「送水口」が気になる今日この頃
最近街中で気になる存在、それがこの「送水口」です。地上のフロアが7階以上あるビルなど、一定の条件を満たした建築物には設置が義務付けられているもので、火事が発生したフロアにただちに水を送るために使われるものです。ポンプ車と送水口をホースで連結して、火元の場所に消火用の水を送り込む、ということなんですね(興味を持って、調べてみて初めて知りました...)
オフィス街や商業施設の多いエリアなど、ビルの多い場所を歩けば、割といろいろな場所で見かけるものでもあります。
で、なぜ今送水口が気になるのか、というと「顔に見えるから」なんですよね。キャップが目で、キャップをつなぐチェーンが「w」の形の口で...元はと言えば「ポプテピピック」のキャラクター、ポプ子とピピ美に似ているな、という話だったのですが...
ただ、よくよく見てみると、ちょっとずつ表情が違うように見えてきて、途端にそれぞれ個性があるように感じてしまう不思議。そうなると、急激に興味がわいてくる。気になって、街中で探すようになってしまいました。
送水口って壁に埋まっているタイプ(埋込型・ポプ子に見えるやつ)だけだと思っていたのですが、自立したスタンド式もあったり。送水口が少し外向きになるので、埋込式とは表情がちょっと変わりますよね。キャップをつなぐチェーンもどことなくメガネチェーンみたいに見えたりしませんか?
カマキリみたいなタイプの送水口は露出Y型というそうです。どことなく宇宙人っぽくも見えますね。
同じタイプの送水口でも、設置された時期や素材、埋め込まれた壁によって見え方が変わるんですよね。設置された最新のビルに設置された送水口はステンレスがピッカピカ。パネルではなく壁に直接送水口が設置されているので、バックがブラックなのも新鮮。
一般的な埋込式の送水口は四角形のプレートがあって、その内側に送水口がつけられていますね。送水口とチェーンだけでも顔のように見えるのですが、パネルがあるとより顔っぽく見えるな。
設置した時期によってパネルやキャップの素材が異なるのか、背景のサビ具合と合わせたかのようなマットな仕上げになっているのもカッコイイ。キャップからチェーンが外れていたり、キャップの形状が今のものと異なるのもあって、ちょっとたれ目な感じに見える。
チェーンが外れていると、ちょっとおちょぼ口っぽく見えませんか?
たまにキャップが外れてしまっている送水口もあります。キャップが片方だけ外れていると、傷ついたサイボーグっぽいなーと思ったり。マスクが破損したウォーズマンとか。
さらには両方ともキャップ不在というワイルドな送水管もあります。この送水管はパネルの部分のサビ加減、チェーンの代わりに針金で代用していた形跡が見られるなど、歴戦の猛者(?)感が見てとれますね。キャップ付きとはだいぶ表情が変わります。それにしてもいったい何があったんだ...
露出Y型でキャップがないと、キャップありとはかなり印象が変わりました。チェーンがぶら下がっている「十」の部分が口に見えますね。私、露出Y型好きかも。
古い建築物には、古い送水口が残っていることがあるみたいですね。現行品に比べるとアンティークな雰囲気を感じます。
パネルには「SIAMESE CONNECTION」の文字。昭和20年代くらいまでに設置された送水口に表記されているみたいですね。
銀座で見つけた送水口もSIAMESE CONNECTION表記だった。キャップの塗装の剥げ方と対照的に送水口の本体が艶々しく保存されているのがステキ。
これからも街中で送水口を探してしまいそう
振り返ってみると、送水口って奥が深い!顔に見えるっていうところが入り口でしたが、思ったより深い沼にハマってしまったのかもしれませんね...仕事中でもプライベートでも、外を歩くとつい送水口を探してしまっています。送水口のタイプやキャップのありなし、コンディションでいろいろな表情に見えるのがこんなに面白く感じるとは。あとは古いタイプの送水口ももっと見てみたいですねー。
果たして、このブログで送水口の話第2回が更新されるのか...