ネコと夜景とビール

Nikonのデジタル一眼レフで撮影した写真を掲載しているブログです。路地ネコ、ジャンクションなどの夜景、限定醸造ビールの写真を中心に載せています。

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厳選素材にこだわった特別な黒ラベル!サッポロ生ビール黒ラベル「エクストラブリュー」と通常の黒ラベルを飲み比べてみました。

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「特別」な黒ラベル エクストラブリュー!

 

2019年6月18日(火)、サッポロ生ビール黒ラベルの限定醸造「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」が発売され、店頭に並びました。

 

エクストラブリューは、文字通りサッポロビールの看板商品である「黒ラベル」の名を使ったエクステンション(拡張)商品として2016年に登場しました。その後年1回のペースでリリースされている特別な黒ラベルなのです。

 

普通の黒ラベルとどこが違う?

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特別な黒ラベル、と位置づけられた「エクストラブリュー」は、通常の黒ラベルとどこが違うのでしょうか。これは飲み比べをしてみるしかありませんね(飲む口実)

 

まずは缶のラベルから比べてみましょう。基本のデザインは同じで、どちらもシンボルマークの「★」が目立つデザイン。エクストラブリューの方が青みがかったシルバーで黒ラベルのロゴの上に「Extra Brew」とサインが入っています。

 

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次に原材料を比べてみます。基本の原材料は麦芽・ホップ・米・コーン・スターチとどちらも同じ。ただ、エクストラブリューは醸造に使用する麦芽がすべて「旨さ長持ち麦芽」で、さらに国産の旨さ長持ち麦芽を贅沢に使用しているとのこと。アルコール度数はエクストラブリューが5.5%と、通常の黒ラベルより0.5%高くなっています。

 

この旨さ長持ち麦芽というのは、ビールの風味を損なう成分が含まれない麦芽のことで、通常のサッポロ黒ラベルにも使用されています。ただ、通常の黒ラベルに使用される旨さ長持ち麦芽は一部であるのに対して、エクストラブリューは使用する麦芽すべてが旨さ長持ち麦芽ということなんですね。

 

ざっくり言えば「厳選素材で特別に醸造したサッポロ黒ラベル」がエクストラブリューであるという感じでしょうか。

 

旨味・キレ・コクのバランスが取れた黒ラベル

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まずは通常の黒ラベルから飲んでみます。明るめのゴールドのビールが美味しそう。一口飲むと、麦芽の甘みをほんのりと感じます。苦味と炭酸の刺激と甘みのバランスが絶妙で飲みやすいビール。喉を通ったあとは後味がすっと消えていってキレもあります。黒ラベルはキレ・コク・旨味・苦味のバランスが取れていて飲みやすいビールだなぁ。

 

雑味なくスッキリと飲める「エクストラブリュー」

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続いてはエクストラブリューを飲んでみましょう。プルタブの部分が黒くなっているがオシャレ。こういう細かいところにもこだわりがあるのがステキです。 

 

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グラスに注がれたビールは通常の黒ラベルと同じく明るめのゴールド。一口飲むと、通常の黒ラベルよりも麦芽の甘みをしっかりと感じます。通常の黒ラベルよりアルコール度数が0.5%高くなっていますが、アルコールが高くなった感じは全く受けず、するするっと飲めてしまいます。アルコール度数が高くなるとボディ感が増すので、エクストラブリューの方が通常の黒ラベルよりコクが増している印象を受けます。

 

はじめてエクストラブリューが登場した2016年に飲んだときは、ホップの香りというか花のような香りが花に残る印象を持っていたのですが、2019年版はあまりホップの香りに特長的なものはないように感じました。

 

エクストラブリューの方は「厳選素材の黒ラベル」ということで雑味がまったくないクリアな印象で、とても飲みやすいですね。すっきりと飲めるので、何杯でも飲めてしまいそう。

 

黒ラベルを定番として晩酌に飲んでいる方もぜひ飲み比べをして違いを楽しんでいただけるといいなと思います。今日の晩酌に一本、試してみてはいかがでしょうか?

初夏の陽気にぐいぐい飲みたい!グランドキリン セッションIPA ギャラクシーホップ!

