ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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(PR)会社で働く私達の健康を守ってくれる「産業医」の仕事ってご存知ですか?

会社で働いて疲弊してると、趣味もできやしない・・・

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平日は仕事なんとかがんばって、待ちに待った休日は自分の趣味で思いっきり発散する、なんていう生活を送る方、多いのではないのでしょうか。私もそのクチで、休日は息子くんと遊んだり、カメラを持って歩きまわったりとそれなりにアクティブに過ごしています。

 

ただ、仕事で疲れてしまって体調を崩していたりすると、趣味の時間にも影響を与えてしまうこと、ありますよね。私だと、疲れてしまって写真を撮りにいけなかったり、気分が乗らないからあまり趣味の時間を楽しめなかったり。さらに、風邪とか体調不良ならともかく、もっと重篤な病気やメンタル面の不調となると、趣味どころではなくなってしまうケースもありえます。

 

少し調子が悪いくらいならまだいいのですが、もっと深刻になると趣味どころではなくなってしまうケースも・・・私も一時期会社のプロジェクトが佳境に差し掛かり、仕事に追われてしまって気持ちに余裕がなくなり、休日になっても写真を撮ることがままならなくなってしまうことがありました。幸運なことに、心身ともになんとか持ち直すことができましたが、あと一歩で・・・というところだったと思います。

  

このブログを読まれている方の中には私と同じように会社勤めという方も多くいらっしゃると思います。普段忙しく働いて、心身ともに負荷のかかる状態が続いている、なんていう方も多いのでは。

 

そんなストレスフルな環境ですが、会社には「産業医」という従業員のための健康管理のために指導・助言を行う立場にあるドクターがいることをご存知でしょうか。

 

おそらく「存在は知っているけど、実際には産業医ってどんなことやってるの?そもそも見たことないし・・・」と、詳しくは知らないな、という方もいらっしゃると思います。今回の記事では【産業医とはどんな人】【産業医ってどんなことをしているの?】みたいなことを書いていきます。

 

産業医とは?

 

産業医とは、職場において労働者の健康管理を効率的に行うために配置する医師のことです。これは労働安全衛生法という法律で定められていて、一定以上の規模の企業は必ず配置しなければならないとされています。一定以上というのは、労働者が50人以上いることを指していて、50人以上労働者がいる企業は少なくとも1名以上の産業医を配置するように義務付けられています。

 

産業医はその字の通り医師ですが、医師免許を持っていれば誰でも産業医になれるわけではありません。産業医になるためには、次のいずれかの条件を満たしていなければなりません。

  1. 厚生労働大臣の指定する者(日本医師会、産業医科大学)が行う研修を修了した者
  2. 産業医の養成課程を設置している産業医科大学その他の大学で、厚生労働大臣が指定するものにおいて当該過程を修めて卒業し、その大学が行う実習を履修した者
  3. 労働衛生コンサルタント試験に合格した者で、その試験区分が保健衛生である者
  4. 大学において労働衛生に関する科目を担当する教授、准教授、常勤講師又はこれらの経験者

 上記の条件を満たしたうえで、企業と産業医に関する契約を結んで初めて産業医として働くことができるのです。

 

 産業医ってどんな仕事するの?

 

産業医がどんな仕事をするのか、というのは、労働安全衛生法ならびに労働安全衛生規則に定められています。ざっくりまとめると下記の通りになります。

  1. 健康診断の実施とその結果による就業判定や面談
  2. 不調の労働者の休職・復職に関する面談とその結果による対応判断
  3. 衛生委員会への参加・関与
  4. 職場巡視
  5. ストレスチェックの実施および高ストレス者との面談・面接指導
  6. 長時間労働になった労働者との面談・面接指導
  7. その他健康教育・衛生教育など

 

産業医は、医師という専門的知識を持つ立場から企業や労働者に対してアドバイス・指導を行い、適切に対処することが求められているわけです。

 

産業医についてざっくりまとめると、病院やクリニックの医師みたいに診察や検査をするのではなく、会社や労働者に対して健康に働けるようアドバイスをする、アドバイザー・コンサルタントのような立ち位置のドクター、というところでしょうか。

 

ここ数年は「ストレス」に対する対応が求められている

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ここ数年の社会情勢などにより、産業医は労働者のメンタルヘルス対策など、いわゆるストレスに対する対応がより求められていると言われています。パワハラをはじめとしたハラスメント、職場のストレスから来るメンタル面の不調など、いろいろな要因がありますよね。

