祖父を見送るため、4年半ぶりの神戸へ
先日、祖父が亡くなりまして、葬式に出るため神戸へと行っておりました。父母ともに兵庫の生まれで、私も実は兵庫県神戸市生まれ。子どもの頃はよく神戸に帰省していたので「神戸に帰る」という表現が使えましたが、最近は神戸に帰るとは言えないかな。祖父にひ孫の顔を見せるために神戸に行ったのが直近で、それでも4年半も前になっていました。
祖父は98歳で亡くなりました。静かに眠るように息を引き取ったということで、大往生と言っていいのではないでしょうか。葬式も身内のみで行い、私も奥さんと息子くんにはお留守番をお願いし、一人で神戸に向かいました。コロナ禍が少し落ち着いている情勢で、葬式に参加することが許されるタイミングだったのがよかった。
斎場の庭園は紅葉が見事で、お骨上げまでに時間があったので写真を撮らせてもらいました。
俗にいう涙雨というやつか、しっかり雨の一日でしたが、雨の紅葉も悪くないな、と思ったり(礼服を濡らしながら)。
キレイな紅葉でした。
久々の神戸を撮る
祖父を見送り、東京へ戻る前に母親と久々の神戸散策へ。こういう時間も親孝行というやつなのだということが理解できるようになってきました。「これから1年に1回は遺影に使えるような写真撮っとかないとなぁ」は冗談半分、本気半分というところでしょうか。
カメラを持って写真を撮るようになってから、神戸・北野の異人館街の雰囲気を楽しめるようになった気がします。古い建物は、子どものころや若いころはあまり興味を持てなかったのですが、被写体としてはとても魅力的。
カメラを通してみることで、いわゆる異国情緒というやつも楽しめるようになった気がします。
「うろこの家」にはなんだかド派手なモニュメントが飾られたばかりのよう。「世相サンタ」というらしく、2021年を表すキーワードがちりばめられていました。展示が始まったばかりということで地元のマスコミやカメラマンさんが報道用に撮影していたらしく、後日神戸のNHKニュースで私の後ろ姿が映ったとかなんとか(母親から写真が送られてきました)。
サンタクロースの着ている服が、一面大谷翔平選手の顔らしくて「oh...」と思ったのは秘密です。なかなかインパクトある服着てるな・・・
異人館に展示される古い調度品って魅力的な被写体ですよね。
「古いものは作ることができない」。だからこそ魅力がある。
また改めて、神戸に遊びに来たい。
異人館街のスタバは明治40年に建てられた住居で、阪神大震災で被災した後に神戸市が再構築した建物だそう。
そういえば愛媛・松山は道後温泉にあるスタバも同じように明治時代の建築物を生かしたものだったなぁ、と思い出しました。スタバ×歴史的建造物の不思議な相性。サードプレイスという考え方と、ちょっと非日常な空間の相性がいいのかな、知らんけど。
ニューミュンヘン 神戸大使館で昼ビール
神戸に来たら必ずやっておきたいことがありまして、そのひとつがビアレストラン「ニューミュンヘン」でビールを飲むこと。神戸散策の終点は、三宮にある「ニューミュンヘン 神戸大使館」。生前、父がニューミュンヘンでアルバイトをしていたということで、家族で神戸に帰ると父がよく連れてきてくれたんですよね。我が家の行きつけのお店、という感じです。
ニューミュンヘンはサッポロビールの工場直送生ビールを美味しく飲めるビアレストラン。黒ラベルだけでなく、ニューミュンヘンオリジナルビール「神戸大使館ビール」は麦芽の香ばしさが楽しめるビール。琥珀ヱビスに似た感じですが、それよりももう少しやわらかい飲み口のビール。神戸大使館ビールを飲みながら、創業以来の名物メニューである唐揚げを食べるのが至福の時間。
この日は開店の12時ちょっと前にお店に到着しましたが、その時点で10組ほどの行列ができていて、開店から30分ほどで用意された座席は満席に。神戸の人、ミュンヘン好きすぎる。
新大阪駅から新幹線に乗るために大阪方面へ。JRではなく阪急電車に乗りたいじゃないですか。阪急に乗ると「あー、神戸に来たな」という気持ちになります。
留守番してくれた息子くんには恐竜のフィギュアを、奥さんには従兄弟夫婦が教えてくれた「デリチュース」のチーズケーキをお土産に。チーズケーキ美味しかった。大阪駅・新大阪駅でも買えるので大阪土産にぜひ。
祖父の旅立ちを見送るために訪れた4年半ぶりの神戸。次回はまた改めて、家族で遊びに来よう。