
田園風景の写真を撮りたくて
2025年のゴールデンウィークも、毎年恒例の奥さんの実家@名古屋へ帰省しておりました。帰省すると、東海地方の観光地や撮影スポットに行っては写真を撮る、というのが楽しみになっています。
今年は初夏の風情を感じられる田園風景を撮ってみたいなぁ、とぼんやり考えていて、東海地方の田園地帯はどのあたり...?と調べていたところ「三重県に、田園地帯の真ん中に立つ樹齢千年超の大楠がある」という記事を見つけました。初夏らしい写真として、水が張られた田園風景も絵になりそうだし、樹齢千年の木というのも興味深い...。ということで、三重県鈴鹿市の「長太の大楠」へと出かけてまいりました。

近鉄名古屋駅から電車で約1時間。長太ノ浦(なごのうら)駅へやってきました。
名古屋から1時間と書きましたが、乗車時間だけで言えば近鉄名古屋から近鉄四日市までは急行で約30分、近鉄四日市で普通列車に乗り換えて長太ノ浦駅まで15分。列車の待ち合わせで多少待ち時間あり、という感じなので、そこまで遠くに来たなーという感じはしませんでした。

駅付近の住宅街を抜けると、目の前に広がる田畑。水を張ってすでに田植えが済んでいるところもあれば、水をためている最中で田植えはこれから、というところもあったり。ほかにも小麦(たぶん)が植えてある畑も。奥に見えるのは鈴鹿山脈でしょうか。

お目当ての「長太の大楠」はどこかな...と歩いていると、田畑の向こうに巨木が見えてきました。あれだ。遠くから見てもものすごい存在感。

田畑の周りは農道が敷かれていて、バイクで見に来ている方もいらっしゃいました。車を停めるスペースは1台分くらいあるのかな?

大楠の下までやってきました。高さは約25メートル、伝承では樹齢は1000年を超えるのだとか。見上げるとその高さと歴史を感じさせる姿に圧倒されます。
ただ、伊勢湾台風で大枝が折れたり、2020年には落雷で大きなダメージを負ってしまって、かなり弱ってしまっているようです。
1000年生きる楠、まさに現世のフリーレンか。

それでも、樹木医の方による樹勢回復治療の成果もあって、ところどころ若々しい芽や葉が出ているのが見られました。

願わくば、末永くその姿を残してほしいものです。
リフレクションを探してみる

長太の大楠をネットで検索すると、大楠の姿が水田に写るリフレクションの写真が表示されることが多く「もし拝めるならその姿も見てみたいなぁ」と思っていました。

大楠の周りの農道を歩きながら、大楠が水面に写る場所を探します。この日は風もあって水面が波打っているようで、キレイなリフレクションは難しいかな、という感触。

カラスの姿はバッチリ水面に写ってるんですけどねー。

撮られた写真を見ると、大楠の近くの場所、かつ西向き(大楠の背景に鈴鹿山脈が写る)に見えるような田んぼにに水が張られているのだと思われますが、今回は見た写真と同じようなシチュエーションにはならず。こればっかりはタイミングの問題ですね。

田植えの済んだ水田に鳥が集まってきています。なんだか賑やかで、田んぼを眺めているだけで楽しい。

そういえば長太の大楠は近鉄の車窓からも見えるのだとか。名古屋から伊勢神宮や鳥羽水族館に行った際に近鉄特急に乗ってこの場所を通過しているはずなのですが、全然気づかなかった...。今度は必ず車窓から大楠を見てみたい。それにしても、割と田畑の近くを列車が走っているんですね。

たまに自動車や軽トラックが通るくらいで、聞こえるのは鳥の鳴き声と風がそよそよと通り過ぎる音。近くに駐車場や商業施設もないし、大々的な観光名所!という感じではないのですが、だからこそ長い間この地で立ち続けて、愛されているのかな、とも思ったり。

この一帯を見守る大楠。いつまでもお元気で。
田園風景を走る列車を撮ってみたい

長太の大楠を見て撮って、当初の目的は果たすことができました。ただ、これだけで別の場所へと移動するのはちょっと惜しい...。そういえば水田の中を近鉄特急が走り抜けていったのを思い出して、田園風景を走る列車を狙ってみることに。

近鉄の好きなところは特急列車の種類が多いところ。サイトを見ると全9種類が走っているのだとか。特急列車を見るとワクワクしてしまいます。
線路の近くを歩いていると「伊勢志摩ライナー」が走り抜けていきました。伊勢・鳥羽・賢島方面へと向かう、赤と黄色の2色展開の特急列車。さらに最近はポケモンとのコラボで「ミジュマルライナー」も走っているんですよね。ミジュマル、かわいい、乗りたい...!

日本の原風景ともいえる、田園風景の中を列車が走り抜けていく姿を撮ってみたい!田畑の緑も鮮やかで、これはカレンダーに使う写真が撮れるかも...!?

長太ノ浦駅から一駅移動してみると、これまた一面田畑が広がるエリア。

振り返れば、田んぼ越しに走る列車。近鉄伝統のオレンジをまとう列車が通り過ぎていきました。2階建ての車両を擁する「ビスタEX」とスタンダードタイプの特急が連結しているみたいですね。ビスタEXの2階建て車両は子どもにも大人気。私も一度2階席に乗車したことがありますが、やはり楽しい。

農道を歩いて線路の方へ近づいてみると、線路そばの田んぼにも水が張られていて、走行する列車が水面に写っていました。これは、リフレクションリベンジの好機!

水が流れる音が聞こえてきたので近くを観察してみると、まさに今ポンプで水を張っているタイミングだったようです。

特急列車だけでなく普通列車もやってくるので、列車の往来は思ったよりも多め。カメラを構える高さや位置取りを試しながら、リフレクションを狙ってみます。風はありますが、水の量が少ないせいか水面はあまり揺れず、鏡のように写ってくれました!

撮影するときは、あの柱を列車が通過したあたりから...

連写連写!

赤の伊勢志摩ライナーは水面に映える!

最後は「ひのとり」も撮りたい...!と帰りの電車を一本先送りして粘ったのですが、水の量が増えて風の影響を受けていたのか、太陽の場所が変わったのか、水面に写るひのとりはぼやけてしまいました...。

一縷の望みをかけて隣の田んぼでも狙ってみましたが...ひのとりのリフレクションは、長太の大楠と同じく次回に持ち越しですね。それでも田んぼ×列車のリフレクションが撮影できて大満足の1日となりました!
こんな景色をもっともっと撮りたいですね

田園地帯で樹齢千年を超える大楠を撮ったり、特急列車を撮ったりする休日。有名な観光地ではないせいか、同じように写真を撮っているような人は皆無。いわゆる穴場ということなのかもしれませんが、とても素敵な風景に出会えた1日でした。まだまだ知らない景色はたくさんあるし、そんな景色をカメラ片手に探しにいくことを続けたいと思った5月の連休なのでした。