離れた場所から「足立の花火」を撮る
2016年7月23日は足立区・荒川河川敷での「足立の花火」の日でした。毎年40万人近くの来場者が訪れ、1万2000発の花火が打ち上がる都内でも有数の花火大会です。
私は足立区民ではあるのですが、来場者40万人という人数に及び腰で毎年参加を見送っていました。。ですが、今年は会場からちょっと離れた場所から撮影してみよう、ということで撮影スポットを探してみることにしました。
今回の撮影場所は足立区某所。花火の打ち上がる会場からは約2キロほど離れた場所です。マンションなど集合住宅が多い場所なのですが、タワーマンションなど都心のような高層ビルはさほど多くない、という感じ。探してみるとマンションや団地の隙間から花火が見られるスポットは結構あるようです。
2キロほどの距離なら焦点距離150mmくらいで撮れそう
今回の撮影にはニコンD7100に中望遠単焦点のAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gという組み合わせで臨んでいます。花火と聞くと広角レンズが必要かなと思っていましたが、それはあくまで打ち上げ会場近くで撮影するときの話。打ち上げ場所から2キロも離れると、広角だとかなり花火が小さくなりそうです。そのため今回は中望遠で一発を狙うスタイルです。
焦点距離はDX(APS-C)なので127.5mmになりますが、さらにD7100のクロップ機能を用いて、さらに1.3倍の167.75mmまで焦点距離を伸ばします。中望遠単焦点がちょっとした望遠レンズに早変わり。2キロ弱離れた先の花火も結構大きく写すことができました。
バルブ撮影の長さをいろいろ試してみる
花火の撮影は三脚を立ててレリーズを繋ぎ、バルブ撮影(シャッターやレリーズボタンを押し続けている時間だけシャッターが開く)で撮影するのが一般的ですね。今回の花火の撮影もそのスタイルで撮影しています。
花火会場から離れていると、花火が打ち上がるタイミングがわかりづらいので、一発上がったら次も上がるだろうと読み込んでシャッターを開く、という感じで狙ってみます。上の写真は6.5秒。花火が2発くらい重なっている感じでしょうか。色味が少し飛んでしまっているようです。
2枚目にも載せているこちらの写真はシャッターは4秒。色を残すには気持ち短めにしておいたほうがいいのかもしれないですね。このあたりは経験と練習あるのみ・・・
こちらの花火は炸裂弾のようにピカッと光ってから火花の流れる花火。絞りをF13まで絞っていることで「ピカッ」の光芒がキレイに撮れました。
マンションから見る足立の花火
上にも書いたとおり、足立の花火はあまり高いビルに遮られていないので、住んでいる場所によっては家から見られるという方も多いみたいですね。花火大会の時間にはいろいろなマンションから歓声が上がっていたようです。
撮影が終わって家に帰ってから写真を見ると、画面右下、マンションから花火を撮影している方がいらっしゃいました。そういや新婚の時に足立区で家を探す際、不動産屋さんからしきりに「この部屋は花火がよく見えるんですよ!」と推された気がする。
望遠レンズがあれば、会場から離れた場所から花火を狙える
今回は花火会場からかなり離れた場所で花火を撮影してみました。会場近くに行かなくても望遠レンズがあれば花火が撮れる・・・当たり前のことなんですが、望遠レンズすごいな。
著名な風景写真家である別所隆弘さんも、超望遠レンズで花火を狙うことにこだわりをもたれています。200mmから300mmくらいの望遠レンズで高台から撮れば、花火会場から10キロ離れた場所から花火を狙うことができるとのこと。
200mmや300mmの望遠って、一眼レフを買ったときについてきたキットレンズでまかなえたりするんですよね。最近出番が少なくて眠っていたキットレンズが役に立つかも・・・?
私も望遠レンズをゲットしたので、次の「足立の花火」はさらに遠い場所から花火を狙ってみようかと画策しています!