 

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2019年5月21日(火)、キリンビールよりクラフトビールシリーズ「グランドキリン」の限定商品「グランドキリン セッションIPA ギャラクシーホップ」が発売されました。両面カラフルなカラーリングのデザインで、棚に陳列されているととても目立ちそうなビールです。

 

2018年は夏のタイミングにもリリースされたビールで、グランドキリン夏の名物シリーズになっているような気がします。

daiki-photo.hatenablog.jp

 

セッションビールとは

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この「グランドキリン セッションIPA ギャラクシーホップ」の「セッションIPA」はビールのスタイルのことを指しています。IPA(インディア・ペール・エール)というスタイルは有名ですが、セッションとは・・・

 

セッションスタイルのビールは、日本地ビール協会が定める「ビアスタイルガイドライン」において以下のように定められています。

 

いずれかの伝統的なビアスタイルに該当するが、アルコール度数だけがそのスタイルの基準より低いビール

 

IPAはホップを効かせた香りと苦味の強いスタイルのビールです。IPAとして認められるには、アルコール度数も6.3%から7.5%の間で醸造する必要があり、ビールとしては割と高めのアルコール度数になります(日本の一般的なビールのアルコール度数は5~5.5%)

 

フルーティな香りや鮮烈な苦味は普段ビールが苦手な方にも受け入れられそうですが、アルコール度数が高すぎるとこれまた飲みにくい・・・ということで、ビールの持つ香りや苦味のスタイルを楽しみつつ、アルコール度数は5%未満に抑えて飲みやすくしよう!というのがセッションスタイルのビールの特長になっています。

 

ということで、この「セッションIPA ギャラクシーホップ」は、フルーティなホップの香りと鮮烈な苦味を楽しめるのと同時に、低アルコール度数で飲みやすさを実現しているっビールなのです。

 

それではさっそく飲んでみましょう!!

 

トロピカルなサイダーのように飲めるビール!

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グラスに注いだビールは明るめのオレンジ色。夏っぽいですね。ほのかにフルーティなホップの香りがただよいます。原材料に小麦麦芽を一部使用しているせいか、グラスに注ぐ際に泡立ちがいいですね。小麦の持つタンパク質が豊富な泡を生み出してくれるのです。もこっとした泡が立つと見栄えもよい感じ。

 

さっそく一口飲んでみると、すぐにホップのフルーティな香り、柑橘系の香りを感じます。いわゆる南国でトロピカルな感じもありますね。フルーツの香りとしっかりした苦味を感じたあとはするーっと消えていきます。アルコール度数が4.5%と低いので、ビールとしては軽めの味わい。炭酸も程よい強さで、ビールの軽さと相まってごくごく飲めてしまいます。後味はじんわりとホップの苦味が残り、もう一口飲みたくなりますね。

 

サイダーというとちょっと軽いかもしれませんが、それくらい飲みやすくて何本でも飲めてしまいそう。5月にしては暑い日が続いていますが、暑い日にごくごく飲みたいビールです。

 

 ぜひグラスに注いで飲んでみましょう

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ビールのラベルにもありますが、この「グランドキリン セッションIPA ギャラクシーホップ」はぜひグラスに注いで飲んでみてください!ギャラクシーホップの持つ香りを十分に味わうには、グラスに注いで飲むのが一番。ぜひぜひ香りを楽しんでぐびぐび行きたい夏向けのビールです。

 

IPA専用のグラスなんかもあったりして。

 

 

ホップ全開でフレッシュな香りと苦味!サッポロビール「ビアサプライズ 至福の香り」!

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サッポロビール×ファミリーマートの限定ビール「ビアサプライズ」

 

2019年4月23日、サッポロビールから「ビアサプライズ 至福の香り」が発売されました。「ビアサプライズ」シリーズは、サッポロビールがファミリーマート限定でリリースしているビールです。ビールの持つ「風味」にスポットを当て、様々なスタイルのビールを楽しめるように醸造されています。

 

これまで「苦味」「コク」「キレ」「深み」と登場し、今回はビアサプライズ第5段として「香り」がフィーチャーされています。新緑の季節によく似合う、鮮やかな緑色のラベルがキレイです。

 

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今回の「至福の香り」はホップの持つ香りを際立たせたスタイルになっています。フルーティで爽やかな香り・・・春らしくていいフレーズ。さっそく飲んでみましょう! 

