スランプになったら、羽田空港に行こう
写真を撮ることを趣味にして、10年以上経ちました。休みの日、時間があればカメラを持って街をプラプラしながら写真を撮る、なんてことをしているのですが、最近はシャッターが切れない日も増えています。想像力の欠如なのか、はたまたスランプか。(まぁ、スランプというには元の腕前が足りていないのですが・・・)
とにかくあまり写真が撮れない、なんていう日が続くことがあるんですよね。「写真が撮れないなぁ・・・」そう思ったときは、羽田空港に行くことにしています。
空港って「飛行機」という明確な被写体があって、写真を撮ることに迷いなく集中できる環境なんですよね。私にとって羽田空港は、次から次へと離着陸する飛行機を撮りながら、リハビリというか「おお、写真撮ったな」という写欲を満たせる場所だったりします。
動物園や水族館も似たようなところで、行けば明確な被写体がいるのは同じです。ただ、最近のご時世的に入園のハードルが高い(抽選だったり)ように感じるときがあって、ちょっと足が遠のいていたり。
ということで、久々に羽田空港に写真を撮りにいってきました。
午前中は第1ターミナルへ
浜松町駅から東京モノレールに乗り換えて、午前中のうちに第1ターミナルへ到着。第1ターミナルのデッキは西向きで、午前中は太陽が順光の位置になるので飛行機が撮影しやすいと言われています。展望デッキに出て、滑走路から離陸していく飛行機を撮影していきます。川崎の工場群をバックに離陸していく姿はやはりカッコいい。
ブラックの機体がカッコいいスターフライヤー。背景にある、タンクの屋根の部分を見るたびに毎回「クロアチアの国旗に似てるなぁ」と思ったり。
第1ターミナルの南にはJALの整備場があるのですが、見慣れない飛行機が止まっているのを発見。尾翼に日の丸、もしかして・・・と調べてみるとどうやら政府専用機!おおー、初めて見た。今日飛ぶのかな?そんなことを思いながら、いったん第一ターミナルを離れて第2ターミナルへ。
第2ターミナルで珍しいものを見る
昼食を取って第2ターミナルへ移動すると、デッキ付近がざわついている様子。よく見ると先ほどの政府専用機が滑走路を進んでいるー!どうやらこれから離陸するらしく、慌てて屋外のデッキに飛び出して撮影の準備に取り掛かります。
望遠レンズを装着して、間に合った・・・!
目の前の滑走路をあっという間に離陸していく政府専用機。うおお、シンプルでカッコいいな。さすがにテンション上がってシャッター押しっぱなしにしてしまい、バッファがいっぱいいっぱいになってしまいました。撮れててよかった・・・
「今日は何が飛ぶぞ!」みたいな情報をまったく仕入れずに空港に行っているので、こういうレアな飛行機が見られるのはすごくラッキーでしたね。
そういえば「鬼滅の刃」とANAがコラボした機体もあるんですね。
鬼滅コラボの機体を隣同士にしてくれる羽田空港さんの粋な計らい!こういうシーンが増えてきて、羽田空港に活況が戻ってきているなぁということを実感したり。
この日は北の方から羽田空港に着陸するルートでした。スカイツリーと飛行機を大きく撮るには400mmの望遠ではちょっと足りないか・・・テレコン欲しくなっちゃうなぁ(新しい望遠レンズを買うには家庭内決裁がおりなさそう)。
羽田イノベーションシティで大迫力の離陸シーンを撮る
この日はいわゆる「南風運用」ということで、午後3時から6時くらいまでの時間帯は羽田空港を南北に走るB滑走路から飛行機が離陸していきます。その時間帯に羽田イノベーションシティにいると、離陸したばかりの飛行機が真上を飛んでいくという大迫力シーンを体感することができるのです。これは行くしかない。
2021年のゴールデンウィークにも撮りにいってましたね。
ターミナルから見る滑走路とは違う、荒野のような滑走路から飛び立つ飛行機。
轟音で離陸したばかりの飛行機を見上げる瞬間は興奮します。
下から見上げると、機体の美しさが際立つように感じますね。
この時間帯、着陸する飛行機がB滑走路をクロスする形で着陸していく姿もまたカッコいいのです。
2機同時に着陸するシーンもいい。やはり400mmでは足りない・・・!
B滑走路から飛び立ったJALの機体を撮影していると、機体のおなかの部分になにかイラストみたいなものが描いてあることに気が付きました。JALのマークかな?
よく見ると「アマビエ」か!
2020年に発案されてペイントされたそうですね。おもしろい!
やっぱり好きなスターフライヤー。見上げるとシャチみたい。
3分に1本くらいのペースで頭上を飛んでいく飛行機。いつまでも飽きずにいられるのですが、そろそろ帰宅の時間ということで、大満足で羽田イノベーションシティをあとにしたのでした。
無意識に撮っていると新しいアイディアが浮かぶこともある
ターミナルやイノベーションシティでひたすら飛行機を撮る時間。無意識に飛行機を狙っていると、ふと新しいアイディアが浮かんだりすることもあります。「あ、望遠で飛行機と人を近づけて撮ってみるとおもしろいかも」とか。
この「FLIGHT DECK TOKYO」のロゴと飛行機を一緒にうまく撮れるとカッコよさそうだな、とか。
その日にバチっと撮りたい写真が撮れないこともあるのですが、こういうアイディアが浮かぶだけでも来たかいがあったな、と思います。少しずつ写真の引き出しが増えるといいな・・・
私にとって羽田空港は、とにかく無心に写真を撮れる場所。写真を撮って撮って、写欲を満たして「またなにか写真が撮りたいな」という風にしてくれる場所だったりします。
また写真が撮れなくなったら、羽田空港に行こう。