重要文化財・明治生命館
東京・丸の内にある「明治生命館」の見学へ行ってきました。国の重要文化財に指定されている建物ですが、中を見学することができるようになっているのです。先日、名古屋の市政資料館を見て、歴史のある建物をじっくり見学したい・・・と思っていたところ「明治生命館」の存在を思い出して行ってきた次第です。
場所は日比谷通り沿いで、公共交通機関では東京メトロ「日比谷」駅または千代田線「二重橋前」駅が最寄り駅になります。もちろん、JR「東京」駅からも丸の内出口を出て10分もかからずに到着することができます。
明治生命館はその名の通り明治生命の社屋として1934年に建設された建物です。外観は古代ギリシャの神殿のようにコリント式の列柱が並んでいて重厚な印象を受けます。夜は灯りで柱が照らされてこれまた美しい姿を見せてくれるのです。何度か夜景撮影で歩いているときに目にしていました。
1997年に国の重要文化財にしていされています。昭和の建造物としては初めての指定だったそうです。
日比谷通り沿いの入り口へと向かうと、見学コースの入り口の案内がありました。土・日は11時~17時まで見学をすることができます。見学料は無料。ちなみに平日は水・木・金の3日間、16時30分~19時30分までの3時間だけ見学が可能とのことです 。さっそく中へと進んでいきましょう。
見学コースのスタートは建物の2階から。入り口の警備員さんの案内に従ってエレベーターで2階へ。クラシックな操作ボタンのエレベーターです。昔のデパートのエレベーターを思い出しました。
重厚でゴージャスな内装
エレベーターを降りて受付にて案内パンフレットをいただいて見学スタート。まず目の前には2階回廊部分がお出迎え。大理石で構成された重厚でゴージャスな空間に圧倒されます。
明治生命館の見学ですが、商業目的でなければ内部の撮影は許可されています。これはカメラ好きにはうれしいですね。ありがたく撮影させてもらいながら見学を進めていきます。
フロアは吹き抜け構造になっていて、1階の様子を見下ろすことができます。
2階の回廊を進みながら、各部屋を見学させてもらいます。明治生命館は戦後GHQにアメリカ極東空軍司令部として接収されていた時代があり、この会議室はかのマッカーサー総司令官も使用していたそうです。内装や机・椅子などの家具類も重厚感ありますね。
こちらは食堂。およそ30人ほどが並べるスペースになっています。調理された食事は1Fから専用のエレベーターで2Fへと運ばれていたようですね。食堂の控室にエレベーターが設置されていました。
館内を照らす灯りもそれぞれの空間にあわせたシャンデリアで装飾されています。室内はアンティーク、吹き抜けはゴージャス。
こちらは応接室のようです。高級そうなソファーとこれまた高級そうなカーペット。家具もアンティークで高品質なものが揃えられているのでしょうね。
応接のソファーには灰皿が備え付けられていました。このあたりは時代を感じますね。
1Fは現役の店頭営業室
1Fへと降りてきました。1階も大理石の柱や床になっています。ここは店頭営業室。今も「丸の内お客様ご相談センター」として現役で使われているんですね。ちなみに床の大理石にはアンモナイトの化石が埋まっているところがあるそうなので、探してみても面白いですね。私はそわそわしながらあたりの写真を撮影していたので見つけることはできませんでしたが・・・気づかなかっただけかな。
受付カウンター、待合のベンチ、そして大理石の柱、吹き抜けの空間。こんなゴージャスな中で保険の相談・・・なぜだかドキドキしてしまうのは私だけでしょうか。
上を見上げると装飾された天井にクラシックなシャンデリア。どの角度から見ても重厚で美しい空間。すばらしい雰囲気を味わえる「明治生命館」です。
土曜日の12時頃に明治生命館に行ったのですが、見学している方がたまたまなのかほとんどいらっしゃらず、ほぼ独り占め状態で写真を撮りつつ見学することができました。見応え、撮り応えのある重厚で豪華な明治生命館。とても満足でした。
丸の内の散歩のついでに見学できる明治生命館。カメラ好きの方にもおすすめのスポットです。