平日、会社帰りにディズニーランドで夜景を撮る
先日、仕事帰りにふと思い立ってディズニーランドへ行ってきました。目的はただひとつ「ディズニーランドで夜景を撮りたい」。夜のディズニーランドは夜景撮影にピッタリなのではないか、とずっと思っていたのですが、なかなか行く機会がなく今回思い切って行ってみた次第です。
今回の目的はあくまで夜景撮影なので、ハロウィンらしい写真や夜のパレード、そしてキャラクターやアトラクションもほぼ全部スルー!すべては夜景撮影のためだけにパークに行くのだ!
平日夜6時から入園できる「アフター6パスポート」は年齢問わず4,200円。6時から閉園の10時までは4時間あります。1時間1,000円でディズニーランドの夜景撮り放題なんてコスパ良すぎでしょ、というカメラ脳全開の考えで、いざ会社帰りのディズニーランドへ行ってまいります。
それでは、パレードやショーはおろか、キャラクターも出てこないディズニーランド撮影記、はじまりはじまりー。
- 平日、会社帰りにディズニーランドで夜景を撮る
- 定番のシンデレラ城から撮影スタート
- 花火の撮影場所は再考の必要あり
- 多重露光でやわらかい雰囲気を撮るのも楽しい
- 月とシンデレラ城を撮る
- ディズニーランドの夜景撮影がさらに捗りそうなポイントまとめ
- とにもかくにも楽しいアフター6の夜景撮影
アフター6パスポートは事前にオンラインで購入しておくのが吉
さて、撮影記の前にアフター6パスポートの購入について書いておきます。アフター6パスポートで入園する場合は、オンラインショップで事前に購入しておくことをおすすめします。アフター6の時間帯、ディズニーランドのチケット売り場は思いの外混雑していて結構時間を取られてしまいました。使える時間が少ないというのに、このタイムロスは痛かった・・・
事前にパスポートを購入すればそのまま入園が可能ですし、紙ではなくスマホ画面で表示できるタイプのパスポートにすることもできるので非常に便利。限られたアフター6の時間を有効に使うためにも、パスポートは事前に購入しておきましょう。
三脚などの撮影補助機材が使えない夜景撮影
さて、いよいよ入園して撮影!の前に、まず、ディズニーランドの中で夜景撮影をするにあたって大事なポイントがひとつ。それは、ディズニーランド・ディズニーシーでは、一脚や三脚などの撮影補助機材の持ち込みが禁止されている点です。
【撮影補助機材】一脚・三脚、自分撮りスティックはパーク内で使用できるのですか?
パークでは一脚・三脚、自分撮りスティックは使用できませんが、小さくたたんで片手で収まるハンドサイズのものに限り、以下の状態でご使用いただけます。
ご使用の際、頭の高さを越えない範囲であれば、小さくたたんだ状態で片手で持っての撮影が可能です(高さに限らず、機材を伸ばした状態での撮影はできません)。
片手で持った時に、機材の余り部分が長過ぎて両手で持つ場合は、撮影できません。
(東京ディズニーリゾート公式サイトより引用)
夜景をキレイに撮るためにはシャッタースピードを遅くして、光をたくさん取り込む必要があります。その場合、シャッタースピードが5秒とか10秒のようにかなり長時間シャッターを開いておくことになるため、手持ちでの撮影はほぼ不可能。そのときに三脚を使うことになるのですが、ディズニーランドの中では三脚は使えない・・・
ということで、ディズニーランドでの夜景撮影は「地面やベンチなどにカメラを置いて撮影する」「シャッターは2秒タイマーにして撮影する」というやり方で撮ることにしました。
シャッターをタイマーにするのは、シャッターを押したときに発生する微妙な手ブレを防ぐためです。普段夜景撮影をする際はレリーズ(カメラに取り付けてシャッターボタンを押さずにシャッターを切るリモコン)を使いますが、この日は持っていなかったんですよね。撮影補助機材持ち込みNGということで、レリーズもダメかな?と置いてきてしまいました(レリーズは使っていいのだろうか・・・?)。
撮影スタイルはこんな形になりました。ベンチや地面などにカメラを置き、シャッターはシャッターボタンを押してから2秒後に切れるように設定。カメラのモードは絞り優先オートかマニュアルで撮りました。アングルを調節するために、カメララップを畳んでレンズの下に置いています。
カメララップはカメラの持ち運びの際に傷がつかないようにカメラに巻く布です。折りたたむといい具合に座布団代わりになってくれるので、あると便利なやつ。
定番のシンデレラ城から撮影スタート
それではさっそくディズニーランドでの夜景撮影をはじめていきましょう。まずはディズニーランドのシンボル、シンデレラ城の夜景から撮っていきます。
撮影をはじめたのは19時ごろ。パーク内は19時30分から始まる「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」に向けた場所取りで、フロートの通るコース沿いに陣取る人が増えてきていました。逆に、シンデレラ城の正面はコースから少し外れているせいか、人の数はさほど多くなかったのでいい具合にシンデレラ城を撮影することができました。
カメラを置くのに良さげな花壇の縁を見つけたので、アングルを決めて、いざ撮影です。焦点距離35mmで横構図にしてシンデレラ城の全景をおさめることができました。おお、楽しい・・・(恍惚)
城全体が淡いピンクや紫にライトアップされていますが、決して華美になりすぎず上品な色合い。夜空に映える美しさ。これは撮りがいのある被写体です。何枚撮っても飽きない魅力がありますね。
パレードを避けながらさまよう夜景撮影
一通りシンデレラ城の撮影をして、次の撮影場所を探しに行こうか・・・と思っていたのですが、パレードの開始時刻が近づいていて、ルート近辺では交通整理がはじまっていました。パレードの人混みを避けながらふらふらと歩いていると、どうやらウエスタンランドに入り込んでいたようで、アメリカ河に停泊しているマークトゥエイン号を発見!
