羽田空港の飛行機撮影スポットとして有名な「京浜島つばさ公園」。一度は行きたい...と思っていたのですが、アクセス面で二の足を踏んでいました。バスは1時間に1～2本だし、車で都心を抜けていくのもなぁ...。そんな中、最寄りの駅でレンタサイクルを借りれることを知り、ようやく京浜島つばさ公園へ行く決心がつき、行ってきた次第です。レンタサイクル便利だし、京浜島つばさ公園で撮る飛行機は大迫力でした。
京浜島つばさ公園とは
京浜島つばさ公園は、東京都大田区の人工島「京浜島」に整備された運河沿いの公園です。最寄り駅は東京モノレール「昭和島」駅になります。今回、私はひとつ手前の「流通センター」駅から京浜島つばさ公園へアクセスしてみました。
流通センター駅からレンタサイクルで京浜島つばさ公園へ
浜松町駅から東京モノレールに乗り込み4駅、流通センター駅に到着しました。駅の改札を出て左手に進むと、「バイクシェア」のポートが設置されています。
この日は10台ほど停まっていました！そして電動アシスト付き自転車なのでありがたい。アプリで自転車を予約する際に、電動アシストのバッテリー残量が確認できるのもナイス機能。自転車を確実に確保しておきたい場合は、流通センター駅に到着する30分前にアプリから予約しておくといいかもしれないですね。浜松町駅でモノレールに乗り込むタイミングがちょうどよさそう。
さっそく京浜島つばさ公園へ向かいます。電動アシストのサポートを受けながら、京浜島つばさ公園までおよそ20分で到着。
京浜島つばさ公園にもバイクシェアのポートがあるので、いったん返却できるのも助かります。レンタル代金は30分165円なので、最安値で来られるし、バスの時間に左右されないのもいいですね。バスの方がもちろん楽だし安全ですが、自転車だと思い立ったタイミングでアクセスできるので、個人的にはかなり嬉しい。
自転車をポートに停めて、運河沿いへやってきました。釣り人が多いですね。運河を見ると魚がそこかしこで跳ねていて驚き。よく釣れそう。
公園内にはバーベキューができるエリアもあります。週末はバーベキューを楽しむグループがいらっしゃって、美味しそう＆楽しそう...。
自動販売機もあり、トイレもあり。屋外公園としてはトイレもかなりキレイだと感じました。ただ、公園近くにコンビニがないので、小腹が空いたとき用の軽食などは事前に買っておくのがよさそうです。
滑走路が目と鼻の先
京浜島つばさ公園は羽田空港の北西に位置しています。羽田空港の西側にあるB滑走路が目の前！距離にして700メートルほどしか離れていないので、かなり近い距離で飛行機を見ることができます。アングルが変わるので、空港のデッキとはまた違った迫力を感じますね。
ちなみに上の写真は、焦点距離にして270mm。写真を撮るという観点では、300mmから400mm相当の望遠レンズがあるとより楽しめる気がします。
この日は北風が吹いていたため、羽田空港を離着陸する飛行機は第2ターミナル側のC滑走路を使って離陸していきました。フェンスの向こうからポーンと飛行機が飛び出してくる感じ。
離陸していく飛行機が、ランディングギア（いわゆる飛行機の車輪の部分）をしまいながら高度を上げていきます。羽田空港のデッキから見るのとはまた違った角度で見られるので、新鮮だし楽しい。
飛行機の離陸を見送っていると、見慣れない、かなり小さな飛行機が飛んでいきました。
どうやらガルフストリーム社のビジネスジェットで、機体記号を調べてみるとユタ銀行が所有する機体だとか。ユタ銀行...？
トーイングカーにひかれた飛行機が目の前を進んでいきます。やはり近い。
雲の多い日でしたが、離陸していく飛行機と雲の組み合わせも絵になりますね。
そういえば、南風が吹いている日は、目の前のB滑走路から離陸したり、この日離陸に使っていたC滑走路を着陸する運用になるよな...。これは南風の日に来るとさらに楽しいことになるかもしれない。ということで南風の日にリベンジだ！
南風の日に再訪
改めて、南風の吹いている日に京浜島つばさ公園にやってきました。日中の天気は安定していて、風向きが急に変わることもなさそう。天気予報を見ても、羽田近辺の風向きは南風の模様。いざ京浜島つばさ公園へ！
JALのサイトで提供されている、国内の主要空港のある場所の天気予報が便利。風向きまで出ているのがさすが。
公園に到着すると、いきなり目の前のB滑走路に着陸する機体が目に入ってきました。おお、これは迫力があるぞ！
この時間帯は、東京湾をぐるっとしてから滑走路に向かってくるコースみたいですね。
赤い橋のようなものは、滑走路への進入灯というのですね。スターフライヤーの黒い機体と白い雲、赤い進入灯。絵になる。
この日もいい雲が浮かんでいました。
午後3時を過ぎて、滑走路の運用方法が変更したようです。目の前のB滑走路は着陸ではなく離陸に使用するように。ということは、着陸する滑走路も変わるな...。
