
愛知・蒲郡にある「竹島水族館」へ行ってきた
名古屋に帰省した際、一人で出かける時間をもらって、蒲郡へと行ってきました。蒲郡には「竹島水族館」というユニークな水族館があるのですが、これがたいへん楽しかった!
「蒲郡には面白い水族館があってね。」そんな話を家族にしたら「行ってみたい!」という流れになり、年明け早々2度目の竹島水族館へ行ってきたのでした。
蒲郡の小さな水族館

今回、蒲郡に行こうと思ったのはほとんど思い付きで、蒲郡にどんなスポットがあるかもほとんど情報を持っていない状態でした。そのため竹島水族館についてもほとんど予備知識なし。どんな水族館なんだろうと思っていたところに案内の看板を発見。「深海生物展示数全国ナンバーワン!」「日本一解説が読まれている水族館!」。いったいどんな水族館なんだ...?

竹島水族館は、蒲郡駅から徒歩15分ほどの場所にあります。水族館のある場所は、島全体が国の天然記念物に指定されている「竹島」や、90年以上の歴史がある「蒲郡クラシックホテル」の近く。水族館を含めて、竹島一帯が蒲郡の観光スポットの一つになっています。
私が竹島水族館を最初に訪れたのは2025年12月31日、大晦日。大晦日も通常営業、元日だけでなく三が日も通常営業とのこと。すごい...。お休みは6月にある設備点検の日だけだそうです。

入館料は大人1200円。入園チケットがトレーディングカードのようになっていて、裏面のイラストがかっこいい。
深海魚がウリ

チケットを購入して水族館に入ると、まずは新館の大水槽がお出迎え。タカアシガニをはじめとした深海の生き物が棲む、見事な水槽です。深海生物展示数全国ナンバーワンということだけあって、まずは深海魚を見せようということが伝わってきます。

タカアシガニの子どもかな?体は小さいけれど、足は長い。

水槽の奥は一段高くなっていて、下部はトンネルのようになっています。タカアシガニに見下ろされるとは。深海生物を下から見上げるシチュエーションなんて、なかなかないですよね。

新館の大水槽を見て、順路は屋外エリアへ。外に出るとカピバラの飼育スペースがありました。

小さいカピバラさんがいますね。

2025年11月に5頭の赤ちゃんが誕生したとのこと!お母さんカピバラ・めめちゃんを囲むように5つ子カピバラが固まって寝ているのがかわいい。

アクリルガラスを蹴らないように注意書きが貼られていました。高額度合いがよくわかる書きっぷり...!ほかにも「高級スポーツカーが買える」など、金額のリアル感が伝わってくる注意書きが並んでいました。

日向ぼっこしていたカピバラさんをしばらく観察していると、場所を移動して...

授乳タイム。かわいい。

屋外にはアシカ(オタリア)のプールもあります。ちょうどショーが終わったあとの時間帯だったのですが、飼育員さんがトレーニングしていたのかな?

ちなみに大晦日は人が少なかったせいか、ファンサ旺盛でした。

新館を出て、カピバラ、アシカのプールを経て旧館に入ると出迎えてくれるのが「さわりんプール」。文字通り、水に棲む生き物を手で触れることができるコーナーです。

見るからに痛そうなトゲトゲを全身にまとったイガグリガニも、優しく触れば大丈夫。

新館で出迎えてくれた、タカアシガニにも触れます。甲羅のゴツゴツ感が手から伝わってきました。足はデリケートで外れやすいため、カニの本体を持ち上げたりするのはNG。近くで見て触ってみることで、その生態がよくわかります。

そして、オオグソクムシにも触れるのですが、これに触れる勇気は出なかった...。案内POPには「『おれはオオグソクムシなんて怖くないぜ!』」と調子に乗って手のひらに乗せたりすると、噛まれることもあります。」みたいに書かれていました。怖いよ。

小学校の教科書でカブトガニの生態や保護活動について書かれたものがあって、それを読んで以来カブトガニは気になる生物です。

カブトの内側はなかなかアレ。でも足の色を見たりするとカニなんだな、と感じます。

旧館は珍しい深海の生き物をはじめ、さまざまな水槽が展示されています。どんな生き物が水槽にいるか、紹介POPが貼られているのですが、名前の隣に丸いシールが貼られています。「珍(水族館での展示はかなり珍しい)」はわかる。「食(食べました)」とは......???