 

ホップの香りと鮮烈な苦味が広がる、まさに「鮮烈」

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まずは缶を開けるとホップの香りがただよってきます。至福の香りをグラスに注げば、フレッシュな香りとともに明るいゴールドのビールがお目見え。一口飲んでみると、フルーティで爽やかなホップの香りとともに鮮烈な苦味!柑橘系、特にグレープフルーツのような苦味を感じます。苦味は強いんだけど、爽やかな苦味なのであまり重みやエグみを感じずに飲みやすいのも嬉しいところ。ビールのラベルにもある通り、この苦味まさに鮮烈。

 

ビール好きのみなさんも、この「至福の香り、やるぜ!!!」と高評価。確かにこれは美味いわ。

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ホップを効かせた苦味のあるビールはIPA(インディア・ペール・エール)が有名なスタイルですが、おそらく至福の苦味もIPAをイメージして醸造したのではないかと思います。ただ、上面発酵(=エール)とも下面発酵(=ラガー)とも説明書きがないので、IPAなのか、はたまたIPL(インディア・ペール・ラガー)なのか。そのあたりは想像しながら楽しむのもビール好きの特権というところでしょうか。

 

新緑のさわやかな季節にピッタリの「至福の香り」。普段からIPAなどのスタイルが好きな方や「グランドキリン」シリーズが好みの方には響きそうな風味です。ぜひ爽やかな季節によく合う「至福の香り」を飲んでみてはいかがでしょうか!

優しい口当たりとすっきりまろやかな味わい。アサヒ「富士山」!

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日本一の山「富士山」の名を冠したジャパニーズプレミアムエール

 

2019年4月23日、アサヒビールより限定醸造ビール「アサヒ 富士山」が発売されました。全国のイオングループの酒類取扱店(イオンやミニストップなど)限定で販売されています。

 

黒字にゴールドの筆文字で書かれた「富士山」の文字と富士山の絵を見てどことなく日本酒っぽいな・・・なんてイメージを持ってしまいました。

 

もともと「富士山」というビールは1999年から8年間に渡って醸造・販売されていて『原料に徹底的にこだわり、仕込み水に富士山麓・朝霧高原の地下120mから湧き出る天然水を100%使用』というこだわりの一本だったそうです。熟撰やプライムタイムなど、プレミアムビール路線の先駆けだったんですね。

 

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さて、初登場から20年の2019年にリリースされた富士山は「ジャパニーズプレミアムエール」と銘打った上面発酵のビールになっています。華やかな香りに加えて、なめらかな口当たりが特長。原材料もすべて国産というこだわりで、副原料には富士山の伏流水で育った米を100%使用しています。

 

なめらかな口当たり、ほんのりとした甘みの優しい味わい

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グラスに注いでみると、明るめの薄いゴールドのビールが現れます。一口飲んでみると、すっきりまろやかな味わいが口に広がります。ホップの特長的な香りは少なめで、苦味もゆるやか。

 

エールタイプのビールは冷蔵庫から出したばかりの温度よりは、少し室温になじませた方が適温なので、少しゆっくり飲みながらビールの温度が上がるのを待ちます。温度が上がってくると、すっきりまろやかな味わいのなかに、ほんのりと甘みが感じられるようになってきました。優しい口当たり、優しい味わい。キンキンに冷やした状態で飲むよりも、冷蔵庫から出してすこし時間をおいてから飲んだほうが味わいを感じやすいですね。

 

イオンのお酒売り場のポップには和食によく合う、なんて宣伝文句が並んでいました。確かに和食の風味を邪魔しなさそうですね。ゴールデンウィークの家飲みで食事と合わせて飲んでみるとよく合いそうです

「復刻特製ヱビス」を飲んで昭和・平成を振り返る

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復活のヱビスを味わう

 

2019年4月23日(火)サッポロビールより「復刻特製ヱビス」が発売されました。その「復刻」の名の通り、現在のヱビスビールの原型となった昭和47年(1972年)当時の味を再現したものになっています。現在のヱビスビールは、醸造時の酵母をフィルターでろ過する「生ビール」ですが、1972年当時のヱビスビールは酵母を熱処理する熱処理ビールで、その点が大きな違いになっています。

 

ラベルのデザインも1972年当時のものをモチーフにしており、どこかクラシカルな印象を受けるデザインになっています。 

 

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ヱビスビールは1890年に日本麦酒醸造会社から発売された、日本国内でも屈指の歴史あるビールブランドです。ドイツ人技師を日本に呼び、本場ドイツの味を再現したビールとして高い評価を得ていましたが、第二次世界大戦中にビールが配給制になったことに伴いヱビスの名は一旦消滅しています。そこから約30年経過した1971年にヱビスビールが戻ってきます。1971年時点では麦芽とホップの他に副原料を使用していたのですが、1972年には今のヱビスと同じように麦芽とホップのみで醸造されるスタイルになりました。

