ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

ネコと夜景とビール

定番スポットから隠れた?名所まで。富士吉田・河口湖でひたすら富士山を撮る1日。

富士山を撮って撮って撮りまくるツアー!

 

先日、山梨の富士吉田や河口湖の方に行ってまいりました。目的は「富士山を撮って撮って撮りまくる!」ここ数年、カレンダーを作っていることもあり、素材となる写真を撮りに出かけるのですが、富士山はカレンダーの素材にとてもいい。2025年のカレンダーにも菜の花と富士山の写真を使っていて、2026年にもいい写真があれば使いたいなー、なんて考えていました。富士山の写真が撮りたい。

 

そして、今回の富士吉田・河口湖ツアーは私個人のリベンジでもあるのです。

10年前に訪れた河口湖での一枚。嘘だろ......!?

写真は約10年前、奥さんと紅葉を見に河口湖にやってきたときの1枚。本来ならすぐ目の前に富士山が見えるはずなのに、まさかの超曇天。富士山の気配すら感じることができず、失意の帰宅となったのでした(紅葉はキレイでした)。

 

ということで、富士吉田市、そして河口湖周辺で富士山を撮るぞツアーを敢行です!約10年前のリベンジを果たすべく、富士山を撮って撮って撮りまくってやるぞ!

 

まずは富士吉田エリアから富士山を撮る

東京駅から高速バスに乗り約2時間、富士急行線の「富士山」駅に到着しました。電車だと特急を使って約4,500円のところ、高速バスだと2,200円。朝8時に東京駅を出発して、10時に富士山駅に到着。安い!そして早い!この日は渋滞もなく、スムーズに富士山駅までやってこれました。このエリアにはバスの方が便利なんだな。

 

まず最初の目的地を目指すべく、富士急行線に乗り込みます。

最初の目的地は富士急行線「下吉田」駅。駅を降りると富士吉田出身のバンド・フジファブリックのボーカルである志村正彦さんの肖像画がお出迎えしてくれました。私がフジファブリックを知ったのはすでに志村さんが亡くなった後だったのですが、一度だけライブでフジファブリックを見ることができたのはすごく幸運だったな、と感じています。

 

電車から降りてくる大勢の観光客!

富士急行線とほぼ同時に、反対側にJRから直通でやってきた特急「富士回遊」が到着。特急からものすごい数の観光客が降りてきてビックリ!しかも大半が外国籍の方のようです。

駅のサイズに対して利用客数が多すぎて、改札の通過に時間がかかるのは仕方がありませんね......

 

最初の目的地は「新倉山浅間公園・忠霊塔」!SNSでも度々話題になる、富士山と五重塔、そして四季折々の花や紅葉が1枚におさまる名所。今や日本を代表する富士山撮影スポットの一つと言っても過言ではないのかもしれません。

電車を降りた観光客もほぼ全員が展望デッキを目指して進みます。

展望デッキに続く約400段の階段をヒーコラ言いながら登っていきます。運動不足の身体にはなかなか堪える...!

 

階段の手すりにつけられた「熊出没注意」の案内表示にヒエッとしながら階段を登る...

 

ようやく階段を登り終え、振り返れば富士山!青空が広がり、絶好の富士山撮影日和でした!

 

さて、お目当ての展望デッキには、すでに人がびっしり!隙間を縫いながら撮影スポットを探します。

SNSで見たことあるやつだ!

新倉山浅間公園の展望デッキから見える富士山と五重塔!おお、SNSで見たことあるやつ!こんな感じで撮れるんだ。なんだか感激。

 

SNSでバズるのは春の桜や秋の紅葉、冬の雪景色が添えられていたりするので、そういう写真はやはり考えられて撮られているなぁ、と感心してしまいます。

最初のレンズは焦点距離35mmのレンズで撮影していたのですが、ちょっとレンズを付け替えてみることに。58mmの単焦点で撮ると、富士山の存在感が増しますが五重塔のてっぺんが入らない...てっぺんを入れようとすると富士吉田の街並みが入らずそれはそれで寂しい...。

