日の出を待つ東京駅
夜明けの時間帯の空の色は感動するほどキレイです。
東京駅越しに見える夜明けの空を撮りにいってきました。丸の内側から東京駅を見る方角は、東から東南東の方角になっています。ほぼ真東に近いですね。東を向いている、ということは、東京駅を被写体に夕方撮影したり夜景を撮るときは、東京駅に向かって背中側に太陽が沈んでいくことになります。そのため、夕方や夜景撮影時の場合、東京駅の背景の空の色はあまり変化なく暗いブルーから夜の闇へと変わっていきます。
ふと思いついたのが「日の出のタイミングなら、太陽が出てくる方角が焼けるはずだから、夜景と逆に東京駅の背景の空の色の変化が楽しめるのでは!?」と、夜明けの東京駅撮影プラン。夜明けの時間帯に東京駅を撮影すれば、日没と逆の形になりますが、マジックアワーの空の色が楽しめるはず!
ということで、撮影決行日の前日は早めに布団に潜り、朝の天気予報を確認して出発です!
夜明け前、シルエットの東京駅も美しい
私が東京駅の夜明けの写真を撮影しにいったのは11月の終わり。日の出時間は6時30分でした。日の出の時間が一番遅くなるのは12月の終わりから1月上旬で、東京では日の出の時間が6時50分頃になります。余談ですが、冬休みが夜明けの写真を撮るには一番捗るタイミングになるんですね。
さて、地元の駅から始発に乗って、東京駅に到着したのは5時50分。夜明けまでは後40分ほどありますが、太陽は地平線のすぐそこまで見えているということで、丸の内側から見た東京駅の向こう側が白く明るくなり始めていました。東京駅と空の色がキレイに入る撮影ポイントを探して三脚を立てます。さすがにこの時間に撮影している人はいませんでした。
東京駅の丸の内側、行幸通りから東京駅を見る方角はほぼ東向き。朝日の昇る方角です。ここで日の出を待てば、夜明けの空や朝焼けが見えるということですね。
東京駅の向こう側、空の低いところから色が薄くなって、キレイなグラデーションになっています。東京駅は窓からもれる灯りのみで、ライトアップもなくシルエットが映るだけ。シルエットだけの東京駅もまた美しいものです。
朝6時を回って、空はさらに明るくなっていきます。東京駅の屋根の向こうは空が赤く、朝焼けが見えます。まだ街は静かに、人も車もほとんど通らない日曜日の朝。普段は土日も明かりが煌々と灯る高層ビル群も、流石にこの時間帯はほとんど電気が点いていません。冬が近づき、夜明けの時間帯はかなり肌寒くなりますが、美しい空の色を楽しめる時間。東京の空を独り占めしている感覚。
日の出まで、まだ20分ほどありますが、東京駅の背後にはもう太陽の光が見え隠れ。薄い紫がかった空のエリアも少なくなってきました。東京駅越しに見るマジックアワーの空。 早起きした人しか見られない、東京駅越しのマジックアワーの空の色です。
日の出まであと10分。あっという間に空の色は白く薄くなり、もう朝の空になりました。
日の出の時間が過ぎ、人の往来も車の往来も増えて、街は慌ただしくなってきました。高層ビルの隙間から、太陽の光が差し込んで、さらに反射してビルを照らしているようです。いよいよ東京駅が動き出します。
今回は夜明けの空のグラデーションが撮りたかったので、太陽が上ってくる前に撤収することにしました。次は日の出まで拝んでいこうかな。
夜明けの撮影は、夜景とは違った美しさが楽しめる
夜明けの東京駅、いい空間でした。シルエットだけでも美しい東京駅、東京駅越しに見える淡いブルーから紫に変わる朝焼けの空の色。この時間にしか見られない特別な景色です。夜景とは違った美しさが楽しめる朝の撮影。早起きをして撮る価値のある空でした。
夜景撮影と同じで三脚は持っていきたいところ
夜明け前とは言えまだまだ暗い時間。キレイに撮るには三脚を使ったほうがよいですね。スローシャッターで撮れば空の色もキレイに写せます。
今回の写真はD7100に広角レンズを付けての撮影です。
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他にも東京の夜明けの空を撮影してみました。早起きは三文の徳。いつもと違う写真が撮れますよ。