と思っていたら、頭の上をユナイテッド航空のボーイング777が轟音とともに飛んでいきました！本当に目の前を通って着陸していくような近さ！
第1ターミナルと第3ターミナルの間を走る、A滑走路に着陸していきます。
南風が吹いている日の15時から19時の間は、着陸機がA滑走路とC滑走路に、離陸機はA、B、C滑走路を使用する運用となります。そのため、京浜島つばさ公園では着陸する機体、離陸する機体が間近で見られることに！
2020年から新ルートの運用が始まりました。
新しい使われ方(滑走路と飛行経路) - 羽田空港のこれから - 国土交通省
C滑走路には1時間あたり30機が着陸することになります。2分に1機ペースで飛行機が降りてくる！さっそく、ベトナム航空のブルーの機体がやってきました。
頭上を飛んでいく飛行機はA滑走路に着陸するコース。B滑走路の離陸と重なるためか、着陸する数は1時間に14機程度になるのですが、それでも4分に1機は来るのか...。
C-3PO ANA JETがやってきた！空にいる状態を初めて撮れたかもしれない。
A滑走路に着陸する飛行機をもっと近い場所で撮ってみようと、公園を南側に進みます。京浜島つばさ公園とつながっているのですが、この辺りは京浜島緑道公園という名前になるのだとか。
京浜島つばさ公園から運河沿いに歩いてこれます。
緑道公園から東京モノレールが見えました。この方角は西向きなので夕焼けもキレイそう。
京浜島緑道公園に来ると、A滑走路に着陸する飛行機がまさに頭の上を飛んでいきます！！すごい迫力！
望遠レンズでは機体をすべて写しきれない！頭の真上を飛んでいくタイミングでは、焦点距離100mmでは入りきらず。
あまり動画を撮らないタイプの人間ですが、飛行機が頭の上を飛んでいくシーンはさすがにスマホで動画を撮ってしまいました。スマホで撮ってもすごい迫力です。
あっという間に頭上を飛び去って、A滑走路に着陸していきました。
自分の真上を飛行機が飛んでいくロケーションとしては、同じく南風運用の際のソラムナード羽田緑地がありますが、あちらは離陸のタイミング。離陸とはまた違う迫力を感じますね。
ソラムナード羽田緑地で写真を撮るのも楽しいです。
緑道公園には高台があって、そこからはB滑走路を離陸していく飛行機が目の前に、そしてフェンスにかからず見ることができます。飛行機撮影フリークの方々が三脚を立てたりしているので、いい場所なのでしょうね。
望遠レンズであれば離陸の瞬間も近くで撮れます。
東京ディズニーシーの特別塗装機「JAL Fantastic Journey Express」が離陸！2024年10月から2025年11月までの運行予定ということで、ギリギリ見られたようです。
あっちから離陸してこっちから着陸機が飛んできて、とにかく忙しく、楽しい！そして時間が溶けていく...！とは言えそろそろ帰る支度をせねば...。自転車ポートのある、京浜島つばさ公園の方へ戻りましょう。
相変わらず頭上を通過していく飛行機。電線との距離感よ。音が聞こえると思わずカメラを向けてしまいます。
北を向けばC滑走路へ着陸する旅客機が次々とやってきています。スターアライアンス塗装のANA機、久々に見た気がする。
セントレアではスターアライアンス塗装のエアチャイナ機を見ました。
スカイマークのポケモンジェットだ！ポケモンジェットも見られるとうれしい機体の一つ。
進入灯と旅客機の組み合わせの構図、空港っぽくて好き。
エアバス350-1000は2024年からJALの国際線に使われている最新機でしたっけ。羽田空港にいるといろいろな旅客機が見られて楽しいなぁ。そろそろカメラをしまおうか、と思うと飛行機がやってきて、帰るのが惜しい気持ち...。
帰り際も後ろ髪を引かれる
とは言えそろそろ帰ろうか、と自転車のポートまでやってきました。振り返ると、夕焼けの空をバックに飛ぶ旅客機が美しい...。道路の上を飛んでいく姿、撮りたくなるじゃないですか。
ビルの陰からすっと飛び出してくるので、高さを合わせるのが難しい...！
デルタ航空のA350-900を見送って、後ろ髪を引かれつつも今度こそ流通センター駅に向かうぞ！
自転車で流通センター駅に向かう途中も、頭の上を飛んでいく旅客機。自転車を停めて、思わずカメラを取り出して撮ってしまう...！
めっちゃ頭の上飛んでいく。
西日に照らされた機体がカッコいい...！途中、自転車を止めながら写真を撮ってしまい、流通センター駅のポートにレンタサイクルを返却したのは、借りてから30分ギリギリ...。飛行機の迫力に後ろ髪をひかれて、危うくレンタル料が増えるところでした...。
京浜島つばさ公園、着陸する飛行機と離陸する飛行機がひっきりなしにやってきて、見るのも撮るのも楽しめるスポットでした！バスだけでなく、自転車でアクセスできることもわかって、個人的には行く機会が増えそう。南風運用のときが楽しかったので、風向きを見てまた撮りに行こうと思います。
