さたるや。背徳感と引き換えに得た旅への高揚感はなにものにも代えがたいものだった。

 

10年ぶりのサッポロクラシック樽生と衝撃の再会

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函館上陸後、最初に飲むべきビールはやはりこれしかない。「北海道ONLY」サッポロクラシックの樽生である。

 

サッポロクラシックの缶であれば近所のスーパーで定期的に開催される北海道フェアで手にすることができるし、買おうと思えば楽天などのネットショッピングで取り寄せることができる。北海道ONLYのビールもだいぶ身近になったけど、樽生だけは北海道でなければ飲めない、はず。

 

最後にサッポロクラシックの樽生を飲んだのはたしか10年前。奥さんとはじめて旅行にいった札幌で、ジンギスカン屋で飲んだサッポロクラシックの樽生の記憶はもううっすらとしか残っていなかった。

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サッポロクラシック樽生と10年ぶりの再会。飲み口に向けて緩やかなカーブを描くグラス、7:3の完璧な比率で注がれたビール。まずは見た目の美しさに思わず写真を撮らずにはいられない。そう、それはビール好きのカメラ好きにとっては必然なのである。

 

そしていよいよ一口飲んで、その美味しさに思わず笑ってしまった。店員さんに怪訝そうな目で見られたかもしれないが、笑みがこぼれるくらいの美味しさなので仕方ない。

 

クリーミーな泡でフタをされた、美しいゴールドのサッポロクラシック。さわやかなホップの香りと優しい苦味、そして麦芽からくる旨味とほんのりとした甘みが口に広がる。そして喉を通れば脳がもう一口と訴えかけてくる後味。飲むのを止められない、止まらない美味しさ。

 

10年前に飲んだサッポロクラシック樽生の記憶は函館で鮮烈に上書きされた。「サッポロクラシックの樽生はヤバイ」と。

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お金と肝臓に余裕があれば、何杯でも飲みたいサッポロクラシックの樽生であった。

 

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結局、函館初日に飲んだビールはサッポロクラシック1杯だけ。夜景撮影を終えて立ち寄ったバーで、常連らしき男性がサッポロクラシックの中瓶を飲んでいたのがめちゃめちゃ美味しそうに見えた。

 

海鮮の味を引き立てる「助演賞」スーパードライ

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二日目に出会ったビールはアサヒスーパードライ。いまだ日本でのシェアナンバーワンを誇る、キレ味鋭いライトラガー。

 

6月に解禁された真イカの刺し身に定評のある居酒屋を見つけて開店と同時に入店。この日のサーブ第一号は私のオーダーしたスーパードライの中ジョッキだったはず。

 

よく冷えたジョッキにサーブされた、これまたキンキンに冷えたスーパードライ。極上のコンディションでサーブされたスーパードライのキレは日本刀のごとし。よく晴れた函館の街をカメラ抱えてさんざん歩き回った私の身体をつらぬいていくかのような刺激が心地よい。この日のスーパードライは「牙突」のようであった。

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そんなキレ味鋭いスーパードライの風味は、函館が誇る海産物の味を引き立てる。新鮮なイカの甘味、ゴロのコク、脂の乗ったホッケの旨味やイワシの刺身の風味を立ててくれる。この日の助演俳優賞はスーパードライに決まった。

 

この日も夜景を撮りに函館の街を歩くことにしていたのでビールは泣く泣く2杯でおしまい。それにしても飲みやすいスーパードライだった。

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写真を撮り終わってもう1杯飲みに行こうかなと考えていたのだが、朝7時から歩き回ったせいか歩数計を見ると3万歩に達していた。思いの外足に来ていたので、外で飲むのは断念してホテルの部屋で飲み直すことにした。

 

北海道のコンビニには当たり前のようにサッポロクラシックが並んでいる。通常版だけでなく、夏限定のサッポロクラシック「夏の爽快」も売っていた。また、北海道らしくコンビニのホットスナックには「ザンギ棒」がラインナップされていたので、サッポロクラシックの缶とザンギ棒でちょっとした北海道気分の部屋飲みで2日目を締めたのだった。

 

名残惜しさを受け止めてくれる、函館空港のサッポロクラシック

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いよいよ3日目。五稜郭タワーに行ったりハセガワストアのやきとり弁当を食べたりと、函館でやり残したことを回収しながら函館空港へ。

 

おみやげを買い込んで、フライトまではまだ時間がある。函館旅行の名残惜しさがあるが、そんな気持ちを受け止めてくれたのは函館空港内のレストラン・ポルックスであった。函館旅行の最後に飲める、サッポロクラシックの樽生。

 

どっしりとしたフォルムの中ジョッキに注がれたサッポロクラシック。泡とビールの比率とか、細かいことはこの際どうでもいい。ただただサッポロクラシックの樽生の美味しさを噛み締めて。熱々のザンギとの相性も抜群だった。

 

真のラストはフライト直前に

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東京に帰る飛行機は悪天候のため到着が遅れており、函館を出発する時間が少し延びてしまった。保安検査場を通過したが、もう少し時間を潰しておかないといけないらしい。

 

そんな中に目に入ったのは登場待合室内の軽食スペースのメニューだった。なんとここでもサッポロクラシックの樽生が飲めるとは。
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まさにフライトの直前まで飲めるサッポロクラシック樽生。グラスだろうとジョッキだろうとプラカップだろと問答無用で美味かった。

 

函館旅行最後のビールは、奇しくも出発のときと同じく空港で飲むビールとなった。ビールで始まり、ビールで締める。いい旅行だった。

 

ビールは旅のチェックポイント

今回の旅をビール起点で振り返ってみたが、ビールを飲む前後の記憶や出来事も紐付いて記憶していて、いい旅行の振り返りになった気がする。

 

朝から何杯も飲めるほど自分はお酒が強くないので、お酒を飲むタイミングはある程度考えてはいるのだが、ビールを飲むタイミングは「チェックポイントに到達」みたいな感じだと思った。ビールを飲むときにそのときの出来事を振り返ったり次の行程を確認したりして、旅行のチェックポイントだったのかなと。

 

また機会があれば一人旅に行きたいし、そのときはまたビールをもとに旅の記憶をたどってみたいと思う。