愛知・犬山のリトルワールドへ
愛知・犬山にある「野外民族博物館 リトルワールド」へ家族3人で遊びに行ってきました。高校生まで名古屋在住だった奥さんは「リトルワールド♪」とCMを口ずさむなど、愛知県の方にはおなじみの場所のようですが、長いこと埼玉育ちだった私はリトルワールドのことをほとんど知りませんでした。
「東武ワールドスクエアみたいな、世界のランドマークのミニチュアが展示されているのかな?」なんてちょっと軽い気持ちでいたのですが、行ってみると展示物やイベントの半端じゃないこだわりっぷり、そして世界の民族衣装やグルメが楽しめるということで、すっかり魅了されてしまったのでした。
- 愛知・犬山のリトルワールドへ
- リトルワールドへのアクセスは?
- 1周2時間の日帰り世界一周へ出発
- 民族衣装体験で世界一周気分が盛り上がる!
- 飲食のメニューへのこだわりが半端ないって!
- 大人ほど楽しみが増えるリトルワールド!
リトルワールドへのアクセスは?
リトルワールドは名鉄線犬山駅からバスで20分ほどの場所にあります。犬山駅まで電車で向かい、犬山駅からバスに乗る方法と、名鉄名古屋駅に隣接する名鉄バスセンターから高速バスに乗って直接リトルワールドへと向かう方法があります。
今回、我が家は1歳半の息子くんがバスに長時間乗るのは厳しそうかな、ということを考えてレンタカーで行くことにしました。
ちなみに、同じ犬山市でもリトルワールドと犬山城は10キロ以上離れているんですね。同時に観光できなくはないけど、移動の足がないとちょっと大変かも?
入場券は大人1,700円。なのですが、今回は視察入場券をいただいていて、無料で入場することができました。2017年の夏に名鉄主催のフォトコンテストで入賞したときの賞品でいただいたのでした。
1周2時間の日帰り世界一周へ出発
さっそく入園して、世界一周してみよう!園内の案内図も「世界案内図」と書かれています。世界各国・各地域のエリアごとに、その場所ならではの生活文化を知ることができる民家や施設が展示されているようです。
園内の屋外展示を一周して見て回るには、約2.5キロ。歩いて約2時間程度かかるようです。園内には周遊バスが15分間隔で運行していて、1日500円で何度でも乗り降り自由なのですが、せっかくなのでここは歩いて世界一周することにしてみます。
園内は広く、多少のアップダウンはありますが、ベビーカーでも移動は可能でした。
野外展示の施設のリアルさが半端じゃない
上でも書いたのですが、展示エリアには世界各国の民家が展示されています。イタリアで言ったらピサの斜塔やコロッセオみたいなわかりやすいランドマークが再現されているわけではないので、ちょっと地味かなぁ・・・なんて最初は思っていました。ただ、展示されている建物のリアルさを見て「これは半端なものじゃないな・・・」と感じたのでした。
それもそのはずで、展示されているものは現地からまるまる移築したか、現地での取材を重ねて精巧に再現したものばかり。
沖縄県・石垣島の民家は1800年代後半に建てられた琉球王国時代の屋敷を石垣市からわざわざ移転してきています。台風からの暴風雨を防ぐために高く築かれた石垣や、屋根が飛ばないようにしっくいで固められた屋根瓦など、石垣島の風土がそのまま愛知・犬山にやってきているよう。
なるほど、「野外民族博物館」と言っているのは各地方の住民・民族の生活を忠実に再現しているからなんですね。めちゃめちゃ納得です。
アイヌの家はイネ科の植物を束にしたものを材料にして建てられています。これらの家や村の再現はアイヌの人々の協力があったとか。
民家の中にお邪魔した子グマ・・・この日は寒かったので一番暖かい防寒具を着せたのですが、それがこのクマの着ぐるみアウター。ちなみに、アイヌでは熊の霊を送る儀式があるんですよね。捕まらないうちに退散せねば!
