今年摘みたてのホップを使った「ヌーヴォー」
11月といえばボジョレー・ヌーヴォーの解禁。なんだかんだ毎年ワイン好きが盛り上がるこの季節ですが、ビールにも「ヌーヴォー」が登場しています。プレミアム・モルツの秋の定番、初摘みホップヌーヴォーが今年も販売されました!
「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」を意味していますが、その名の通り、今年収穫されたばかりのホップを使用して醸造されたプレミアム・モルツです。昨年から通常のプレモルに加えて、青い<香る>エールも初摘みホップヌーヴォーが登場しています。
「初摘みホップヌーヴォー」の名前で発売されるようになったのは2015年から。ちょうどボジョレー・ヌーヴォーの時期と重なるタイミングで「ヌーヴォー」を使ったネーミングのビールをリリースするのは絶妙ですよね。
ホップの若さが感じられる金の初摘みホップヌーヴォー
まずは定番の金のプレモルの方から飲んでみることにしましょう。通常のゴールドとブルーのラベルに赤いリボンをまとわせて、さらにはホップのイラストを散りばめたデザインになっています。
ラベルの裏にはビール醸造家にしてサントリービールの常務取締役である岡賀根雄氏のコメントが掲載されています。岡さんは武蔵野ビール工場の工場長も務められていた方なんですね。いわばプレミアム・モルツのトップからの季節の挨拶、といった感じでしょうか。
グラスに注いだビールは鮮やかな明るいゴールド。飲んでみると、通常のプレミアム・モルツよりも若さのあるホップの香りと苦味が感じられます。プレミアム・モルツらしい香りですが、ホップのみずみずしさがその香りをより引き出している感じ。すーっと飲めてしまいます。食事にもあわせやすく、新鮮さが感じられるビール。美味しい。
ホップの力強さを感じさせる青の初摘みホップヌーヴォー
お次は青いプレモルを飲んでみます。青いプレモルはエールの名の通り、上面発酵で醸造された香り高いビール。ホップの香りがより楽しめるスタイルですね。
金のプレモル、青のプレモルともに使用されているホップはビール大国・チェコのザーツで栽培されたファインアロマホップ。その香りは草原の香りとも表現される、さわやかな香りのホップです。
こちらもきれいなゴールドのビールがグラスに注がれました。エールビールらしくホップの香りがかなり強く感じられます。飲んでみると香り高さに加えてホップの苦味がありますが、苦味の奥にはどことなく甘みを感じさせるコクがあります。アルコール度数が6%なので、ボディ感があり、飲みごたえがありますね。通常の<香る>エールは「かろやか」という言葉をキーにしていますが、結構しっかりとした飲みごたえがあるので、秋の夜長にじっくり飲むのも良さそう。それこそワイングラスに注いでみたりして。
日本中が盛り上がるヌーヴォーの季節。ワインだけでなく、ビールのヌーヴォーもいかがですか?ホップの香りが存分に楽しめる「初摘みホップヌーヴォー」でした。