ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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愛媛が誇る絶景。下灘駅から見える景色は、誰かに見せたくなる絶景だった。

愛媛県・下灘駅の案内板

愛媛が誇る絶景の無人駅・下灘駅へ行ってきた

 

愛媛県の無人駅「下灘駅」をご存知でしょうか。香川・高松から愛媛・松山を経て宇和島まで走るJR予讃線の沿線にある小さな小さな無人駅。なのですが、駅から見える眺めの良さから人気に火がつき、愛媛はもちろん全国でも指折りの絶景スポットとしてSNSなどで有名になっている駅なのです。

 

松山の親戚に会いに行く際に、どこか出かけたいなと愛媛のガイドブックを見ていたときに見つけて「これは行くしかない!」と行ってきた次第です。下灘駅から見える景色は、まさに掛け値なしの絶景でした。夕日の名所としても有名ですが、日中の青い海と青い空も間違いなく絶景です。

 

  

松山から下灘駅へのアクセス方法は

今回は、飛行機等でまず松山入りしてから下灘駅へ向かうという想定でアクセス方法をご紹介しております。

 

松山から下灘駅に行く方法は、電車で行くルートと車(バイクなど)で行くルートが考えられます。私は今回レンタカーを借りて車で下灘駅へと向かいました。

電車で行く場合

まず、電車でのアクセスですが、JR松山駅から予讃線に乗り込んで約1時間ほどで下灘駅に到着することができます。松山駅から下灘駅までの運賃は550円。私が愛媛を訪れたタイミングは2018年7月豪雨の1週間後。その時は電車は運休となっていました。

下灘駅の時刻表と豪雨被害による運休のお知らせ

下灘駅を含む路線である、伊予市駅~宇和島駅の区間は、2018年7月の西日本豪雨により運休を余儀なくされていましたが、下灘駅を走る区間は8月に復旧しました。また、下灘駅より先、、被害の大きかった卯之町~宇和島間も9月に復旧しました。予定より早く復旧が実現したということで、工事にかかわられた方々のご尽力に感謝するばかりです。

 

車で行く場合

松山から車で下灘駅を目指す場合、松山市と高知市をつなぐ国道56号線から国道378号線へと進むルートが一般的です。カーナビで目的地に下灘駅を指定すれば、おおむねこのルートが指定されるはずです。

 

松山空港に降り立ってレンタカーを借りたら下灘駅に直行!という行程の場合は、県道22号線を経由して国道378号線に入るルートになるようです。松山市の中心街から下灘駅に向かう所要時間と大差はありませんので、行程に応じてどちらから出発するか決めると良いかと思います。

 

松山市の中心街から下灘駅へ向かう途中の国道56号線は大きな道路で交通量もありますが、車線も広く運転しやすい道路でした。そこから国道378号線に入るのですが、ほぼほぼ一本道という感じでした。道路事情にもよりますが、松山から下灘駅までの所要時間は50分ほど。なかなかよいドライブです。

夕やけこやけラインから見える海の景色

国道56号線から国道378号線に入ると、最初は山道を進んでいくのですが、ある時突然視界がぱーっと開けて、目の前に海と空が飛び込んできます!ひとりで運転しているのにテンションが上がって「うおおおおお!!!」と声に出してしまうくらいの光景。

 

どうでしょう藩士的には「海だー!(ダカダンッ!)『♪あったらっしぃいぃ~』 (樋口了一「1/6の夢旅人」)」と口にしてしまうことうけあい。余談でした。

 

1/6の夢旅人

1/6の夢旅人

 

 

下灘駅近隣の駐車場事情

車で下灘駅へと向かった場合、車を停める場所は3ヶ所選択肢があります。

  1. 下灘駅前駐車場(6台)
  2. 下灘駅臨時駐車場(20台ほど)
  3. しもなだ運動公園駐車場(30台以上スペースあり) 

まずは下灘駅前駐車場ですが、駅最寄りというか駅のすぐ目の前です。ナビで「下灘駅」を指定するとここに到着するはずですが、いかんせん停められる台数が少ないので埋まっている可能性が高いのですよね・・・あと駅前の道は、車のすれ違いもなかなか厳しい細さなのでちょっと注意ですね。

 

次に下灘駅臨時駐車場ですが、ここは駅にもほど近く、20台ほどの駐車スペースが確保されていました。車で下灘駅を目指す場合は下灘駅臨時駐車場をターゲットにしておくと良さそうな気がします。

