花曇りの日こそ、洋館巡り。
2026年の桜は、日付の巡り合わせがよかったのか、思ったより長く残った気がしました。3月末に満開となり、暴風雨にさらされながらも次の週末まで割と花が残っていて、2度の週末に桜の撮影をすることができたのでした。
4月最初の週末、桜の見ごろとしてはそろそろ葉が目立つかな、というタイミングでしたが、2026年最後の桜を撮ろうと、出かけたのは横浜の西洋館でした。理由は天候が曇りで空が白く、桜を主題とするにはやや物足りない天候だったため。天候に左右されにくい洋館撮影をメインにして、桜を添えればいいのでは、という安直なプランだったのですが、想像以上に楽しかったので、備忘録としてブログ記事にしたためた次第です。
横浜の西洋館、最後に訪れたのは2013年。個人的に13年ぶりの再訪となりました。

JR石川町駅で下車して、大丸谷坂を登っていくと「ブラフ18番館」が見えてきました。ブラフ18番館は「山手イタリア山庭園」の中に建てられている洋館です。
なんとなく入口の階段で写真を撮った記憶はあったのですが、中に入るのは初めて。13年前は外観を撮ったデータしか残っていませんでした。というか、13年前はどうやってここまで来たんだっけ......。
スニーカーを脱いで館内へ。入館料無料というのがありがたい。

ブラフ18番館は、ドアや窓の枠がとにかく素晴らしかった。

窓枠越しの景色を撮るだけで画が完成する感じ。

時おり晴れ間も見えましたが、薄曇りの時間が長く、窓から入る光も柔らかで穏やか。

構図の美しさに、思わずカメラを向けて撮ってしまう。「風景に撮らされたら負け」というのであれば、自ら白旗を上げても構わないと思ってしまう。
ブラフ18番館、めちゃくちゃよかった。

同じく山手イタリア山庭園の中にある「外交官の家」は調度品が見事でした。テーブルの上にある花瓶をこれだけキレイに撮れる場所が他にあるだろうか。

部屋にたたずむロッキングチェアーに目を奪われる。

洋館はカーテンのディテールが美しい。

晴れていれば陽の光が差し込むというサンルーム。洋館に来ると線対称を探しがち。家具の配置も完璧。線対称が好きすぎる。

どこにカメラを向けても「お、写真が上手くなったな」と盛大に勘違いさせてくれるので、勘違いついでにたくさん写真を撮ってしまいました。

次の洋館を目指して、山手本通りを歩く。山手本通りは文教地区でもあるためか、桜並木が続いているのもいい。

ベーリック・ホールではレースのカーテンが美しかった。

レースカーテンって、光にも影にもなる。

べーリックホールの窓越しに見る桜。この光景を見られたのはなんだか嬉しかった。


13年前も全く同じ写真を撮っていました。でも、これは撮っちゃう。

同じく13年前も撮っていたタイプライター。どの角度から、どこにピントを合わせてボカしたら絵になるんだろう......とあれやこれや試して撮ったのでした。まるで成長していない......。

おそらく、前回は立ち寄らなかった「山手234番館」は小さなお屋敷。ここはテーブルに置かれた花が絵になる洋館でした。

フリーレンが頭から突っ込んでそうな箱。本当にあるんだ。

大きな窓から差し込む光がバラの花びらを透かしているのがキレイで。

山手234番館から道を挟んで向こうに見えるのが「自働電話」。

桜並木にクラシカルな電話ボックスが映える。

電話自体はテレホンカードが使える(といっても今時珍しいか)電話機ですが、昔の電話機のレプリカも設置されているのがいいですよね。

そのまま港の見える丘公園へ。洋風庭園の中でひときわ目立つ桜の木。バラのイメージが強かったけど、桜も見事じゃないですか。
「大佛次郎(おさらぎじろう)記念館」

公園の南東部にある「大佛次郎記念館」に立ち寄ってみました。ちょうど桜の木からも近かったのです。
「鞍馬天狗」や「赤穂浪士」などを手掛けた作家で、生涯で500匹以上のネコと暮らしたという愛猫家だったそうです。そして、ちょうどやっていた企画展が「大佛次郎の愛した猫コレクション展」。これは見るしかない。

一緒に暮らしていたネコに関する資料や、ネコをモチーフにしたコレクションが数多く展示されていました。展示や企画展は定期的に更新されているようですが、また来たい、と思わせてくれる場所でした。13年前はなんで立ち寄らなかったんだろう...。

洋館巡りの最後は「横浜市イギリス館」。もともと英国総領事公邸として使われていたということで、展示の小物がブリティッシュなイメージでかわいい。

船窓をモチーフにしたといわれる丸窓の前に桜が生けられていて、極めて風流。

今回の洋館巡りでは、窓とレースカーテンの美しさを知りました。
桜の季節の洋館巡り、非常に楽しかったです。桜の名所はたくさんありますが、桜を副題として楽しみながら散策できるルートだなと感じました。天気や予定のめぐりあわせもありますが、来年もまた桜の季節に来ようかな。