川のほとりでカメラを固定して撮影してみると、闇夜に浮かぶゴージャスな汽船がカッコいい。このあたりは街灯も少なく、かなり暗いので、マークトゥエイン号の灯りが映えました。
こちらはファンタジーランドのメリーゴーランド「キャッスルカルーセル」。スローシャッターで撮ると高速回転しているように見える、おなじみの一枚。一度撮ってみたかったんですよねー。
「イッツ・ア・スモールワールド」は全体的に明るくて、ふわっと闇夜に浮かんでいるように見えました。夜景を撮りながらパーク内を歩いていましたが、ディズニーランドって夜は結構暗いんですね。アトラクションやショップが灯りで浮かび上がるように見えて、通路は照明の少ないところもあったような感じがしました。
ハロウィン仕様のライトアップに照らされたシンデレラ城
1時間ほどパークを歩き回って、シンデレラ城の近くのベンチで一休み。ふとお城を見上げるとハロウィンらしくカボチャの色に照らされていたので撮ってみました。
しかしシンデレラ城を始め、ディズニーランドのアトラクションやショップなどの建築物は、ディテールまで精巧に作られているのだなぁ、と撮った写真を見ながら感じたのでした。だからこそ、被写体としても魅力的なんでしょうね。
ハロウィンらしく、カボチャのランプといっしょに。
花火の撮影場所は再考の必要あり
時計は20時15分を指していました。そういえば花火は20時30分から上がると聞いていたのでポジションを取らねば、と向かった先はビッグサンダーマウンテン。
実は大学生時代、ディズニーランドとディズニーシーでアルバイトをしていた私。その時先輩から「ディズニーランドで花火を見るならビッグサンダー前がおススメ。真上に上がるし人が少ないから雰囲気いいし、デートで使うといいぞ」なんて話を聞いたことを思い出しました。
まぁ、その当時デートでディズニーランドに来る機会なんてありませんでしたけどね!!!(心の叫び)
実際に花火の時間帯にビッグサンダーマウンテン前に行ってみると、人の数はまばらでこれから花火が上がるとは思えない感じ。そうこうしているうちに花火の時間がやってきました!そして頭上に上がる花火!おお!確かにビッグサンダーマウンテンのすぐ近くだ!でも、写真に撮るには近すぎた・・・
カメラで撮るのをあきらめて、iphoneで撮りました・・・たしかに花火が真上に大きく見えて人もさほど多くはないので、見るには格好のロケーションでした。でも、撮影するという観点では、再考が必要でした。撮るなら広角レンズが欲しいところですし「ディズニーランドで見た花火」感を出すには、もう少し別の場所で撮った方が雰囲気が出るかな、という気がします。
多重露光でやわらかい雰囲気を撮るのも楽しい
近年、夜の撮影の際に私が気に入っている「多重露光」での撮影。複数枚の写真を重ねて1枚にする手法です。私が夜景のときに使っている撮り方は簡単で、1枚目はわざとピントをズラしてぼかした写真を撮り、2枚目はピントを合わせた写真を撮るだけ。ということでディズニーランドでもやってみました。
シンデレラ城を多重露光で撮影するとやわらかいオーラをまとった優しい雰囲気の写真に。スローシャッターで撮るシャープでカッコいいシンデレラ城もいいですが、このやわらかい雰囲気のシンデレラ城もいいですね。
こちらはワールドバザールの中で撮影してみました。灯りが多いので、見栄えしますね。
人が多くてカメラを置いたりすることができない場所でも撮れるのが多重露光での夜景撮影。撮ってみると、雰囲気のある夜景写真が撮れるので好きです。手軽に撮れる手法なのでオススメです。
月とシンデレラ城を撮る
時計の針は21時。閉園時間まではあと1時間。この日は月がちょうどいい具合に上ってきたので、シンデレラ城と月を一緒に撮影できるポイントを探すことにしました。
月の角度とお城を見ながら、お城に向かって右手、ファンタジーランドへつながる橋の上を撮影ポイントに。ちょうど橋の欄干部分にカメラを置いて、角度を調節したらいい具合にお城と月が撮影できました!
