ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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幻のビールを伝説の技でいただく!新橋「ビアライゼ’98」でアサヒ「マルエフ」を飲みました!

新橋「ビアライゼ98」のビール「マルエフ」の写真

伝説の技を今に伝えるマスターがいる店へ

 

幻のビールと言われた「マルエフ」を飲んだことはありますか? 

 

私の勤務先がある新橋に、幻のビールを伝説の技でサーブするというお店があるという話を聞き、仕事終わりに行ってきました!お店の名は「ビアライゼ’98」。新橋駅日比谷口を出て、SL広場の前にあるセブン-イレブンの脇の道を虎ノ門方面へ進み、ひとつ目の交差点を渡ったあたりにお店があります。

 

その昔、日本一美味しいビールが飲めたという東京・八重洲のビアホール「灘コロンビア」。その灘コロンビアでビールをサーブしていた伝説的マスターの最後の愛弟子・松尾光平さんが格別な一杯を提供してくれるというお店。それが「ビアライゼ’98」なのです。お店の説明を書いているだけでビールが飲みたくなります。

 

bierreise98.jp

 

 

幻のビール「マルエフ」とは

そんな伝説の技でサーブされるビールは、スーパードライの前身となるビール、アサヒ生ビール。通称「マルエフ」と呼ばれるビールです。その昔、アサヒビールの前身である大阪麦酒が1900年に発売した、日本初の瓶入り生ビールを源流とした歴史あるビール。

 

後に、世にドライ旋風を巻き起こしたアサヒスーパードライ発売の1年前(1986年)に市場に登場しましたが、スーパードライ発売後、一般向けの販売がなくなり、業務用の樽生だけが製造されるようになり、大阪の吹田工場でのみ業務用の樽生が製造されるという状態が続いていました。そんな経緯から「マルエフ」を飲めるお店も限られていたため、「幻のビール」と呼ばれていたそうです。

 

そんな今や幻のビールが伝説の技で注がれて飲めるなんて、楽しみで仕方ありません!はやる気持ちを抑えながらお店へと向かいます。 

 

「コクがあるのにキレがある」

アサヒビールにのロゴが入ったグラスに注がれた「マルエフ」

 

ビアライゼ'98は、いわゆるビアホールの雰囲気を残したレストラン。そこかしこのテーブルで、ビールのグラスを傾けながら、ワイワイ楽しく宴会がはじまっていました。

 

カウンターに通され、さっそく樽生「マルエフ」を注文します。カウンター越しにビールをサーブする姿を見ることができるので、ついついじっくり見てしまいました。

 

サーバーからグラスに勢い良く注がれたビールは泡が多いのですが、気泡の大きい泡をナイフでそぎ落として、さらにビールをサーブ。密度が高くきめ細かい泡がなんとも美しいビールが出されました。

 

さっそく一口いただいてみます。「マルエフ」の宣伝文句だった「コクがあるのにキレがある」そのままの味わい。スーパードライのようなキレ味に、後味に残るほんのりとした苦さ。でもエグみや雑味は全く感じないのはその注ぎ方によるのでしょう。キレ味の中にまろやかさがあります。なんというか、思わず笑顔になってしまう美味しさ。そして、するするっと喉を通っていく飲みやすさは驚きの一言。

 

泡とビールの間には、グラスを傾けてビールを飲む度に新しい泡を生み出す「フロスティミスト」と呼ばれる層が見えます。これはグラスがきれいに洗浄されていて、かつ上手にビールを注がなければ生まれない代物。完璧な状態でサーブされたビールであることが伺えます。

 

アサヒビールの現状の商品では、ドライのキレにコクを追求した「ドライプレミアム」などがありますが、それらともまた違う、コクとキレの共存。炭酸が適度に抜けていて飲みやすく、435mlがあっという間にグラスから消えてなくなってしまいました。  