 

35mmのレンズに付け替えて、今度は五重塔を左側に配置してみると、右下の木々で富士山の稜線が隠れてしまいました。むむむ。

 

結局この構図が一番おさまりがいいみたい。

 

あと、スマホのカメラで撮っても、一眼カメラで撮ってもあまり構図が変わらないのもいいですよね。確かiPhoneのカメラが焦点距離24mmだったり、35mmモードがあったりするから、誰しもがこの絶景を同じように撮れるのでは。

 

一通り撮影を楽しんで、山を下っていきます。最初にくぐった鳥居の向こうに富士山が見えるのもいいですねー。

 

これは写真撮っちゃう。

 

次の目的地は富士吉田のレトロな商店街

続いては下吉田駅から歩いて「本町通り」を目指します。これまたSNSで一度は見たことがあるかもしれない、昭和レトロな商店街の向こうに富士山が大きく写る写真。あの写真の現場が富士吉田の本町通りなんだとか。

 

撮影スポットは「本町二丁目」という交差点で、下吉田駅から歩いて10分くらいの場所にあるのですが、現場に到着すると、これまた人がスゴイ!交差点の一角に数十人が集まってカメラを向けています。うおお、こんなことになっているのか。

 

望遠レンズに付け替えて、人の途切れたところから撮ってみますが、なかなか難しいぞ。

 

人が多いので下を切ると今度は富士山が電線や案内板で隠れてしまう...。望遠レンズがあるから、交差点からもう少し下がって撮ったらどうだろう、とも考えたのですが、道が緩やかにカーブしているので、交差点から下がっていくと富士山が見えなくなってしまいます。これは難しい。

元々見た写真は、おそらくはカメラを低く構えていると思うので、しゃがんで撮りたいところだけど、この人の多さじゃそれもできなさそうだ。

 

交差点にはボランティアの方が2名ほどついて観光客を誘導していますが、横断歩道で立ち止まったり、車道に出て写真を撮ろうとする客に「sorry!!!!! don't stop!!!!!!!!!」と大声で注意せざるを得ないような状況でなかなか大変そう。車の往来も多いので、事故が起きないようにかなり気を配ってくださっているのが伝わってきます。

 

冷静に考えると、SNSで見たような写真は、人が多い時間帯には撮れないですよね...おそらくは早朝の人が少ない時間帯に撮っているのかな。やはり考えられているなぁ。

一本外れた路地もいいよね

さすがに人が多すぎて、あの交差点では写真は撮れなさそう。せっかくだし、街を散策しようとプラプラと歩いていると、メインストリートから一本外の路地からも富士山がドーンと見えるではないですか!

 

そして人が少ない!なんだ、一本外の路地もいいじゃない。

 

こちらは「西裏通り」という、いわゆる繁華街エリア。ここからも通りの先に富士山が見えます!

 

ちなみに58mm(中望遠)で撮ると富士山の大きさはこんな感じ。それでも存在感は十分。

 

とはいえ「圧縮効果」を活かして富士山をどどーんと大きく撮りたいときは、望遠レンズがあった方がいいかもしれないですね。

 

このあたりは昔の歓楽街の名残がありつつ、新しいお店もできたりして、お酒を飲みにきてみたいなー、と感じるところでもあります。どこかで一泊して、翌朝は早朝から富士山を撮って...みたいな旅もしてみたい。

 

商店街エリアを抜けて、富士山信仰の象徴とも言われる「金鳥居」までやってきました。ここも撮影スポットとして有名ですね。交差点の角から鳥居越しに富士山を撮っている方が多くいらっしゃいました。富士山にも負けないスケールの鳥居、これは撮るしかない。

 

金鳥居から先は電線・電柱の地中化工事が進んでいるみたいで富士山がすっきり見えますね。それにしても、どこからでも富士山が見えるので、ついつい歩き回ってしまいます。帰りのバスの時間も考えると、そろそろ河口湖の方へ向かわねば。