エリアを移動して、お次は中南米のエリアへ。丘の上に建っていたのはペルーの大農園領主の家を再現したものです。
もともとペルーはスペインの植民地だったということで、スペイン本土の建築様式が取り入れられていることを忠実に再現した建物になっています。中にキリスト教の礼拝堂があるのもそのため。
結構しっかりと世界史の復習になるような展示・説明でした。
乗り物だって本物です。1950年台製造の本物のロンドンバスがヨーロッパのエリアにやってきていました。
バスの中は昔懐かしい感じの座席。冬なので風がしのげる休憩場所になっていました。しかし犬山でロンドンバスに乗れるなんて、不思議なものです。
イタリア南部の世界遺産・アルベロベッロのトゥルッリが再現されていました。イタリアなんて象徴的な建造物がたくさんあるのに、アルベロベッロのトゥルッリ、というところが野外民族博物館たるゆえんというやつでしょうか。
アルベロベッロではホテルに使われているトゥルッリもあるそうで、ちょっと興味あるなぁ。
いろいろな民族の家屋が展示されている中でも一番スゴイと思ったのは南アフリカの民族・ンデベレの家。住居にカラフルな幾何学模様を描くのが特徴なのですが、このリトルワールドにその住居を再現するために、実際に南アフリカからンデベレ族の人を呼び寄せて描いてもらったそうです。
これらはすべてフリーハンドで下絵もなく直接壁にペイントしていくのだとか。
そこまでするのかリトルワールド・・・!と圧倒されたンデベレのエリアでした。ちょっと半端じゃないですね。
ぐるっと一周して最後に到着した山形・月山の農家も1767年築の家をまるごと移築。なんと築250年!冬は中で囲炉裏に火を入れて、来場者をもてなしてくれるそうです。
屋外展示の建物は気分をその国・その地域に連れて行ってくれるような感じ。同じ犬山の明治村も同じように明治時代の日本を感じさせてくれますが、リトルワールドも明治村に引けを取らないですね。明治村は明治時代の象徴的な建造物が立ち並ぶ場所ですが、リトルワールドはより一般的な生活に密着した展示、という感じがします。
民族衣装体験で世界一周気分が盛り上がる!
展示の素晴らしさにすっかりやられてしまった私ですが、楽しみ方は他にもたくさんあるのがリトルワールド。リトルワールドの特色のひとつが「民族衣装体験」です。その名の通り、世界各地の民族衣装を実際に試着することができるようになっています。各国のエリアで民族衣装が用意されていて1着あたり500円前後でレンタルすることができます。
衣装は大人から子どもまで用意されていて、各国・各民族の気分を味わうことができるようになっています。
奥さんが「息子くんに民族衣装を着させたい!」と息巻いていたので、息子くんが元気なうちに試着してもらいました。着ているのは南米・ペルーの民族衣装でポンチョとアルパカの毛でできた帽子です。90センチから用意があるので、1歳半の息子くんも着ることができました。
息子くんの機嫌がいいうちに写真を撮ってしまいましょう。各エリアの建物は移築したり精巧に再現されているものばかりなので、写真を撮ればまるで実際に現地に旅行に行ったかのような感覚になりますね。アングルや見せ方で、あたかも現地に行ったかのような1枚が撮れると思います。
あと、リトルワールドの場所も少し小高い山の上にあって、周りに現実感を感じさせるような高層ビルなどが見えないのも高ポイントな気がしました。上手くアングルを決めれば、さながら現地で撮影したような1枚が撮れるかも。
これこそがインスタ映えっちゅーやつかもしれませんね。
我が家は息子くんが衣装を着て親が撮るというスタイルですが、友人やカップルで民族衣装を着て記念写真を撮るとなると、誰かにお願いするかosmo pocketやgo proみたいなカメラで自撮りするというのもありかもしれませんね。
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息子くんが衣装を着てくれるうちに、もう一度リトルワールドで衣装を着させた写真を撮ってみたいなぁ・・・と思う親なのでした。
飲食のメニューへのこだわりが半端ないって!