 

国の動きとしては、2015年12月、労働安全衛生法の改正により、企業には「ストレスチェックの実施」が義務付けられるようになりました。ストレスチェックとは、労働者のストレスの状況を検査し、労働者や職場全体の改善につなげ、ストレスによる心身の不調を未然に防ぐために行うものです。

 

私の会社でも、年に一度人事からストレスチェックの案内が届いて、オンラインのアンケートのような形でポチポチ答えていくと、現在のストレスのかかり具合を判定して提示してくれるようになっています。

 

産業医は、このストレスチェックの実施者として関与することになっていて、企業で働く労働者がどの程度、どのようなストレスを抱えているのかを把握するためにチェック項目や判断基準の選定・アドバイスを行います。

 

ストレスチェックの結果、高いストレスを抱えていると判断された従業員がいて、その従業員が産業医との面談を希望した場合は実際に面談を行い、保健指導や心療内科などの受診指導などを行います。なお、面談の内容は原則として人事・労務など限られた人間のみで保管し、労働者の上司にも無制限には共有してはならないとされています。また、会社側は、ストレスチェックの結果ならびに面談の結果をもとにした産業医からの意見を聞いた上で、法定の手続きをとって措置を講じる必要があります。

 

労働者の立場からすると「今の仕事でストレスが溜まってしんどいなんて言ったら上司にどやされそうだし、最悪職を失うかも・・・」という不安な気持ちが出てきてもおかしくないですよね。そういった不安が現実にならないよう、法律や産業医は、労働者が不利益を被らないように、労働者を守るように存在すると言っても過言ではありません。

 

産業医と企業をつなぐ架け橋のような会社がある

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ということで、ここまでざっくりと産業医についてご説明してきました。法律で義務付けられていることもあり、多くの企業にはすでに産業医がいるはず・・・なのですが、実態は産業医を置いていないという企業も実はまだまだあるようです。

 

例えば、会社が急激に成長して、従業員数が産業医配置義務が生じる50名以上をいつの間にか超えてしまった会社や、逆に配置義務のない従業員数50名未満の会社とか。

 

じゃあ産業医さんを見つけてこよう、と言ってもすぐ産業医として来てくれる医師を探すのはなかなか大変。医師とのコネクションなんてそうそうないし、お金もかかりそうだし・・・そういったお困りの会社さんをサポートしているのが株式会社Veritas Japan「産業医ラボ.com」というサービスです。

 

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産業医ラボ.comに登録した「産業医として働きたい医師」「産業医を探している企業」をつなぐ、まさに両者の架け橋のようなサービスをされています。産業医を見つけて契約を締結させるだけでなく、会社で働く労働者が健康的に活き活きと働けるような環境を作るコンサルティングもされているとのこと。

 

また、産業医配置義務のない49名未満の企業の場合、産業医を配置して労働者の健康を守る取り組みを行うと「小規模事業場産業医活動助成金」という助成金が下りる場合があります。助成金を活用して、実質無料で産業医を配置できるんですね。こういった助成金を活用しての産業医活用などもアドバイスしてくれるサービスになっています。小さい企業で産業医置いたら助成金もらえるなんて、普通は知らないですよね。従業員の健康についても考えられて、さらに実質無料なら、会社としてもメリット大きいはず。

 

「あれ、うちの会社小さいから産業医いないかも・・?」という場合は、サイトの問い合わせフォームから思い切って問い合わせてみてはいかがでしょうか?人事労務担当者や上の方に提案してもいいかもしれませんね。

 

これからの時代、労働者を大切にする企業が選ばれる・・・?

国民の3人に1人が65歳以上になるという「2025年問題」まであと7年。労働人口は減少するばかりで、企業側は労働力の確保に必死になってきています。やれ給与だ、待遇だ、働きやすさだ、と労働者向けのメリット(と思われるもの)は多々ありますが、これからの時代本当に選ばれるのは、「働く労働者の健康を第一に考えるような企業」になるかもしれません。働くひとが元気で健康なら、結果的に会社も成長して元気になりますからね。 

 

もし興味があれば、自分の会社の産業医がどのような活動をしているか、会社は働く自分たちのためにいろいろ配慮しているのか、チェックしてみてもいいかもしれないですね。衛生委員会の活動報告などがあれば見てみるといいと思いますよ。

 

 

以上、会社で働く人々の健康を守ってくれる「産業医」についての記事でした。ぜひ産業医について関心を持ってもらえれば嬉しいです!