洋館と紅葉の組み合わせを楽しむ
東京・北区の旧古河庭園で紅葉を楽しんできました。11月最後の週末、散歩がてらどこかへ紅葉でも見に行こうか、と行き先を考えていたところ、旧古河庭園の紅葉が見頃になったという情報をキャッチ。実は最初は六義園の方に行こうと思っていたのですが、六義園はどうやら色づきはじめで見頃はもう少し先になりそうとのこと。そんなこともあり、旧古河庭園に行くことになったのでした。
旧古河庭園には何度も足を運んでいるのですが、そのほとんどが春と秋のバラの時期だったんですよね。ここ数年だと旧古河庭園に紅葉を見に来たのははじめてかもしれません。自分だけかもしれませんが、旧古河庭園=バラというイメージが強すぎて、紅葉が楽しめるという情報が頭に入ってきていなかったようです。
午前中に旧古河庭園に到着したところ、行列もなくスムーズに入園することができました。去年、紅葉のタイミングで六義園に行ったら入園するのに行列ができていたので覚悟していましたが、ちょっと拍子抜けするくらいにすんなりと入れたので「あれ、紅葉で旧古河庭園に来られる人は少ないのかな・・?」とちょっと思ってしまったのは秘密です。
去年のちょうど同じ時期、見頃を迎える直前の六義園に行っていました。入園するのに10分くらい並んでいましたね。発券所の処理が追いつかない感じなんですよね。
ジョサイア・コンドルの建築した洋館のすぐそばにある展望台からはバラ園や日本庭園が見渡せるのですが、色鮮やかに紅葉したモミジが出迎えてくれました。おおおー、見事に色づいてキレイ!あれ、こんなに見事な紅葉が見られるとは。ちょうど目線の高さに色づいたモミジの葉が広がるので、絶好の撮影スポットになっていました。
展望台すぐそばのモミジだけでなく、日本庭園の木々もキレイに紅葉しているようです。 さっそく園内を歩いて回ることにしましょう。
遅咲きのバラと紅葉を楽しむ
ルートに従って、まずは西洋庭園へとやってきました。バラの季節には庭一面にバラが咲いていますが、11月の下旬ともなると遅咲きのバラが何種類か咲いているだけ。それでもしっかり咲いていて、思わず写真に撮ってしまいます。
紅葉をバックに咲くバラを撮るなんてはじめて。バラと紅葉の組み合わせを楽しめるのも旧古河庭園ならではかもしれませんね。
茶室で抹茶と紅葉を楽しむ
旧古河庭園の中には小さな茶室があります。入園料とは別に500円が必要ですが、茶室で抹茶をいただくことができます。茶室があることは知っていましたが、実際に入ったことはなく、この度はじめて入ってみることに。
今回、息子くんも連れての旧古河庭園だったのですが、抱っこしていたらあっという間に寝てしまい、すっかり静かに・・・ 息子くんには申し訳ないけど、大人の時間を過ごさせてもらいました。
茶室は6畳ほどの大きさで、10名も入ればいっぱいといったところでしょうか。入れ替わり立ち替わりで、常時数名は茶室にいるようでした。
部屋に通されると、茶菓子とお抹茶をいただきました。こういう形でお茶をいただけるのはいいですね。
茶室から見える紅葉はまた格別。茶室の枠をフレームに紅葉を切り取るなんて、風情があります。
茶庭の木々の紅葉も見事。赤、橙、黄色と色づいた葉と緑の葉のグラデーション。ちょっとした休憩にもなりますし、茶室からの紅葉という、お茶をした人だけのちょっと特別な景色が見られるのも嬉しいポイント。貴重な体験でした。
写真を撮りながら、お茶をしながらで一周1時間もかからない程度のライトな庭園散策でしたが、十分に紅葉を楽しむことができました。旧古河庭園の紅葉、いいなぁ。
六義園とハシゴもよし、旧古河庭園で気軽に紅葉を楽しむもよし
ということで、旧古河庭園で紅葉を楽しんできました。洋館とバラ庭園のイメージが強い旧古河庭園ですが、見事な紅葉を見ることができました。六義園と比べると広さは3分の1程度(六義園:8.8万平方メートル、旧古河庭園:3.0万平方メートル)ですが、その分コンパクトで気軽に紅葉を楽しめます。洋館と紅葉の組み合わせ、日本庭園での紅葉など、ロケーションも豊富で、カメラを持っている人にとってもなかなか撮りごたえのあるスポットではないでしょうか。
タイミングにもよると思いますが、他のお客さんの数もさほど多くなく、自分のペースで園内を回れるのでストレスなく紅葉を見たり撮ったりすることができました。自分もそうでしたが、旧古河庭園には紅葉が楽しめる、というイメージがあまりないのかもしれませんね?意外と穴場な紅葉鑑賞スポットのような気がしてきました。
また、旧古河庭園と六義園では、1枚で2つの庭園を楽しむことができる「園結び」という共通入園券を用意しています。1日に2つの庭園の紅葉を愛でるのもよいですね!小さい子ども連れの我が家にはちょっとタフな行程になりそうなので、今回は旧古河庭園だけにしましたが・・・
六義園のスケール感やライトアップのイベントなどの派手さはありませんが、じっくり紅葉を楽しめる旧古河庭園でした。