新橋「ビアライゼ98」のビール「マルエフ」ハーフパイントグラスの写真

 本当は一杯だけのつもりだったのに、やめられなくてもう一杯、ハーフパイントで。あまりに飲みやすくてついついもう一杯、という方が多いそうです。よくわかります、だって美味しいんだもん。

 

美味さの秘密は伝統のサーバーと注ぎ方 

ビアライゼ'98でマルエフを注ぐために使っているビールサーバーは「灘コロンビア」時代、昭和24年から使われているものを引き継いだもの。あえて古いサーバーを使っているそうです。

 

最新のビールサーバーは機械的にビールを急冷できる便利なものですが、松尾さん曰く「それではビール本来の味が壊れてしまう」。一方、古い氷冷式サーバーは、氷水を張って、長い管を通るビールを自然に冷やして注ぐ仕組みになっているそうです。そうすることでビール本来の風味を壊さずに提供できるのです。

 

ビール樽、サーバーの徹底管理、そしてサーブする技術。すべてが組み合わさって、最高に美味しいビールが提供されるのですね。

 

また、ビール注ぎの名手・松尾さんの注ぎ方は通称「マツオ注ぎ」と呼ばれています。サーバーから勢いよくグラスにビールを注ぎ、時間をかけて一杯のグラスにビールを継ぐのはビールに含まれる炭酸を抜いて、ビール本来の味を引き出すため。炭酸が弱くなるので飲んでもお腹が膨れないので、何杯でも飲めそうなのはこれが理由だったんですね。そしてなによりビールそのものの味がより美味しく感じられるのです。ビールの注ぎ方だけでここまで変わるのか・・・!とうなってしまいます。

 

歴史あるサーバーから伝説の技でサーブされる、幻のビール。これぞ絶品と呼ぶにふさわしいビールでした。

 

食事も美味しいビアライゼ’98

お店はビールだけでなく洋食の美味しさも有名で、メンチカツは不動の一番人気。昨年末の「アド街ック天国」でも取り上げられていました。はてなブログで写真をテーマに書かれている方々と「ビアライゼ’98」に行った際に食べましたが、美味しかった。あまりに美味しくて、あっという間に皿からなくなってしまい、写真を撮りそびれてしまったのが心残りです・・・写真を撮るために、また行かないといけませんね

daiki-photo.hatenablog.jp

 

幻のビールが飲める新橋「ビアライゼ’98」。ここで飲めるマルエフは、ビール好きの方はもちろん、いろいろな方にぜひ一度飲んでもらいたいビールです。ビールの美味しさを改めて感じることができますよ。

 

 

 

そして、時がたち2018年5月、アサヒビールから「アサヒ生ビール」の業務用樽生の展開拡大と、缶ビールの限定販売が発表されました!これからアサヒ生ビールが飲める機会が増えるかもしれませんね。でも、伝説の技でサーブされる「マルエフ」は絶品中の絶品。ぜひ試してみていただきたいです。

www.asahibeer.co.jp

 

さっそく購入して飲んでみました。コクがあるのに、キレがある。このビールが自宅で飲めるのはうれしいなー。期間限定ということなので、ちょっと買いだめしておこうかな。

daiki-photo.hatenablog.jp

 

東京・新橋で最高に美味しい生ビールが飲める「ビアライゼ'98」の記事でした!

 

 

新橋・銀座で美味しいビールを飲むならこちらもいいですよ

新橋・銀座エリアには、スーパードライを日本一美味しく提供すると言われるお店があります。支店もあるので、美味しいビールを飲むためにハシゴするのもいいですね。

 

スーパードライの概念を覆すような、究極のスーパードライが飲めるお店。新橋「DRY-DOCK」衝撃的な美味しさのスーパードライが楽しめます。

daiki-photo.hatenablog.jp

 

 そのDRY-DOCKの支店という形で、銀座7丁目にお店を開いた「PILSEN ALLEY」。ビールはスーパードライただ一種類のみ。3種類の注ぎ方で飲みくちが全く変わる、スーパードライの不思議体験。

daiki-photo.hatenablog.jp