同僚の結婚式にカメラ一台、レンズ二本で参列してきました
会社の同僚の結婚式に参列してきました。普段から仲良くしてもらっている同僚で、これからの門出を心から祝福します。
カメラが趣味になってから結婚式・披露宴に出席するのが楽しくなりました。カメラマンというわけではなく、自分で好きに撮影して、撮れた写真を渡すと新郎新婦も喜んでくれますし、その場に参加している感が持てるようになった気がします。自己満足ですけどね。ご祝儀や二次会の参加費も、撮影会の参加費用と考えたら安い?なんて。
さて、今回もステキな結婚式を撮影するべくカメラを持っていったのですが、いつもならテーブルフォトから仲間の集合写真までオールマイティにこなせるAF-S NIKKOR 24mm f/1.8G EDをつけていくところ。なのですが、なぜだか今回は頭のなかで「レンズ2本持っていったらいいじゃない」という声が響き、カバンにはAF-S NIKKOR 24mm f/1.8G EDとともに、中望遠単焦点レンズであるAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gを入れて結婚式場へと向かっていたのでした。
当時の私のカメラはニコンのDXフォーマット(APS-Cサイズセンサー)のD7100なので、焦点距離は35mm換算でそれぞれ36mmと127.5mmという組み合わせになります。標準と中望遠の焦点距離ですね。
結婚式・披露宴に標準と中望遠の単焦点レンズを持ち込んで、どんな写真が撮れたのか?という記事になります。
- 同僚の結婚式にカメラ一台、レンズ二本で参列してきました
- 結婚式・披露宴では中望遠レンズが意外と活躍する!
- 披露宴は35mmくらいが便利
- 披露宴のイベントを中望遠で撮る
- 参列者の立場なら、単焦点レンズで全然OK
結婚式・披露宴では中望遠レンズが意外と活躍する!
まずは結婚式からということで、中望遠の焦点距離となるAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gで撮影してみました。
結婚式の場面で中望遠の単焦点を選んだのは、こんなことを考えたからでした。
- 席の場所が決まっていて、式中は移動ができない
- 新郎新婦の姿を大きく撮ってあげたい
今回の結婚式では被写体となる新郎新婦からは4~5メートルほど離れた場所に座っていたので、127.5mmの焦点距離がちょうどハマる距離。入場のシーンや指輪交換のシーンも新郎新婦を大きく切り取ることができました。今回の結婚式場は比較的照明が明るかったこともあり、シャッタースピードも十分確保することができています。
また、多少照明が暗くても今回持っていった単焦点レンズはF値が1.8と明るいレンズなので、ある程度シャッタースピードは保てそうな感じですね。
結婚式では、式場のカメラマン以外は席の移動ができませんよね。自席から撮れる写真を撮ればよいということで、全体の写真はプロのカメラマンやiphoneなどで撮影している方に任せて、自分は中望遠で印象的なシーンを切り取る撮影スタイル、意外とありかもしれません。中望遠の焦点距離だと、主役の被写体がふわっと浮き出るように切り取れるので、結婚式の場面をいい雰囲気で撮ることができるなーと感じました。
披露宴は35mmくらいが便利
素敵な結婚式が終わり披露宴へ。ここでレンズをAF-S NIKKOR 24mm f/1.8G EDへ付け替えます。
披露宴のメインレンズを標準の単焦点にしたのは
- テーブルフォトなどを撮る機会が増える
- 座ったまま、テーブルに並んだ料理を撮りたい
- 仲間の記念撮影にも対応できそう
こんな考えからでした。
披露宴の受付にあったウェルカムボードを撮影してみました。こういうテーブルフォトの写真は35mm前後が撮影しやすいですね。見たままをぱっと撮れる焦点距離です。
35mmくらいの焦点距離だと、テーブルの様子を撮影するときも、座ったままで撮影できるのがうれしいところ。50mmでも十分なのですが、個人的には少し広めの焦点距離が好みだったので、今回のレンズチョイスはバッチリでしたね。
披露宴といえば美味しい食事!食事の写真もしっかり撮りました。魚料理も肉料理も美味しかった・・・!
