豊かなコクと旨みの「ザ・プレミアム・モルツ<黒>」
2018年1月30日、サントリーから「ザ・プレミアム・モルツ<黒>」が数量限定で発売されました。実は去年の10月にも発売されているプレモル<黒>ですが、今回はバレンタイン商戦に合わせての再登板となっています。
いわゆる一般的な日本の大手メーカーの金色のビールはチョコレートと合わせてもあまり合わないのですが、黒ビールの香ばしさやコクはチョコレートと相性がよいと言われています。チョコレートも黒ビールも風味の濃いもので、お互いをかき消さないでうまく結びつくのですよね。
そんなこともあって、バレンタイン商戦に投入された「プレモル<黒>」、飲んでみることにしましょう。
香ばしさとコクのあるプレモルらしい黒ビール
缶を開けると香ばしいにおいがしてきました。グラスに注ぐと真っ黒なビールです(黒ビールだから当然ですが・・・)。
飲んでみると、黒ビールらしい香ばしさに加えて、喉を通ったあとに後味が残るコク深さを感じさせる味わい。それでいて、苦みは強すぎず、炭酸のシュワシュワ感も残っていて、一般的な黒ビールよりも飲みやすいスタイルです。チョコレートにも合うだろうし、普段飲みに使っても飲みやすいビールだと感じました。少しビールの温度が上がれば、よりコクが楽しめるコンディションになります。
ちなみに、黒ビールとは?
世界的に黒ビールというと、ギネスを代表格とする「スタウト」や、ドイツの「シュヴァルツ」、ロシア皇帝も飲んでいたといわれる「インペリアルスタウト」など、いくつかの種類に分かれています。上面発酵・下面発酵の違いやアルコール度数の高低など、それぞれ特徴があって、そのビールスタイルを名乗るには、それぞれのスタイルの特徴を守らなければならないとされています。
一方、日本の酒税法の上では黒ビールを名乗る定義として「濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビール」という点のみを指定しています。
また、プレミアムモルツ<黒>がチェコのビール品評会で金賞を受賞したと書かれていますが、スタイルは「スペシャルダークビア」部門となっています。これは、スタウトとかシュヴァルツじゃないけど、オリジナルの黒色ビールだよ、とうことで、「普段のプレモルの作り方で黒ビールを作ったよ」というのがプレミアムモルツ<黒>ということになります。
そう考えると、黒ビールでコクもあるけど、どこかすっきりと飲みやすいプレミアムモルツ<黒>は日本のビールに慣れ親しんだ方にも飲みやすい黒ビールなのでしょうね。普段あまり黒ビールを飲まない方も、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。