ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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幻のビールを飲みに、愛知・半田の「半田赤レンガ建物」へ

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名鉄に揺られて愛知・知多半島の半田市へ 

 

ゴールデンウィークに奥さんの実家のある名古屋へ行っていました。半日、一人で行動できるフリーな時間ができたので、かねてより行ってみたかった半田市へ行くことにしました。なぜ半田かというと、「幻のビール」と呼ばれるカブトビールの製造工場だった「半田赤レンガ建物」に行きたかったのです。3月に奥さんの実家で読んだ新聞に半田赤レンガ建物の記事が掲載されていて、これはぜひ行かねば、と思い立った次第です。

名古屋から南へ直線距離で約30キロ、名古屋駅から名鉄線に乗り込んで、初めての半田へ。2人掛けシートがちょっとした旅行気分を高めてくれるようです。

 

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名鉄河和線の車窓から。住宅街と豊かな自然が広がっています。

 

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名古屋駅から名鉄線に揺られて約30分、目的地の「住吉町」駅へと到着しました。ここから徒歩で半田赤レンガ建物へと向かいます。

明治時代屈指のレンガ建造物「半田赤レンガ建物」

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住吉町駅から徒歩5分ほど歩くと、赤レンガの高い屋根が見えてきました。これが半田赤レンガ建物か!お昼ちょうどくらいの時間に到着しましたが、早くも大勢のお客さんで賑わっています。

 

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半田赤レンガ建物は明治31年に半田市で誕生した「丸三麦酒」のビール製造工場として建設された建物です。設計は、あの横浜赤レンガ倉庫の設計や東京・日本橋の意匠担当として有名な妻木頼黄(つまきよりなか)氏。国の有形文化財にも指定されています。

過去、年に数度だけ一般公開されていたのですが、2015年に観光施設としてリニューアルオープンするようになりました。

 

 

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建物の1階にはビールや食事を楽しめるカフェ「カフェ ブリック」が出店しています。お昼どきということで、室内の座席はほぼ満席。お子さんから親子連れ、ご年配の方まで幅広い年齢層のお客さんですね。

 

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店内にはカブトビールの大きなオブジェ。否が応でも気分が高まるビール好き37歳。

カブトビールは、明治時代に日本四大ビールとして名を馳せていたアサヒ・キリン・サッポロ・ヱビス(明治時代、サッポロとヱビスは別会社でした)に真っ向から勝負を挑み、一地方のビールメーカーながら四大ビールに次ぐシェアを獲得したのですが、戦争に突入していた1943年に製造を終了し、姿を消してしまいました。それが、平成の世に明治・大正時代の文献からレシピを読み解き、現在に復刻させたという、まさに「幻のビール」なのです。説明書きを読むだけでグッとくるストーリーです。

 

明治・大正から現代に蘇った幻の「カブトビール」を飲む!

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現在販売されているカブトビールは明治時代のレシピを再現した明治版カブトビールと大正時代のレシピを再現した大正版カブトビールの2種類があります。当然、両方飲みたくなりますよね。両方のビールが楽しめる飲み比べセットを買って、お店の外のベンチでビールをいただきます!

左の濃いゴールドのビールが大正版、右の赤みの強いビールが明治版カブトビールです。 

 

麦芽の香ばしさが後を引く「ワインのような」明治カブトビール

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まずはカブトビールの大元となった明治版のビールをいただきます。明治時代のパリ万博で金牌を受賞したという本格的なドイツビール。赤褐色のビールからは麦芽の香ばしい香りが漂います。飲んでみると、どことなく甘みのあるモルトの味わい深いアルトビール。コクがあって美味しい!麦芽の香ばしさと甘み、コクのある味わいでもう一口、もう一口と飲み進めてしまいます。想像していた以上のクオリティの高さです!

 

苦味と旨味がたっぷり詰まった、クラシックラガーの大正カブトビール

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今度は大正カブトビールを飲んでみます。こちらはいわゆる日本の一般的なラガービールに近い色合い。少し濃い目のゴールドです。飲んでみると、ラガーらしい旨味と苦味がたっぷり詰まった豊潤な味わい。喉ごしは柔らかく、苦味と旨味の余韻がいつまでも口に残る感じ。これは美味い。

 

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飲み比べセットは200mlくらいの大きさのグラス2つで800円。フライドポテトはこのサイズでなんと250円。1,000円ちょっとでこの幸福感。天気もいいし、ビールも美味しいし、最高だ。 

 

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気温も高めでビールが進むし、飲むビールはどちらも最高に美味しい。幸せ以外に言葉が出ません。ビール好きな方にはぜひ飲んでもらいたい「幻のビール」カブトビールです。 

 

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ビールを満喫した後は、半田赤レンガ建物の中を散策していきます。建物内は半田赤レンガ建物やカブトビールの歴史について紹介する常設展示や企画展示が行われていて、入館料として200円が必要になります。展示室内は撮影お断りということですが、室内は当時そのままのレンガや壁が残っていて、赤レンガ建物が過ごしてきた歴史を感じることができます。

 

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展示エリア以外ではカフェの他にショップがあり、お土産用のカブトビールや知多半島の特産品などが販売されています。ショップをはじめスタッフの方々は、明治・大正当時のカブトビール販促用の法被を復刻してユニフォームのように着られていて、これがまたカッコイイのです。 

 

 

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この日は「赤レンガドイツ祭り」と銘打っていろいろなイベントが行われていました。合唱団のコンサートやアルプス音楽団の演奏、ドイツビールの販売に謎解きゲームの開催など、家族で行けば家族みんなが楽しめるような空間になっていました。 

 

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すごくいい雰囲気の半田赤レンガ建物。とても良いです。 

 

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半田赤レンガ建物は第二次大戦中は軍事用の倉庫として使われていたこともあり、空襲の標的にもされていたそうです。建物の外に出ると、空襲時の機銃掃射跡の残る壁面がありました。建造物の美しさだけでなく、歴史の重さや戦争の爪痕までも間近に感じ取ることができる半田赤レンガ建物。最初はビールを飲むことが目的でしたが、終わってみればすっかり半田赤レンガ建物そのものが好きになってしまいました。 

 

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今度は家族で来たいし、お酒の好きなお義父さんも誘って遊びに来たいですね。

 

幻のビールが飲める、半田赤レンガ建物。最高でした!