河口湖へ

サクッとお昼を済ませて、次は河口湖の方へ移動します。「ふじさん」の駅名看板と富士山。

 

駅から富士山がキレイに見える。いいなぁ。

 

富士急行線は富士山駅でスイッチバックして、終点の河口湖駅へ向かいます。車内はほぼ満席。

河口湖駅へ到着

河口湖駅に到着しました。目的地は、河口湖の北側に位置する「長崎公園」。なんでも河口湖と富士山を遮るものなく写せる隠れた絶景スポットなのだとか。バスに乗れば30分ほどで到着するのですが、今回は富士山の写真を撮りながら、歩いて向かうことに。

 

河口湖を歩いて渡れる河口湖大橋。10年前も歩いたけど、富士山は全然見えなかったんだよなぁ...

 

今回は見えました!10年越しのリベンジ!それにしてもこんなに近くに見えるのか!

 

縦構図もいいですね。湖を走るモーターボードがカッコイイ。

 

大橋を渡り切って、河口湖に沿って歩きながら長崎公園を目指します。遊歩道になっていたり、撮影スポットがあったりで、歩いていて退屈しません。

 

湖北ビューラインと呼ばれる道路を進み、トンネルを通らずに湖の方へ曲がっていきます。スマホの地図を見ると、ようやく目的地に近づいてきたようです。

道路から階段を下りていくと...

長崎公園に到着!

河口湖駅から歩いて1時間、目的の長崎公園に到着!!目の前に河口湖、そして遮るものがなく見える雄大な富士山!これは絶景だぁ。

 

公園、と行っても遊具やベンチがあるわけではなく、河口湖の波打ち際まで寄ることができるスペースのようです。公園近くにバス停がありますが、人の数は少なめ。これは確かに隠れた名所かもしれない。

遊覧船が走ったあとの波が押し寄せてきました。富士山と波も相性がいい。

 

35mmのレンズで撮ると、稜線の広がりが感じられて美しい。この場所では35mmで撮った写真が一番お気に入りかな。

 

85mmにすると、富士山の存在感がより大きくなりますね。これもまた美しい。つまり、何で撮っても美しい。

 

帰り際にウェディングフォトを撮影しに来た方々とすれ違いました。絶景ウェディングフォトだ...!

 

帰りはバスでショートカットしつつ、もう一度河口湖大橋を歩いて渡ります。何枚撮っても飽きない富士山。河口湖を行く遊覧船と富士山なんていいじゃないですか。

 

ひたすらに富士山を撮影した1日。さすがに少し疲れてきたので、ローソンで甘いものを補給します。ローソン越しの富士山。富士山が見えたら撮ってしまう体に...!

 

ちなみに、ここのローソンはオーバーツーリズムでニュースになったローソンではないのですよね。

件のローソン前

河口湖駅への帰り道、ニュースになったローソンの前を通りました。確かに人が多かったし、外国人観光客の数が多いですね。駅前ということもあって人通りが多く、かつ歩道が広くないので、人が溜まってしまうとちょっと大変ですよね。SNSの拡散力の強さを感じます。

 

家族へのおみやげを買って、バスで東京に帰りましょう。データを見るとこの日撮影した写真は約530枚。そのうち80%以上の写真に富士山が写っていました。いやー、撮った撮った。個人的に10年越しのリベンジも果たし、話題の撮影スポットにも行き、富士山を撮りまくる。大満足でした。

 

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ちなみに、息子くんへのおみやげはキットカット「富士山パック」!外箱が富士山の形になっていてこれしかない!と。ご当地キットカットとのことですが、富士山限定ではなく「日本土産」というカテゴリーなんだとか。さすが富士山。

 

富士山にはじまり、富士山に終わる、富士山撮りまくりツアー。楽しかった!メジャーなスポットはいろいろ周れましたが、まだまだいけなかったスポットもあるし、ご当地グルメの類も今回は楽しめなかったし、これはツアー第2回をやるしかなさそうですね...!?