春の嵐が通り過ぎて、スカイツリーへ
久々にスカイツリーへ登ってみました。今月の頭に休日出勤していた分の振替休日を取っていたので、どこか写真を撮りに出かけようかとふと頭に浮かんだのがスカイツリー。息子くんの保育園の送迎(いつもは送りだけですが、この日は休みなので迎えも私が担当)もあるのであまり遠くにはいけないこともあり、10ヶ月ぶりくらいとなるスカイツリーへと足を運んだ次第です。
この日は「春の嵐」が明け方から朝にかけて東京を通り過ぎていったので、午後にかけて天候は回復すると聞いていたものの、スカイツリーの足元に到着した時点での空は曇り空。たまには曇り空の東京を展望台から眺めてみることにしましょう。
平日の朝9時にスカイツリーへと登る人はやはり多くないようで、チケットは並ばずに購入できました。エレベーターはちょうど先客が上っていったばかりで、次のエレベーターが来るのを待ちます。天望デッキへと連れて行ってくれる「天望シャトル」は分速600メートル。高さ350メートルの展望デッキまで約50秒で到着です。エレベーターの表示盤が示す現在位置の数字がどんどん変わっていきます。
なんだかエレベーターのスピード感が出ているような写真ですが、ただシャッタースピードが遅すぎてブレただけでした。
天望シャトルは4基あって、それぞれ春夏秋冬をテーマに異なる装飾がエレベーター内に施されています。上りに乗ったのは「冬」をテーマにしたエレベーター。「都鳥の冬」ということで銀箔の施された空をユリカモメが飛んで行く姿が描かれています。季節は違えどなんとなくこの日の空は銀箔のような空でした。
曇り空の東京を楽しもう
展望デッキに到着して、眼下に広がる東京の街と、空に広がる雲。天気予報は嵐が抜けた後は晴れ、と出ていましたがそんなかんたんに雲が晴れるわけもなく、ですよね。曇り空なら仕方ない。曇り空の東京を楽しんでみましょう。何重に重なる雲も画になるものです。
ところどころ雲の切れ間から青空も見えていますし、そのうち太陽が顔を出してくれるかもしれませんね。
展望デッキよりも100メートル高い場所にある「天望回廊」から見えるランドマークの眺望が◯×△で案内されていました。ディズニーリゾートではなく「舞浜」と書かなければいけないところが仕方ないけどなんとも面白い。ディズニーリゾートがあるのが「舞浜」だと知らない方にはわからないですよね。さすがに西の方角は雲がまだまだかかっていたので富士山は最後まで見えなかったのでした。
ちなみにスカイツリーは今年で開業5周年を迎えます。キティちゃんともコラボして盛り上げていくみたいですね。スカイツリーのマスコット「ソラカラちゃん」も最初イラストで見たときは「お、おう・・・」という微妙なリアクションをしてしまったのですが、慣れてくるとかわいく見えるもので、今ではすっかり好きなキャラクターです。
それと、進撃の巨人とのコラボイベント「進撃の巨塔」が4月10日から始まっていました。早くも完売になったグッズもあるとか(アニメ見たことないからわからないなんて言えない・・)
空から中望遠で東京の下町を撮る
空も曇っていますし、 こんな日はいつもと違う撮り方で撮ってみよう、とレンズを中望遠単焦点に変えて、空から街を撮ってみます。まずはスカイツリーのお膝元・浅草。こうみると浅草寺の周辺もビルで囲まれている感じですね。
D7100にAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gの組み合わせは最近好きな組み合わせ。127.5mmの焦点距離は楽しいのです。

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G フルサイズ対応
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東京ドームの先は新宿の高層ビル群。ビルだらけの東京ですが、ところどころにょきにょきと高層ビルが見える感じがなかなか面白い。
こちらは我らが北千住。足立区の住宅街を超えて埼玉、うっすらと外環道が見える感じ。と行っても土地勘がなければどこが北千住の駅かわかりませんよね。隣にいた関西弁の男性二人組が「地図がないとどこ向いてるか全然わからん」と言っていたのを聞いて、たしかにそうだな、と。手前の高層マンション群は南千住の新しい街ですかね。本当に高く大きなマンションばかりだ。
両国国技館を左手に、東京駅周辺の高層ビル群がぎゅぎゅっと詰まっています。こう見ると本当に高いビルが多いですね。頭一つ抜けている虎ノ門ヒルズ、六本木ヒルズ、そして左手に東京タワー。中望遠で高層ビルを詰め込むのも面白いですね。普段展望台だと広角ばかりだったので新鮮でした。
今度はスカイツリーの足元を中望遠で狙ってみます。こう見ると本当に普通の下町ですよね。この距離でネコさんを見つけられたら自分のネコさんレーダーも大したものだなと思っていましたが、残念ながら見つからず(当たり前です)。
墨田区の学校の屋上には黄色の文字で学校名が書かれています。調べてみるとヘリコプターから目印になるように書かれているようですね。地震や津波など大災害が発生した時にヘリで救助に向かったり救援物資を届ける際の目印になるように、ということのようです。
もちろん災害のための目的にもなりますが、学校に通っている生徒からすると「あそこが自分の学校だ!」とひと目でわかるのも嬉しいかもしれませんね。
スカイツリーで人を撮る
写真を撮っていたら次から次へと観光客が天望デッキへとやってきました。ツアー客が多かったですが、外国の方が目立ちましたね。アジア、アメリカ、ヨーロッパとインターナショナルな天望デッキ。350メートルの高さから見る東京の街は彼らにどのように写っているのでしょうか。
お日様が顔を出して、影が出た
曇り空も少しずつ晴れてきて、太陽が顔を出してきました。足元を見ればスカイツリーの影。この写真、一度撮りたかった!しかしこの影を最初に見つけた人はスゴイなぁと感心しながら私もパシャリ。
どうしても展望台だと遠くを見てしまう当たり前の視点しか持っていなかったので、いろいろな角度からものを見て被写体を探そう、というスカイツリーからのアドバイスですかね。
スカイツリーからのアドバイスにならって足元を見てみると、スカイツリーのオフィスビル「東京スカイツリーイーストタワー」にタンクが目のように写り込んでいました。これまた新しい発見。このビルカッコイイな。
スカイツリーから足元を見るなら「ガラス床」。厚さ12mmの強化ガラスを4枚重ねた、と説明を聞いていてもちょっと足がすくみますね・・・
曇り空の東京を楽しむといいながら、途中から太陽も顔を出してくれてすっかり平日の朝のスカイツリー撮影を楽しんでしまいました。曇り空の東京はまた撮りたいし、次は雨の日にも来てみたいですね。どんな風に見えるのか。止んだら虹も見えるかもしれない。カメラを趣味にして、晴れ以外の天気も好きになってきた気がします。