台風一過、倉敷美観地区の夜景
岡山・倉敷の中心的な観光エリアである美観地区。日中の明るい時間帯に観光で回る方が多いと思いますが、実は日が暮れてからの夜景も美しい街並みなのをご存知でしょうか。
私たちが倉敷を旅行で訪れたときは、なんと朝から台風が倉敷市に上陸。朝起きたら強風大雨。残念ながら当日の予定はほぼキャンセルとなってしまいました。
ただ、倉敷市に上陸したためか台風が通り過ぎた後は風は若干残ったものの雨は上がって夜には写真を撮りに出掛けられるくらいの天候まで回復。ということで、倉敷の夜景を撮ってきたのでした。
美観地区の景観を活かす「夜間景観照明」
美観地区といえばといえば江戸時代から残る白壁の美しい家屋や商店が残る街並み。美観地区に点灯する照明はこの街並みの雰囲気を損なわないように工夫されているそうです。この夜間照明は、レインボーブリッジや東京タワーのライトアップを手掛けた照明デザイナーである石井幹子さんのプロデュース。この夜間照明の雰囲気が、夜の美観地区に観光客を呼び込んだのだとか。
美観地区を流れる倉敷川を挟んで、昔ながらの建物が並びます。街を照らす街頭はあくまで控えめで、街の雰囲気を残したまま、やさしく照らしているようです。江戸時代のお屋敷と明治以降の洋館が同居するレトロモダンな街によく合いますね。
美観地区のランドマーク「倉敷館」
美観地区のランドマークとも言える、象徴的な建物である「倉敷館」。大正時代、町役場として使われていた建物です。あたりを照らす街灯と、街路樹の影が倉敷館の壁に映るのがとてもよい雰囲気。手前にかかる石橋もまた美しい。昼間に訪れてももちろん美しい建物ですが、夜に美観地区を訪れてこの幻想的な雰囲気をぜひ味わってほしいです。
昼の賑わいから一転、静寂の路地
美観地区の中で個人的に好きなのが、通りと通りを結ぶ細い路地。日中はおみやげや食べ物などを売るお店で賑わっていますが、夜になると一転して静かな通りに。雨に濡れた石畳がまた美しい。このあたりも、決して過剰に照明をつけることなく、路地の雰囲気を残しているのが好きだなぁ。派手できらびやかなだけが夜景じゃない、というのが好きです。
金沢のひがし茶屋街を思い起こさせる、本町の通り。観光地ですが、人が生活している空気が感じられる街です。日常と非日常が混じりあう、個人的にすごく好みな通りでした。観光のメインストリート以外にも見どころがたくさんありますね。
美観地区を優しく照らす照明のもと、ネコさんも夜の散歩へ。いい街に住んでますね。
昼だけでなく夜もぜひ訪れてほしい美観地区
倉敷美観地区の夜景はきらびやか過ぎず、歴史ある建物を街の灯りが優しくライトアップしてくれる心地良い夜景でした。夜に美観地区に訪れた方しか味わえない、特別な夜景。昼は浴衣を着て散策、夜は夜景を楽しむ、なんて1日楽しめる美観地区観光なのでした。
昼間は浴衣で倉敷どうでしょう