ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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人生初の「ドクターイエロー」撮影記

 

東海道・山陽新幹線区間の路線を走る点検用新幹線「ドクターイエロー」。見ると幸せになれる、なんて言われることもある、ある種縁起物的な新幹線です。

 

6月は祝日もなく、ちょっと仕事が忙しくなってきたこともあり、有給休暇を取得して平日にお休みを取ることに。1日自由な時間が使えるということで、何か普段撮れないようなものが撮れるといいなぁ、と考えていたところ「今日、ドクターイエローが走るみたいだぞ」という情報をゲット。これは撮りにいかねば!

 

実はこれまで一度もドクターイエローを見たことがなかったので、かなりワクワクドキドキな感じで撮影に臨みました。

 

 

ドクターイエローが走る日程ってどうやって知るのか?

一般的にはドクターイエローの走行日は広報されていません。新幹線の時刻表にも表示されていないので、オフィシャルな形で情報を入手することは難しいようです。

 

今回は各種フリークの方が予測して発表している情報を元に運行日を知りました。「ドクターイエロー 運行日」と検索すると予測サイトがたくさん出てきます。その中のサイトをいくつか拝見して「どうやら今日は走るっぽいぞ」「何時に○○駅を通過するらしいぞ」ということを把握することができました。ただ、正確性は100%ではないようなので、いくつかのサイトを見るのがよさそうです(実際、複数サイトを見たうちの一つは予測が外れていた)。

 

運行日程の目安が付いたら、Twitterで「ドクターイエロー」と検索するのもおすすめ。走行情報・目撃情報をツイートされる方が多くいらっしゃるので、情報の信ぴょう性を高めることができました。

 

 

 

ドクターイエロー、どこで撮る?

「どうやらドクターイエローが東京駅に戻ってくるぞ」という情報を見たのが、当日の午後。じゃあどこでスタンバイすればドクターイエローの写真が撮れそうなのか......?東京駅や品川駅など、新幹線の到着ホームにいれば確実に撮れそうですが平日とはいえ人が多そう。そうなると、どこか新幹線が通る場所の近くで撮影しようかな。

 

ということで今回は「新幹線が走る、東京っぽい景色」という感じの写真が撮れるような撮影ポイントを探すことにしました。

 

①有楽町・東京交通会館

有楽町・東京交通会館

まずは東京駅にほど近い有楽町にある「東京交通会館」。新幹線が走る線路にほど近く、東京らしくビルが立ち並ぶポイント。東京交通会館の2階の踊り場から見れば、新幹線はすぐ目の前を走っていくというスポットです。

 

東京へ向かう新幹線が目前を走っていきます。これはなかなか。24mmのやや広角気味のレンズで広く撮れるといいですね。

 

②銀座・東急プラザ銀座屋上「KIRIKO TERRACE」

銀座・東急プラザ銀座屋上

続いて撮影場所の候補としたのは、有楽町からほど近い「東急プラザ銀座」の屋上「KIRIKO TERRACE」です。有楽町のランドマーク「有楽町マリオン」と2018年に開業したばかりの「ヒューリックスクエア東京」の間を新幹線が走る、という構図。ここもなかなか東京らしい構図ではないでしょうか。

 

ビルの谷間を走り抜ける新幹線の姿は鉄道ジオラマっぽくもあります。ここもなかなかよい感じ。そしてイチローの存在感よ。

 

③汐留・日本テレビ社屋裏

汐留・日本テレビ裏

お次の撮影場所の候補となったのは汐留・日本テレビ社屋の裏手。汐留駅前歩道橋から日本テレビ社屋周辺のデッキあたりから新幹線を狙います。ポジションによっては東京タワーの頭が見えたり、東京ミッドタウンなどの高層ビルが入るのも東京っぽい。

 

ビルの谷間から新幹線がシュッと出てくるのはいいですね。写真を撮る分には「いつ出てくるんだ......」とドキドキしてしまいますが。

そしてサンドウィッチマン伊達さんの存在感よ。

 

④JR浜松町駅近辺

JR浜松町駅近辺

最後はJR浜松町駅近辺にある歩行者デッキです。4つのポイントの中では最も新幹線の線路に近く、列車全体が写せそうなポイント。何気に東京モノレールとの共演も狙えたりします。新幹線の車両をスラっと長く撮れるのはいいなー。

 

ちなみに浜松町駅の線路脇は再開発のためか絶賛工事中。建設車両が並んでいました。

 

撮影ポイントは汐留・日本テレビ裏に決定!

いろいろ吟味した結果、今回は汐留の日本テレビ社屋裏手から撮影することにしました!ほかのポイントもよかったのですが、撮影のバリエーションが選べそうなところが魅力!個人的には緑が入るのがポイント高かったです。

 

少し広角気味のレンズを使って緑で囲ってみたり。

 

望遠で新幹線とビル群だけを切り取ってみたり。レンズとポジションを変えると構図にもバリエーションが生まれます。

 

レンズを変え、場所を変えながら撮影ポイントを決めようとしていると、突然警備員さんから声をかけられました。

 

「あのー、このあと生放送が始まるので、カメラに写り込んでしまう場所から移動していただいてもよろしいですか?」

 

なんですって!!?そう、ここは日テレ。この日のドクターイエローの通過時間と「news every.」の放送時間が重なっていたのでした。どうやらこのあと気象予報士の木原実さんとそらジローが出てくるということで、すごすご退散。いや、実は近くでカメラや照明のセッティングが始まっていたので「もしかして何か撮影あるのかなー」とは思っていたのですが、まさかこちらに影響あるとはー。

 

カメラに映らない場所に来ると、東京タワーが見えないんですよね......ぐぬぬぬ。ドクターイエローの通過時間までに撮影が終わるのかどうなのか!?とそわそわしていたのですが撮影はいったん撤収の様子。警備員さんに伺うと「次は18時過ぎに撮影があるので、それまでだったら大丈夫」との回答。この日の予想ではドクターイエローは18時前に東京駅に到着予定。その前に汐留を通過するから大丈夫......!

 

東京タワーの頭が見えるポジションに移って「AFモードはどれがいいのか」「品川駅を発車していつ汐留を通過するのか」リハーサルを繰り返しながらドクターイエローがやってくる時間を待ちます......!

 

そろそろ来る......来た!!黄色い新幹線の車体がビルから出てきたのを確認して連写連写!!

 

うおおおおおおおおお

あー、行ってしまうー!

 

時間にしておよそ10秒。ドクターイエローとの初遭遇はこうして幕を閉じたのでした。いやー、毎度毎度レアな列車の類の写真を撮るのは緊張しますね。一発勝負感。

 

とにもかくにも、一度撮ってみたかった「ドクターイエロー」を撮ることができて満足満足。次は欲張って別のロケーションで撮影してみたいものですね。