展示されている建物のリアルさにも驚かされましたが、個人的にもっと驚いたのは園内で提供される飲食メニューの充実さです!
私たちはヨーロッパエリアのレストランで食事したのですが、ドイツのレストランということでビールの種類が3種類、さらには期間限定のビールと豊富に取り揃えています!さらにはノンアルコールビールまでドイツのビールブランドという徹底ぶり。
定番のレーベンブロイにエルディンガー、さらにはバイエルン王家の末裔が運営する醸造所の「ケーニッヒ ヴァイスビア」にゲーテの愛した「ケストリッツァー」まで揃っているとは。このときばかりはレンタカーで来た自分を恨むばかりです。ぐぬぬ。
リトルワールドでは定期的に世界の食をテーマにしたイベントを開催しているようで、この冬は世界の鍋料理をフィーチャーした「世界あったか鍋紀行」が開催中。豚肉とパプリカを煮込んだヨーロッパの家庭料理・グラッシュはお肉がほろほろ。美味しいし身体も温まるしでスプーンが止まりません。
アフリカのエリアでは、ケニアで最も飲まれている「タスカービール」が用意されていました! タスカービールはアフリカNo.1ビールとも称される、アフリカを代表する銘柄。アフリカのビールなんてそうそう飲む機会ないぞ・・・このときばかりはレンタカーで来た自分を恨むばかり(2度め)。
ビールは飲めないけどアフリカのグルメを体験してみよう、とワニとラクダの串焼きを食べ比べすることにしました。他にもバッファロー、ダチョウの串焼きもあるので、お肉の見分け方が紹介されていました。
赤身のラクダは歯ごたえしっかりで牛肉みたいな味わい。しっかり味があります。ワニは淡白でジューシーな鶏肉風。気軽にアフリカン気分が味わえる串焼き食べ比べ。現地の食文化を気軽に楽しめるのはものすごい有意義。
近くを立ち寄った「インド亭」ではカレーがなんと8種類もラインナップされています。さらにはタンドールで焼いた焼きたてのナンかライスがついて、かなりお得感あります。ここも例によってインドナンバーワンビールの「キングフィッシャー」がスタンバイ。だからなんで車で(以下略)。
インド亭は屋外なので冬はちょっと寒そうなのですが、春になったらカレーを食べてキングフィッシャー飲んでなんて最高じゃないですか。早くも再訪を計画したいところです。
最後は山形・月山でもう一皿。
山形といえばやっぱり芋煮。寒い冬にぴったりのカレー芋煮が心も体も温めてくれます。
デザートは山形のブランド米「つや姫」でつくったみたらし団子!
もちもちの団子と甘辛みたらしが絡み合って、至福。道中、息子くんがベビーカーで寝てしまったのをいいことにいろいろ食べ歩いてしまいました。満腹、満足です。
どこのエリアも食事メニューが充実していて、さらにはご当地ビールも飲めてしまうので、食事とビールを楽しみにリトルワールドに行くのもありな気がしました。次回は絶対バスで行く。
大人ほど楽しみが増えるリトルワールド!
今回はじめてリトルワールドに遊びに行ったのですが、私が期待していたものをはるか上に超えていた半端じゃないテーマパーク(正確には野外民族博物館)でした!決して有名どころではないものの、現地をそのまま犬山に持ってきたかのような再現レベルの展示の数々。現地に行ったような気分を盛り上げる民族衣装。そして胃袋をがっちりつかんでくる世界各国の料理(とビール)。リトルワールドをまるごと楽しむのは、大人の方かもしれませんね。
犬山は犬山城と明治村だけじゃなかった。リトルワールドもめっちゃ楽しい!また行くぞー!
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