竹島水族館の「グルメハンターさんちゃん」こと、飼育員の三田さん。これまで様々な深海魚を胃に収めてきたそうで、そのグルメレポートが展示されていました。ターゲットとなったのはオオグソクムシやラブカ、さらにはクリオネまで。く、クリオネ...?ちなみにクリオネは「苦い」と書かれていました。
ちなみに「食(食べました)」だけでなく「美味(食べたくなる!)」シールもあって興味がわきました!美味しいといわれると食べてみたくなる...。

地元・三河湾の水槽にはネコザメ。愛嬌のある顔でカワイイ。

ミノカサゴもいました。見た目はキレイだけど毒があるんだっけ。この辺りの情報は「鉄腕!DASH」で知った気がする。

旧館にはカワウソがいました。

大晦日、一人で見に行ったときはお昼寝中でしたが...。やはり人が多いとカワウソも「お、今日は人が多いな。なんかやったるか」とサービス精神が発揮されるのでしょうか。向こうからも見られている感じはする。

プロレスのタッグチームのようにポーズをキメるカイカムリのコンビ。

ウツボの展示は多くの人が足を止めていました。水道管に何匹ものウツボが入り組んで顔を出す姿はなかなかのインパクト。

飼育員一同から感謝状が贈呈されていました。キモチワルサを逆手にとって、たいへん人気!

ウツボにもいろいろな種類がいるんだなー。

こちらのトラウツボは口の形が少し曲がっていて、しっかり閉じることができないとか...。なんとも不憫で愛らしい...。


作品中で竹島水族館での描写があるということで「負けヒロインが多すぎる!」とのコラボイベントが開催中でした(コラボは2026年2月1日まで)。館内には案内POPが掲示されていました。タイトルは知っているけど、というやつですが、こうやって知ってしまうと読みたくなるよね...!
竹島水族館、サイズこそ大きな水族館ではないのですが、見たことない深海魚に、ついつい読み込んでしまう解説POPがそこかしこにあって、思わずもう一周回ってみたり。逆にじっくり見て回るにはいいサイズなのかもしれない。
閉館寸前からV字回復した竹島水族館
後日、竹島水族館のことを調べてみると、古くからある水族館で古くて狭くて人も来なくて、このままでは廃館止む無しだったところから、今の館長が次々と改革を打ち出して、この15年ほどで見事にV字回復を果たしたのだとか。
有名な魚がいなければ、地元で穫れる深海魚を推したり。新しい魚を購入するお金が十分ないこともあり、飼育員さん自ら釣りに行くこともあるのだとか。日本一読まれるというPOPも「どうしたら読んでもらえるか」を考えて独自の目線で書く。お金がないからこそ「工夫する」「配られたカードでどう戦うか」というところが全てなんだなぁ...と。2025年、私も仕事やプライベートでいろいろ思うところがあって時に悩んだりすることもありましたが、自分に配られているカードに目を向けないとな...と考えさせられました。
水族館を出て、深海魚を「食べる」経験

竹島水族館の館内には飲食スペースはないのですが、館外の休憩スポットにキッチンカーが数台来ていて、軽食が楽しめるようになっています。そんなキッチンカーの並びから少し外れたところに、一際行列のできているブースを発見。


元漁師の方が手掛けた、蒲郡でよく採れる深海魚「めひかり(アオメエソ)」のから揚げ!そして深海エビの「オオコシオリエビ」入りの味噌汁!美味しそう!水族館で深海魚を見て、外に出たら深海魚が食べられる...なんて見事なコラボレーション。こんなの食べたくなるにきまってるじゃないですか。


めひかりのから揚げは注文してから油に投入するので、常に揚げたて。衣の香ばしさと身の食べやすさで、一人で10本くらいペロリといけそうな美味しさ。冬から春がめひかりの旬だそうで、一番美味しいタイミングでいただけたかも!

オオコシオリエビの味噌汁は、旨味が出ていてこれまた美味。温かい味噌汁が、屋外で冷えた体に染み渡ります。残った身も美味しくて、食べ終わったらもはや殻だけ...。ごちそうさまでした。
オリジナルグッズも面白い

帰りに何かおみやげでも買おうかな、と立ち寄ったミュージアムショップにも、個性的なオリジナル商品がたくさんありました。どうしても気になって買ってしまったのが、やばいかわうそ=「やばうそ」グッズ。飼育員さんの中にいわゆる「画伯」タイプの方がいらっしゃるそうで、その方が描かれたかわうそが「これはやばいぞ」となってまさかのグッズ化。この表情がたまらん。
オンラインショップはないので、気になる方はぜひ蒲郡へ。
また来たくなる竹島水族館でした

ほぼ予備知識なしで訪れた竹島水族館、とても楽しかったです。そしてV字回復に至るストーリーを知ってしまうと感情移入してしまったり、応援したくなったり。またひとつ、帰省したら一度は行かねばならないスポットができてしまいました。次はゴールデンウィークか、夏休みか。また遊びにいきます。
竹島水族館の裏手にある「竹島」もぜひ。