「すずや」でとんかつ茶漬けを食べる
とんかつ茶漬けをご存知ですか?がっつりしっかりなとんかつと、あっさりさっぱりなお茶漬けが合体した、なんとも不思議な組み合わせのメニュー。10年ほど前に知人に教えてもらって、初めて食べたときからすっかりハマってしまい、定期的にとんかつ茶漬けが食べたくなる体になってしまいました。
とんかつ茶漬けは新宿に本店を置くとんかつ専門店「すずや」が考案したメニューで、現在は東京都内に5ヶ所あるお店で食べることができます。そのうちの一店舗が秋葉原のUDX内にあり、ちょうど秋葉原にいく予定があったので、久々に食べたい!と足を運んだ次第です。
すずやは新宿に2店舗、秋葉原と亀有、用賀に店舗を構えています。ちなみに新宿本店はあの歌舞伎町の入り口「歌舞伎町一番街」のゲートのすぐ脇にある自社ビルにお店があります。
とんかつ専門店というだけあって、とんかつや揚げ物の盛り合わせの定食メニューも充実。でも、やっぱり食べたいのは名物のとんかつ茶漬け!
「すずや名物」とメニューにも書かれている、すずや発祥のとんかつ茶漬けは、もとは従業員のまかないメニューだったそうです。1950年代、冷えてしまったとんかつをあっためて食べよう、と熱々のお茶をかけて食べていたところから始まります。当時は従業員のまかないメニューだったものが、当時の常連さんから裏メニューとして拡がり、いつしかお店の看板メニューにまで成長した、というストーリー。
秋葉原店の窓越しにはJRの線路が走っています。数分に一本は電車が行き交うスポットで、最近電車に興味津々な息子くんは電車が来るたびに喜んでいました。料理が出てくる待ち時間もちょっと楽しい時間です。
とんかつ茶漬けがやってきた!
さて、注文したとんかつ茶漬けがやってきました!あつあつの鉄板に乗ったとんかつの上には炒めたキャベツが山盛り。そしてご飯とお味噌汁、漬物がついてきます。とんかつは特製の醤油ベースのタレがしっかりかかっていて、衣はしっとりめ。
タレは4種類あって、定番醤油味、昔ながらの辛子醤油味、にんにく生姜醤油味に、ハバネロ醤油味から選ぶことができます。私は辛子醤油味、奥さんは定番醤油味でお願いしました。
1.まずはとんかつをご飯のおともに
ひさびさのとんかつ茶漬け、さっそくいただきます!お店の推奨する食べ方は、まずはとんかつをご飯のおかずにして、そして残りはお茶漬けに、という食べ方。どことなくひつまぶしに似ていますね。
まずはとんかつとキャベツをがっつりいただきます!ほんのり甘いキャベツと醤油の味がしっかりついたとんかつがよく絡んで美味しい!!キャベツはなかなかボリュームがあるのでわしわし食べてしまいます。思わずこのままお茶漬けにしないで食べきってしまってもいいかも・・・といつも頭に浮かぶのですが、そこはガマンガマン。しかし醤油ベースの味はご飯によく合うなぁ。
とんかつとキャベツを食べ進んでいって、残りが3分の1くらいになったら、いよいよお茶漬けにします!
残ったとんかつとキャベツをご飯に乗せて・・・お茶漬けの準備は万端。あ、ちなみにご飯と味噌汁、キャベツはおかわりができるのでご安心を。
2.ご飯に乗せたとんかつにお茶をかけてお茶漬けに!
ご飯に乗せたとんかつとキャベツに、静岡産の番茶を注げばとんかつ茶漬けのできあがり!不思議な組み合わせなんですが、これがやめられないんですよね・・・!
お茶漬け用の番茶はすっきりとした味わいで、とんかつの脂とタレをいい具合に流してくれるので、さっぱりと食べることができます。
お茶漬け用に用意されたわさびをとんかつに乗せて食べるとこれまたさっぱりして美味!ボリューミーなんだけど、食べてみるとぺろっと食べられるとんかつ茶漬け。自分も奥さんもしっかり完食でした。あー美味しかった。濃い目の味付けにさっぱりお茶漬け、一度食べるとクセになってしまう味。また食べに行こう。
組み合わせや言葉の響きはなんだかB級グルメ感があるのですが、実際に食べてみると60年の歴史とその美味しさに驚かれること間違いなし。もしご興味あれば、ぜひぜひ一度試してみてください!
とんかつ×お茶漬けの組み合わせがクセになる!すずやさんのとんかつ茶漬けでした。