下灘駅近くの踏切

松山方面から下灘駅へ来た場合、ナビで下灘駅を指定すると駅手前で左折して駅に入るよう促されますが、それを無視して先に進みます。そうすると左折できる道の先に踏切が見えてきます。

下灘駅臨時駐車場案内板

この踏切を渡って道沿いに進むと、臨時駐車場の案内が出てきます。少し丘の上になりますが、駅にも近く、車も停めやすい場所でした。また、駅への近道が用意されていますが、なかなかの急斜面プラス結構な茂みを進むことになるので、行けそうかどうかは目で見て判断していただくのが良さそうです(私はヘタレなので断念)。

 

ちなみに踏切近くに車を停めている方も見られましたが、ここは駐車スペースではなくいわゆる路上駐車になってしまうのでご注意を。 

 

下灘駅に臨時駐車場ができました! | ニュース&トピックス | 伊予・中山・双海エリアの観光案内サイト 伊予市観光ナビ

 

しもなだ運動公園駐車場

そして3つめの「しもなだ運動公園駐車場」ですが、下灘駅からはおよそ1キロほどの距離があります。ただ、車を停めるスペースは広く、ほぼ確実に車を停められそうな感じでした。アプローチもしやすいので、駐車場に困ったときはこのしもなだ運動公園駐車場を目指すとよいですね。
 

かつて「日本一海に近い駅」だった下灘駅

下灘駅駅舎

そんなこんなでようやく下灘駅へと到着しました。上でも書いたとおりですが、下灘駅は小さな小さな無人駅。駅に到着すると、昭和10年の開業時から改装しながら使われている小さな駅舎が迎えてくれました。

 

下灘駅の屋根とベンチ

駅舎を超えると、そこは単線のホームと、その向こうに広がる伊予灘。 そしてホームには小さな屋根、そしてベンチが2組あるだけ。本当にシンプルというか素朴な駅ですが、その素朴さが背景の空と海と相まって、すべてが美しく見えるようです。

 

下灘駅は北西の方角を向いています。目の前に見える島は「猫の島」としても知られる青島。その先には屋代島、そして本州・山口県。秋冬のクリアな空気のときは、さらに遠くまで見えるのかな。

 

ちなみに、下灘駅は「日本一海に近い駅」でしたが、駅の前を埋め立てて国道を通したので日本一ではなくなったとか。現在の「日本一海に近い駅」は 新潟県にある、JR信越本線の「青海川駅」だそうです。こちらも行ってみたいぜ・・・

 

下灘駅から串駅方面を眺める

駅、線路、そして海と空。目に飛び込んでくる景色すべてが絶景。

「下灘珈琲」さんでちょっとブレイク

下灘駅前の移動式カフェ「下灘珈琲」

下灘駅のすぐ目の前にはかわいらしく小さなカフェ「下灘珈琲」があります。土日祝日は11時から、天気の良い平日は15時から日没まで営業されています。

 

コーヒーは一杯ずつハンドドリップで淹れてくれます。また、ジュースは愛媛ならではのみかんジュースなど種類も豊富。下灘駅近くで飲食できるポイントは下灘珈琲さんだけかな。

下灘珈琲の温州みかんジュース

愛媛といったらやっぱりみかん!温州みかんのオレンジジュースのやさしい甘さが、からだに染み渡りました。

 

下灘駅の写真は、人を入れて撮るといいなと思った

下灘駅で写真を撮る女性

下灘駅には次々と観光客の方がやってきました。時間帯によっては、常に誰かしらがベンチに座ったり、ホームで写真を撮ったりしています。

 

私は写真を撮るときのクセというか、人を構図に入れずに写真を撮りがちなんですよね。下灘駅でも、人が途切れるタイミングを見ながら景色だけの写真を何枚か撮っていたのですが、撮っているうちに「下灘駅は人が入った構図のほうがいいなぁ」と思ったんですよね。

 

下灘駅で写真を撮ったり撮られたりしている方々は皆さんとても楽しそう。これもまた絶景なのかなと。 

下灘駅で自撮り

人が途切れたタイミングで、スマホとカメラを連動させてリモートシャッターで自撮りしてみました。この棒立ち加減・・・モデル力のかけらもありませんねこの38歳は。これは悪い見本。 

「撮りましょうか?」「撮ってくれませんか?」で生まれる写真

下灘駅で写真を撮っていると、一組のカップルに声をかけられました。

 

「よかったら、二人で座っている写真を撮ってくれませんか?」

 

 彼氏さんが彼女さんをモデルに撮影されていたのですが、さすがに二人一緒に撮るのは誰かに撮ってもらわないと難しい、ということで、お声掛けいただいたみたいです。喜んで撮影して、さらには私も撮ってもらえることに。

 

下灘駅に座る男性

この写真は撮っていただいた写真ですが、光の当たり方から構図から完璧で感激!!うおおおお!!! 