 

復刻特製ヱビスは、1972年当時の副原料を使わない麦芽とホップのみを原材料としたエビスビールを再現したビールになっています。

 

 ヱビスの歴史については東京・ヱビスの「ヱビスツアー」でお勉強することができます。ツアーの最後にはエビスビールの試飲もついてくる、ためになって美味しいツアーですよ。

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熱処理ビールならではの「丸み」のある味

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さっそくグラスに注いでみると、ヱビスらしい美しいゴールドのビールが注がれていきます。一口飲むと、ヱビスらしいしっかりとした苦味が口に広がり、ホップの香りが鼻を抜けていきます。熱処理されていることで、味わいに「丸み」があるように感じられます。コクがあるというか、どことなく甘みもほんのりと感じられるよう。

 

現行のヱビスとの飲み比べも面白い

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現行のヱビスビールの原型となった「復刻特製ヱビス」。じゃあ、現行のヱビスビールと飲み比べをしてみても面白いですよね?ということで、飲み比べをしてみることにしました。 

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飲み比べてみた感想ですが、正直にいうとものすごく大きな違いがあるわけではありませんでした。そりゃ、今のヱビスの原型になっているビールなので、大きく違うわけはないのですが・・・違いがはっきりしているのは、現行のヱビスビールは非加熱処理の生ビールなので、飲み口がシャープですね。ヱビスならではのコクはありますが、後味はキリッとした感じ。どっちがどっちかわからない状態で飲み比べしてみると、面白いかも?

 

世代を超えたコミュニケーションに繋がるかも

「復刻特製ヱビス」は1972年当時、戦時中に姿を消したヱビスビールが復活した際の風味を再現したビールです。今年で40歳の私からすると生まれる前からあったビールということで単純にすごいなぁ、と思いますし、私の両親の世代(1950年前後の生まれ)からすると、懐かしさを感じるかもしれませんね。

 

実家に帰ったりして、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんなんかと1972年当時のヱビスをネタに話をしても面白いかも?当時はキリンビールがシェアトップだった中でヱビスビールはどんな感じに見られてたのか、とかとか。ビールをきっかけに話に花が咲く、、、かも?

 

私も奥さんの実家に帰省するときはお義父さんへの差し入れでヱビスの飲み比べセットを買って行こうかな。私の実家に帰るときはお仏壇の父へお供えをしつつ、母とビールを飲もうかと思います。

 

明治時代に生まれ、昭和の時代によみがえり、昭和から平成にかけてプレミアムビールの代名詞となったヱビスビール。令和の時代にヱビスの歴史を振り返りながらヱビスを飲むのもまた一興です。

セブン&アイ限定のすっきり爽やか一番搾り!「キリン一番搾り 清澄み」!

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セブン&アイグループ限定の一番搾り「清澄み」

 

2019年4月22日(月)キリンビールからセブン&アイグループ限定の一番搾り「キリン一番搾り 清澄み」が発売されました。水色のラベルデザインがさわやかで、これからの初夏の季節にピッタリ合いそう。

 

もともとキリンビールとセブン&アイグループでは「一番搾り 匠の冴」というグループ限定の一番搾りを2018年4月にリリースし、通年販売で展開していました。 この匠の冴が想定よりも好評だったということで、匠の冴をブラッシュアップした形の第2段として「一番搾り 清澄み」が誕生したようですね。

 

確かに「匠の冴」はすっきり飲みやすくて何度か購入していたので、その特長を引き継いでいるのであれば楽しみ・・・!

