滝、濡れた草花、蝶。ここは足立区。
岩場を落ちる滝のそば、しっとりと濡れた草花に止まり蜜を吸わんとする蝶。自然あふれる場所で撮ってるようにも見えますが、ここは足立区。
先日、家族で足立区生物園へ行ってきました。息子くんが生まれて初めて家族でやってきたのですが、息子くんよりも父親の私がカメラを持ってはしゃいでしまう場所でもあります。展示が工夫されていて、写真を撮りたくなるスポットばかりなんですよね。
足立区生物園は東京都足立区の元渕江公園の一角にある生物の展示施設です。建物こそ決して大きくはありませんが<「いのち」の営みを続ける生きものたちとの「ふれあい」の場>というコンセプトの元、生物の展示にとても工夫されている施設。動物だけでなく、昆虫や魚類、爬虫類や両生類、鳥類に哺乳類などなど約 300種 7200点の生物を様々な形で展示しています。
展示の仕方が工夫されていて、見ごたえ・撮りごたえのある施設なんです。
生物園の入り口で出迎えてくれる金魚の大水槽
生物園の入り口にある金魚の大水槽。17品種、合計1,000匹もの金魚が泳ぐ水槽ですが、金魚だけでこの規模の水槽はなかなかお目にかかったことがありません。
水槽前にはベンチがあって、お父さんが休憩したり、子どもが目を輝かせて金魚を眺めたりしています。
キラキラした金魚の写真がカンタンに撮れるので、金魚でインスタ映えさせたい人にはおすすめです(?)。冗談はさておき、様々な金魚の品種を間近で見たり、写真が撮れたりするスポット、あまり見たことがありません。なかなか撮りごたえありますよ。
生物園1階の展示エリアは魚類の他に爬虫類や両生類が数多く展示されています。甲羅の模様が星に見えるというインドホシガメは、短い手足をバタバタさせながら水場へダイブ。
こちらはメキシコサラマンダー。私と同世代(昭和50年代生まれ)の方には「ウーパールーパー」の名前でおなじみのあいつです。ウーパールーパーって商標名なんですね。生物園に行くと必ず見てしまう、ちょっと気になるあいつです。
息子くんも初めての生物園を楽しんでいるようです。水槽を泳ぐ金魚を目で追いながらうーうー言っていました。
外に出ればそこはオーストラリア
生物園は屋外にも展示エリアを設けています。屋外は動物とのふれあいコーナーなどがありますが、もうひとつ「オーストラリアドーム」という展示エリアがあります。
足立区はオーストラリアのベルモント市と姉妹都市提携をしていて、生物園にもオーストラリアの生き物を展示しているのです。ドームは上から見下ろす形で動物を見ることができます。オオカンガルーの上目遣いが見られるのは足立区生物園だけ?
屋外エリアは四季の花が咲いていたりします。今年は撮りに行けないかな、と思っていた彼岸花。ここで撮れたー。
フォトジェニックな「蝶の舞う大温室」
生物園にある大温室。ここは植物の展示だけでなく、約20種類もの蝶を放って、蝶が飛び回る姿を楽しむことができるのです。
温室は1階と2階の吹き抜けになっていて、結構な大きさ。広々と植物を配置していて、中には滝が流れるエリアがあったりします。
滝の近く、しっとりと濡れた花の蜜を吸う蝶の写真が足立区でも撮れちゃうんです。
また、足立区生物園では絶滅のおそれがある蝶の生息域外保全にも取り組んでいます。この小さな蝶は、長崎県の対馬にのみ生育するツシマウラボシシジミ。本来の生息エリアである対馬以外での飼育・保全のため、足立区生物園で繁殖・生育しているそうです。
飼育員さんが声をかけてくれたり、パネルの展示があったりして、なかなか勉強になったのでした。足立区生物園がこのような形で絶滅危惧種の生育に取り組んでいるとは。足立区誇らしい。
ひらひらと舞い、草花に止まり、蜜を吸う蝶の姿は美しく、時間を忘れてカメラで追ってしまいます。家族そっちのけで写真ばっかり撮っていると怒られそうですが・・・
動物好きな子どもはもちろん、カメラ好きなお父さんお母さんもしっかり楽しめる足立区生物園。小さいけれど、楽しいですよ!
毎度毎度たくさん写真を撮ってしまう足立区生物園でした。