下灘駅に座る男性2

引きでも撮ってもらいました。

下灘駅に立つ女性

お互い写真を撮りあったあと、お互いのカメラの設定について話をしたり、彼女さんをモデルに撮影させてもらったり。彼女さん、とても絵になる方でした。どこぞの棒立ちの38歳男性とは大違い・・・

下灘駅のベンチに腰掛ける女性

 あのお声掛けが生んでくれた写真がたくさん。

 

余計なお世話なのかもしれませんが、旅先の「撮りましょうか?」「撮ってくれませんか?」から、素敵な写真が生まれるかもしれませんね。

 

広角レンズがあると撮影が捗りそう

今回の下灘駅の撮影ですが、焦点距離は36mm相当になる単焦点レンズに加えて、超広角の焦点距離をカバーできるレンズを持っていきました。私が持っているのはシグマの超広角ズームレンズで、焦点距離にして15mmから30mmを撮れるレンズです。

 

DSC_4018

こちらの写真は焦点距離36mm相当で撮影した写真。スマホで撮影する場合も、これくらいの焦点距離になりますかね。下灘駅のシンボルともいえる、2つのベンチと屋根がぴったり入るくらいの画角になっています。

 

DSC_4077

こちらはほぼ同じ場所から広角レンズで撮影した写真。焦点距離は15mmです。広角がカバーできると、構図作りに余裕ができるかもしれません。ご参考になれば幸いです。

 

 

 

「道の駅ふたみ」もステキなフォトスポットですよ

道の駅のソフトクリーム

下灘駅での撮影を一通り終えて、車で松山へと戻ることにしましょう。その前に、ちょっとひとやすみ。下灘駅のお隣、伊予上灘駅近くにある「道の駅ふたみ」に立ち寄ってみました。レストランやお土産屋さん、そして人工の海水浴場が併設された道の駅。伊予灘の海で遊んだり、夕日を楽しんだりできるスポットで、家族連れなどにも人気のようです。

 

軽食スタンドで購入したオレンジ色のソフトクリームは、愛媛特産のみかんソフト!その名も夕焼けソフトクリーム。やさしい甘さで食べやすく、暑さもあってあっと言う間に食べてしまいました。ちょーうまい。

 

下灘駅に訪れたら、あわせて寄ってみたいおすすめスポットです。

 

誰かに見せたくなる絶景

DSC_4226

下灘駅のあまりの絶景に感激したので、翌日は家族を連れて下灘駅を再訪したのでした。一度行ったら、誰かに見せてあげたい景色になるはず。 

 

DSC_4019

夕日の美しいスポットとして人気ですが、日中の青い空と青い海もまごうことなき絶景。雲がなくても、雲があっても絶景なのです。次は電車で行ってみたいし、夕日も見てみたい。また必ず再訪したいスポットになりました。

 

下灘駅に興味が湧いたら、ぜひ行ってみることをおすすめしたいです。迷わずいけよ、いけばわかるさ。そこには絶景が待っています。

 

【参考まで】愛媛県の日の入り時刻の目安まとめ

 

下灘駅で美しい夕日を見たい!という方向けに、月別の日の入り時刻の目安をまとめてみました。スケジュールを立てる際の参考になれば幸いです。日の入り時刻の30分前後はいわゆる「マジックアワー」と呼ばれる時間帯で、美しい空のグラデーションが楽しめます。マジックアワーの空の美しさを楽しむために、日の入りの少し前に下灘駅に到着できると良いですね!

 

(月初から月末にかけてのおおよその日の入り時間になります)

  • 01月:17時10分~17時40分
  • 02月:17時40分~18時05分
  • 03月:18時05分~18時30分
  • 04月:18時30分~18時50分
  • 05月:18時50分~19時15分
  • 06月:19時15分~19時25分
  • 07月:19時25分~19時15分
  • 08月:19時10分~18時35分
  • 09月:18時35分~17時55分
  • 10月:17時55分~17時20分
  • 11月:17時20分~17時00分
  • 12月:17時00分~17時10分

 

愛媛・下灘に行くなら飛行機で松山入りが最も近道。格安航空券で松山行きの飛行機を予約しておくのもひとつの手段です。

 

愛媛に行ったらこんな楽しみもありますよ

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