函館の街を「写ルンです」で撮る
函館の一人旅の間にやってみたかったことがひとつありました。それは「写ルンです」で写真を撮ること。おそらく大学生時代に撮ったのが最後なはずなので、17~8年ぶりくらいの写ルンです。
函館2泊3日で撮った27枚を現像してみて「おお、こんな感じだったのか・・・」と懐かしさを味わったのでした。
思っていたより「淡い」
記念すべき写ルンです最初の1枚めは函館山の展望台から。ジーッジーッとシャッターを巻いてからシャッターボタンを押すと「チンっ」という乾いた音。あまりにシャッターボタンが軽くて「え、こんなに軽かったっけ・・・?」と同じ構図で2枚撮ったのは秘密です。
撮った場所にもよるのかもしれませんが、結構「淡い」感じに仕上がるんですね。
函館駅前にて。空の青色とオブジェの赤がキレイ。
朝、函館市電に乗り込んで終点の「函館どつく前」に到着する前に1枚。ふと「あぁ、今一人で函館にいるんだな」という気持ちとともにシャッターを切った気がする。
この淡い感じが写ルンですの味なのかな。
五稜郭タワーから定番の1枚。ガラスの写り込みもこれはこれであり。写真を撮ったときにはどういう風に撮れたかわからないので、現像してみて「こんなに写り込んでたかー」となるんですね。
今回の写ルンですで最もシャープな1枚だったのがこれ。「昆布無人販売所」。デジタルでは撮ってなかったので、写ルンですで1枚撮って満足したんだろうなぁ当時の私。
しかし、左に傾いた写真が多い。左に傾くクセなんでしょうね。デジタルだと水平線出してなんとか傾かないように気をつけているものの、よくもまぁ傾いていること。
いや、右肩上がりの写真なんだとポジティブに言い換えてみよう。
室内は難しい
函館の洋館やおしゃれなカフェの中でパチリと撮ってみたものの、建物の中で撮った写真は総じて暗かった。
フラッシュはあるけど、室内撮りで使うにはちょっと無粋かな。
まぁ、これはこれでありなのかな。
夕暮れ時がお気に入り
写ルンですで撮った写真の中で個人的にいいなと思ったのは夕暮れ時の写真。夕焼けの具合や写ルンです特有の淡さが好きな感じでした。
ノーファインダーとまではいかないですが、さっと出してさっと撮れるのは写ルンですの強みですね。犬の散歩中だった男性を見かけて慌ててカチンとシャッターを切ってみたり。
また今度写ルンですを撮るときは、夕暮れ時だけを狙って撮ってみるのも面白そう。好きな色でした。
函館滞在中、何度となく歩いた基坂。八幡坂も好きですが、太くまっすぐ伸びる八幡坂を下から見上げるのが好きでした。
函館市電が行き来するので狙ってみたり。これは「ハイカラ號」が来る前の試し撮りだったはず。
旧函館区公会堂の改装が終わったら、改めて基坂から撮りたい。
久々なフィルムでの写真。27枚撮りということで案外さくっと撮りきってしまうのかな、と思っていたのですが2泊3日の3日目まで引っ張ってしまいました。ラスト1枚どこで撮ろうか迷う現象に名前はあるのでしょうか?
さくっと撮れるからこそ奥深い、写ルンですの写真
写ルンですって気軽に撮れるのが楽しいですね。デジタルとは違う淡い感じの写真が撮れて、普段のデジタル一眼レフとはちがった雰囲気の1枚になるのが奥深いな、と。
あとは自分の写真の下手さがダイレクトに出て「oh...」とダメージを受けたりするのがなんとも・・・普段はデジタルカメラの力にかなり助けられて写真を撮ってるなぁと思うばかりです。とは言え、下手さが出るのも写ルンですの楽しみの一つとしておきましょう!ドM!
次は夏休みに写ルンですで写真撮ってみようかな、と思います。