「料理の写真を撮っておこう!」と思いながらついつい無意識に食べ始めてしまって、慌てて他の人の料理を撮らせてもらう、なんて披露宴あるある、今回もやってしまいました。肉料理を一口食べて「はっ!」と気づいて隣の人に写真だけ撮らせてもらう。何度披露宴に出てもやってしまうやつです。
また、披露宴でよくあるシーンといえば、歓談中に新郎新婦のテーブルに仲間が集って集合写真を撮る場面。そんなときは35mmくらいの広さだと撮影しやすかったです。50mmだと入りきらなくてカメラマン後ろへ下がる下がる・・なんていう場面もよくある話。35mmは披露宴で使いやすいレンズだなぁと実感した次第です。
披露宴のイベントを中望遠で撮る
披露宴といえばケーキ入刀からファーストバイトのイベントですね。いつもだと35mmから50mmくらいの単焦点レンズをつけて前の方に出ていくのですが、今回はAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gに付け替えて撮影してみました。ケーキ入刀のステージから3~4メートルほど離れたところ(ほぼ自席)から撮影していますが、なかなかしっかり撮れています。主役のお二人にケーキ、ちゃんと撮れました。
披露宴もいよいよクライマックス、新婦からご両親のお手紙のときも中望遠で撮影。これまた3~4メートルほどの距離からの撮影です。近くに寄らなくても撮影できるので、最後のいいシーンを邪魔しないで撮影できるのは良いかもしれません。
結婚式の時と同じく、照明が暗くても明るいレンズであればブレずに撮れそうです。
参列者の立場なら、単焦点レンズで全然OK
今回は35mmの標準レンズに127.5mm相当の中望遠レンズという二刀流で撮影してみました。当然、一本で両方の焦点距離をカバーできるズームレンズがあればめちゃめちゃ便利なのは百も承知。
ただ、敢えて自分の好きな画角のレンズで好きなように撮る、というのも全然ありだと思います。参列者なので好きに楽しく撮って、いい写真があれば新郎新婦にプレゼントできれば良いですしね。
また、単焦点レンズの場合、F値が小さく明るいレンズが多いので、式場・会場の照明が暗くても撮りやすいのがいいところ。暗い照明の中でもシャッタースピードが稼げるのは、非常に大きなアドバンテージです。
ニコンの一眼レフを使っている方であれば、「軽い・安い・撮りやすい」で人気の35mm f/1.8が使いやすくていいですよね。キットレンズの次に買う方も多いはず。私もそうです。52.5mm相当の焦点距離はオールマイティに撮れます。
キヤノンだと、シグマの30mm F1.4が良さそうですね。若干重さはあるようですが焦点距離は35mm換算で48mm、そしてなんといっても解放F1.4の明るさは結婚式向きではないでしょうか!
これがもしも自分が結婚式のメインカメラマンだった場合、レンズ交換の暇がないので標準ズームのいいレンズを使わないと厳しいですね。式場にいるプロのカメラマンはほぼ100%ズームレンズを装着したカメラを2台以上持って撮影しているはず。
DX専用ながらナノクリスタルコートで24mmから120mmをカバーできる標準ズーム。以前に撮影をやらせてもらったときに使いましたが確かに便利。24mmあれば集合写真も撮りやすいですしね。すごくいいレンズでした。
あとはいわゆる大三元レンズ、ですかねぇ。確か式場のカメラマンさんもこれを使っていたような気がする。使えればこれくらいのレンズがいいのですが、いかんせん高いですからね・・・もし実際に結婚式や披露宴で使うなら、レンタルするのも一つの手かと。
結婚式・披露宴に一本だけレンズを持っていくなら・・・?
今回は荷物に余裕があったので、カバンにレンズを2本突っ込んで結婚式に行ってきましたが、荷物の都合上2本持っていくのは大変、というケースも多いですよね。重いし。もし、1本だけレンズを持っていくとしたら、と考えたときに、私の場合は35mmくらいの焦点距離で撮れる単焦点レンズを持っていくだろうな、と思いました。
やはり広く撮れる+明るいというのは結婚式や披露宴においての強み。テーブルフォトから集合写真まで、なんでも無難に対応できる焦点距離だと考えます。
最終的には、好きに撮ろう!
とにもかくにも、参列者として撮影するのであれば、自分の普段使っているカメラとレンズで好きに撮るのが一番いい写真が撮れるはず。
ということで、同僚の結婚式にレンズ2本持ちこんでわちゃわちゃ撮影した、という話でした。お二人とも末永くお幸せに!
今回持ち込んだレンズたち
最近のメインレンズとなっている24mm f/1.8。約35mmの焦点距離はやはり使いやすいです。35mmだとテーブルフォトと仲間の集合写真が撮りやすいのがいいですね。
普段はネコさん撮影とポートレートに主に使っている85mm f/1.8。DXフォーマットで使った際の127.5mmという焦点距離はなかなか面白い写真が撮れるので結構気に入っています。ケーキカットやご両親の手紙など、新郎新婦が主役になるシーンで、主役だけを浮き上がらせて撮れるレンズでした。これ1本だけだとテーブルフォトが撮りづらいですが、35mm前後の焦点距離のレンズと2本セットなら、いい飛び道具として使えます。
結婚式の写真撮影は、こちらの記事もいかがでしょうか?
本当に僭越ながら、知人の結婚式でカメラマンを務めたときの記事です。レンズ交換する暇がないので、正式にカメラマン役を引き受ける時はカメラ2台態勢で臨みました。