「d design travel」
先日、いつもブログを拝見している箱根ヶ崎P.N.3 (id:p-n-3-p-n-3)さんの記事で、岐阜を紹介している「d design travel」という書籍を紹介されていました。
いわゆる観光案内書籍だと思っていたのですが、どうやら一味違うようです。デザイン的視点からその土地らしさを紹介するというコンセプトで、観光スポットや食事処だけでなく、その土地で活躍されている人にスポットを当てた記事もあり、様々な角度から魅力を引き出しています。
ロングライフデザインをテーマに活動する私たち D&DEPARTMENT PROJECT が、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン的観点から選びだして、観光ガイドとしてまとめたものが「d design travel」です。
編集にあたっては必ず自費で利用・体験して確かめること、さらには2ヶ月ほどの取材期間をかけてその土地らしいものを取り上げていることを標榜しています。そのせいか、取り上げられたホテルや観光スポットなどについては、紹介と共に編集者の感想・感情がリアルに込められていて、読んでいて引き込まれるし、「行ってみたい」と思うものばかり。どことなくSUUMOタウンの街紹介の記事のようにも感じます。
箱根ヶ崎P.N.3さんが紹介されていた「岐阜」は私の奥さんの親族が住んでいるので、結婚してから馴染みのできた土地。馴染みがあると気になりますよね。じゃあAmazonで買って読んでみようと探していたらレコメンドで「愛知もあるよ」と出てきました。愛知も奥さんの実家のある場所。これは両方買わねばなるまい、ということで岐阜と愛知を購入してみた次第です。
実は2度めましての「d design travel」
Amazonから届いた「d design travel岐阜」を読み進めていくと、掲載されている写真に既視感が。どこかで見たことあるんだけど、紹介されているところには行ったことがない。なんだろう・・・と考えていたら過去に撮影した写真データに答えがありました。実は、渋谷のヒカリエで開催されていた「d design travel岐阜」の出版記念の展覧会に行っていたのでした。
その時はd design travelの存在を認識しておらず「なんか岐阜の展示やってるね」と奥さんと話しながら展示を見て回っていました。そして撮影OKとのことだったので、いろいろ写真を撮っていたんですよね。その写真が1年経って日の目を見ることになるとは。
インパクトのある「麺類」ののれん。写真は撮ったけどなんだったっけ・・・という問の答えは岐阜・多治見にあるうどん屋「信濃屋」さんののれんでした。1930年に建てられた店構えで味わううどんは格別の美味しさだとか。行きたい。食べたい。
こちらは岐阜を走るローカル鉄道「長良川鉄道」で実際に使われていたヘッドマークなどが展示されていました。郡上八幡を通る列車ですよね。
何年か前に華厳寺に行く際に乗った「樽見鉄道」も味わい深い列車でした。おばあちゃん家には「養老鉄道」に乗っていきます。長良川鉄道と明知鉄道はまだ乗ったことがないのです。岐阜のローカル鉄道でぶらり旅というのも楽しそう。
こちらは岐阜県の伝統工芸「美濃和紙」を使って作られた模型飛行機。美濃市の工作飛行機専門店「ヨシダ」さんの紹介でした。伝統工芸品がこういう形で活かされるなんて素敵です。
かわいいパッケージのおやつ!確か柳ケ瀬商店街の「つばめや」さんで見かけたはず。前回は買えなかったけど、次見かけたら買ってみよう。もう少し息子くんが大きくなったら一緒に食べたい。
「d design travel岐阜」を読み進めていって、去年撮影した写真と本の情報がどんどんリンクしていきます。もっと岐阜を知りたくなるし、足を運んでみたくなります。多治見も行きたいし、郡上八幡もゆっくり歩きたい。行きたい場所が増えますね。
「d design travel岐阜」はいろいろな切り口のコンテンツがあるので、読み物としても面白いですね。個人的に好きなのはその都道府県で働く女性のOnとOffを写真にした「In Town Beauty」というコーナー。Onは仕事をしているシーンの写真、OffはURBAN RESEARCH DOORSの洋服で身を包んだ、モデルのような写真。2枚の写真だけのコンテンツですが、見るとすごくドキッとして、つい何度も見てしまう写真。なんだろう、引き込まれます。
自分の馴染みがある土地の「知らない」ことを知りたい
箱根ヶ崎P.N.3さんの記事では「地元の再発見」という言葉で締めくくられていました。私も同様の感想で、「d design travel」自分の馴染みがある土地の「知らない」ことを知ることができる本だと思います。
この記事を書いた時点で、次に刊行されるのは2017年3月3日発売予定の「埼玉」。埼玉は私が生まれて30年過ごした場所ですが、たぶん知らなかったことがたくさん載っているはず。手にとって読んでみて、埼玉の魅力を再発見したいですね。
他にも旅行に行った岡山や鳥取、何かと縁のある新潟など、まだまだ書籍化されていない場所もたくさんあります。いろいろな角度からその土地を知って、より好きになりたいですね。
- 作者: D&DEPARTMENT PROJECT
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