ピルスナーとエールをブレンドした新しいビール!
2018年9月4日、アサヒビールから新しいタイプのビール「アサヒ ザ・ダブル」が発売されました。このアサヒ ザ・ダブルは2つのスタイルのビール、ピルスナーとエールのビールをブレンドしたビールになっていて、全国のファミリーマート系列の店舗限定の商品となっています。
いわゆるスーパードライやプレミアムモルツといったピルスナーと黒ビールをブレンドしたビールはたまに見かけますが、ピルスナーとエールのブレンドは確かに珍しいかも。
麦芽100%のビール同士をブレンドしたということで、原材料は麦芽とホップのみ。アルコール度数は5.5%と一般的なビールと同じ感じですね。
ヨーロッパのビールっぽさを感じる
さっそく缶をあけて香りを確認。エールタイプらしいホップの香りがしてきます。グラスに注いでみると、少し茶色がかったクリアなビール。ちょっと濃色系のエールビールと、黄金のピルスナーをブレンドしたのかなー、なんて思いながら一口いただきます。
飲んでみると、エールタイプのホップの香りを感じつつも、すっと消える後味。エールとピルスナーの特徴がそれぞれ出ているようです。苦味はそこそこであまり強くなく、するっと飲めてしまいます。ちょっと鼻にひっかかる風味は、どこかヨーロッパのビールのような。クセがあるというか、日本のビールにはあまり感じない後味。海外のビールをブレンドしているのかな?ビアパブで飲む海外のビールのような味わいで、日本のビールではあまり感じられない、面白い風味が楽しめます。なかなかおもしろいビールですね。
妄想:もしかすると世界的ビールを使ってブレンドしている・・・?
どんなビールをブレンドしているのか、わざわざこのビールのためだけにピルスナーとエールの2種類を醸造したのか?・・・なんて飲みながら考えていたのですが、アサヒビールの商品情報ページにこんなことが書かれていました。
アサヒ ザ・ダブルは
世界を代表する2種類の麦芽100%ビールを贅沢にブレンドした生ビール
とのこと。これはもしかして、海外のビールを使ってブレンドしている・・・?
アサヒビールは海外のビールの販売や醸造のライセンスを取得しています。日本のビールの一般的なビールのスタイル「ピルスナー」の元祖、チェコのピルスナー・ウルケルやドイツを代表するビールの一つ、レーベンブロイ。そしてあのタイタニック号にも積まれていたという、イギリスの伝統あるバス・ペールエールなどなど。どれも世界的に有名なビールばかり。
ザ・ダブルを飲んだときに感じた風味はなんとなくバス・ペールエールっぽかったけど、原材料は麦芽100%じゃない(糖分と香料を入れている)し、でもほかにエールタイプのビールの取扱いはないし・・・ピルスナーはピルスナー・ウルケルかなー。レーベンブロイはそもそもピルスナーじゃない(ミュンヒナー・ヘレス)し・・・うーん。
アサヒビールさんに直接聞いてみた結果・・・
妄想がはかどって気になりすぎたので、直接アサヒビールさんに聞いてみることにしました。「お客様相談室」からメールフォームでの問い合わせができたので「アサヒ ザ・ダブルで使っているビールは専用に醸造したものですか?それとも既存のビールを使っていますか?」と送ってみました。すると早速回答をいただきました!
お問い合わせの件でございますが、アサヒ・ザ・ダブル専用に醸造したビールを使用しております
なるほど、専用に醸造したビールを使っていたのか・・・もしかしたら海外のビールをそのまま使っているのでは・・・という妄想は見事に外れましたが、逆に言えば海外ビールっぽい特徴をうまく出したビールだな、と改めて感じた次第です。そして、アサヒビールさん、真摯にご回答いただけて大変感謝です。
2種類のブレンドで、海外のビールのような風味を楽しめる面白いビール「アサヒ ザ・ダブル」でした!