月に雲がかかり、怪しげな雰囲気を見せます。これがまたシンデレラ城ととても合いますね!物語が動き出しそうな、そんな雰囲気。夜の撮影のときはすこし雲がかかっているくらいの方が動きがある写真になって好きです。
なんてぼんやり考えながらシャッターを切っていると、サーチライトが空に向かって照らされて、あれ、急に花火・・・?
シンデレラ城を舞台にした夜のショー「Celebrate! Tokyo Disneyland」が始まりました!!おおお、びっくりしたぜ・・・夜のイベントが始まることをすっかり忘れていました。なんかお城の前に人が多いなと思ったんだよなー。
花火の煙が光にあたり、お城を取り囲む怪しげなオーラのようになっている姿、カッコいいですね。
ショー自体はお城の正面から見ないとプロジェクションマッピングなどが見られないのですが、横から見ても雰囲気は十分感じられました。正面から写真を撮るのは難しそうだけど、横のポジションも人が少なくてなかなか良い感じでした。
最後の最後まで楽しい夜景撮影。アフター6パスポートで大満足の一人撮影会となりました。
ディズニーランドの夜景撮影がさらに捗りそうなポイントまとめ
ということで、思い立ってやってみた「ディズニーランド夜景撮影」ですが、想像通りめちゃめちゃ楽しい撮影になりました。シンデレラ城をはじめ、魅力的な被写体ばかりで撮影する時間が足りない・・・!
自身6年ぶりのディズニーランドで、ちょっと勘が鈍っていたというか、もう少し準備をしておくとさらに撮影が楽しめたかもなー、と思ったので備忘録として振り返りを書いておきます。
- アフター6パスポートは事前に購入しておいて、入園はスムーズに!
- 事前にロケハンしておくと撮影がより捗りそう。ロケハンは難しいにしても、撮りたい被写体はあらかじめチェックしておきたい。
- 広角気味に撮れるレンズがあるとより撮影しやすいかも。
- クロスフィルターで、よりキラキラディズニーな写真を撮っても雰囲気出そう。
アフター6はただでさえ使える時間が少ないので、入園はスムーズに行きたいもの。チケットカウンターで購入するのに並んでいては時間がもったいない!ということで、事前にパスポートを購入して、スマートに入園しましょう!
撮影の基本のキ、でもありますが、撮影場所の事前ロケハンはしておいた方が捗りそうですね。日没から閉園時間までのカウントダウンの中、回れる場所、撮れる場所は限られてしまうので、あらかじめ撮っておきたい被写体は2~3決めておいた方が良さそうです。私はまったく事前準備せずに、しかも地図も持たずに歩いてしまったので結構迷いました。。。
また、レンズのチョイスですが35mm相当の焦点距離でも十分撮影できました。でも、撮影場所に制限が多いので、広角レンズがあったほうが撮りやすいかも、と感じた部分もありました。案外キットレンズについてくる標準ズーム(18-55mmとか)あたりの広角側が活躍しそうなロケーションでしたね。
あとは、クロスフィルターでキラキラの写真を撮るとディズニーランドの雰囲気をより写真に取り込めそうでしたね。特にクリスマスシーズンはクロスフィルターをつけた写真が似合いそう。また今度試してみたいところです。
とにもかくにも楽しいアフター6の夜景撮影
反省点もいくつかありましたが、シンデレラ城をはじめ撮りたかった写真が撮れて大満足のディズニーランド夜景撮影でした。平日夜、仕事帰りにアフター6パスポートで夜景を撮りにいくだけのディズニーランドも楽しいものです。「頑張って仕事終わらせよう!」というモチベーションにもなるかな?
一度行ってしまうと楽しさがわかるのでまた行きたくなりますね。写真を撮るだけのディズニーランド、オススメです!
ディズニーランドの外での夜景撮影も楽しいですよー。
今回の機材はこちらでした。