松尾芭蕉も立ち寄った「憾満ヶ淵」へ
関東で大雪の降った翌日、日光へ出掛けてきました。雪の積もった日光は画になるだろうと思っていましたが想像以上で、どこにカメラを向けても被写体になるような。神橋、輪王寺と撮影したあとは、これまで行ったことのない憾満ヶ淵を目指すことにしました。
午前中は神橋、輪王寺大猷院を歩いて撮影してきたのでした。
憾満ヶ淵とは男体山から噴火して流れた溶岩と大谷川の流れが作り出した景勝地とのこと。ウォーキングコースとして市街地にも地図が出ていました。二社一寺のある中心街から少し離れているので、歩いて現地へと向かっていきます。日光駅から向かう場合はJR日光駅・東武日光駅より東武バスに乗り「総合会館前」下車、そこから徒歩15分となっています。
10センチ以上積もる雪の中を進む
住宅街を抜けて歩いていくと慈雲寺の参道へ。足首くらいまでの雪が残っています。先に歩いた人の足跡を追いながら恐る恐る先へ進みます。
慈雲寺の山門。ここから大谷川に沿って歩いていくコースとなります。足元は雪の積もっているところとシャーベット状になっているところがあって、徐々にスニーカーが染みてきました。
大谷川は利根川水系鬼怒川の支流で、神橋がかかっているのもこの川です。力強い川の流れと木々に積もる雪が美しいです。ここはウォーキング、トレッキングコースとしても人気があるようで、雪の中しっかり装備された方と何回もすれ違いました。逆に言えばしっかりと装備された方が歩いている姿くらいしか見なかったので、お気楽スタイルでカメラを持って歩いていたのは私くらいしかいなかったようです。。。
行きと帰りで数が異なる!?「並び地蔵」
憾満ヶ淵には「並び地蔵」と呼ばれる100体近くある地蔵がありました。日光を再興した天海の弟子たちが彫った地蔵と言われていて、明治の大洪水で流されてしまった地蔵も何体かあるそうです。
この並び地蔵、またの名を「化け地蔵」と呼ばれているようで、なんでも「行きと帰りで数えたときの数が違う」とか。。。。。。雪の中一人でそういう情報を聞かされると、ちょっとぷるったのは秘密です。
さらにコース通りに進んでいきますが、人もほとんどおらず雪も積もったまま。。ふと見ると「発砲注意」の文字。。。えっ?なんでもクマが出るとかなんとか。
なんとかかんとか無事大きな通りまでたどり着いて、憾満ヶ淵散策は終了。雪で静かな憾満ヶ淵。日光といえば東照宮や中禅寺湖ですが、ここを歩くのもいいですね。秋の紅葉もキレイでしょうね。日光といえば二社一寺ですが、たまにはちょっと違ったルートを取り入れても面白いかもしれません。豊かな自然を体感できる憾満ヶ淵でした。