 

去年登場した際に匠の冴をレビューしていました。すっきりして好きなビールでした。

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「一番搾り 清澄み」は「匠の冴」のコンセプトを踏襲しているということで、一番搾り製法で生まれたビールを氷点下貯蔵することで雑味のない味を引き出しているビール。そして「清澄み」ではニュージーランド産のモーテカという希少種のホップを一部使用しているとのこと。マスカットの香りが特長なホップですね。スッキリした風味にさわやかなアクセントをという狙いですかね。 

 

 

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缶をあけるとほんのりとホップの香りがしてきます。グラスに注がれたビールは明るめの澄んだゴールド。一口飲んでみると、かなりキリッとした味わいであることが感じられます。後味もすっきりしていて、口に含むとほのかに麦芽の甘みを感じます。苦味は少なめでかなり飲みやすいビールです。すっきりした飲み口は、食事中に飲むビールとしても相性がよく、どんな食事にも合わせられそう。

 

希少ホップのモーテカらしいマスカットの香りはそこまで強く感じられず。ビールの温度が上がってくるとふわりと漂うのかな、と思いますが「清澄み」のキリッとすっきりした飲み口はしっかり冷えた状態で飲むのが良さそうなので、ちょっと飲み方に迷いますね。

 

これから初夏に向けて気温も上がってくる中で飲むビールとしてピッタリですし、秋冬の暖房が効いた部屋の中で飲むにも合いそう。クセがなく、年中飲めるビールとして重用できそうな「一番搾り 清澄み」でした。

 

「伝説」のホップが逆輸入で日本凱旋。サッポロ「SORACHI1984」を飲んでビールの奥深さを味わおう。

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「伝説のホップ」を使った「SORACHI1984」

 

2019年4月9日(火)店頭に一本のビールが並びました。名前は「SORACHI1984」。白をベースにしたラベルに、ホップをあしらったシンプルなデザイン。そして、サッポロビールが『このビールは、世界を変えるかもしれない。』と打ち出したビールです。

 

世界を変えるかもしれないのは「伝説のホップ」と呼ばれ、このビールの名前にも冠されたホップ「ソラチエース」の存在です。いったい何が伝説なのか・・・というのは「SORACHI1984」のミッションアンバサダーに任命された私からご紹介させていただければと思います。

  

 「ソラチエース」の物語を紡ぐ

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今回、この「SORACHI1984」の発売に際して、サッポロビールのキャンペーンとして「SORACHI1984 ミッションアンバサダー」を募るイベントがありました。応募者から1984名がミッションアンバサダーに選ばれ、このSORACHI1984を飲んだ感想や、伝説のホップであるソラチエースの物語を紡ぐというミッションを与えられたのでした。

 

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twitter上でも飲んだ感想をつぶやきましたが、ブログでも改めてご紹介していきましょう。

 

ソラチエースは逆輸入でやってきたホップ

ソラチエースはビールを作るために必要なホップの名前です。北海道の空知郡で品種開発により1984年に生まれたホップです。ソラチエースはレモングラスやヒノキの香りを持つ、強い香りを持ち、ビールに特徴的な香りをもたらすホップです。

 

ただ、1984年はまだまだ昔ながらのビール全盛期。当時の消費者のビールに対する嗜好は保守的で、変わった風味には抵抗が強かったという記事が残っています。ソラチエースの独特で強い香りがもたらすビールは、当時の日本のビール事情に合わなかったのでした。

 

そこでソラチエースはいったんアメリカへ。10年近く日の目を見るまで時間がかかりましたが、クラフトビールブームに火が注いたアメリカでその香りが見出され、多くのブルワリーがソラチエースを使ったビールを醸造することになりました。ソラチエースのブームはアメリカからヨーロッパへと広がり、世界のビール好きに知られるようになりました。

 

そして2019年、ソラチエースの生みの親でもあるサッポロビールが満を持してリリースしたビールが「SORACHI1984」なのです。

 

ソラチエースの歴史と物語は、オフィシャルサイトでも紹介されています。

 

 

・・・そんな物語を持つホップ「ソラチエース」を使ったSORACHI1984はどんな味わいなのでしょうか。

 

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キャンペーンでいただいた試飲用のビールを飲んでみました。

 

香りと苦味、甘みが絡む複雑な味わいを楽しみたい

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グラスに注いでみると、ほのかに柑橘系の香りがただよいます。色は少し濃い目のゴールド。一口飲んでみると、ホップの香りと苦味、そしてほのかにフルーティな甘みも絡む複雑な味わいが口の中に広がります。苦味は強すぎず程よい苦味で、キリッとした味わいが楽しめます。ビールのスタイルも、ホップの香りをより楽しめるように上面発酵のエールタイプで醸造されています。

 

ソラチエースの持つ香りはヒノキやレモングラスだと書きましたが、口の中にヒノキのような香りが広がっていくのがわかります。ヒノキのような木の香りはワインのようでもあり、複雑な香りの絡み合いはウイスキーのようとも言える感じ。ビールなんだけど、いつも飲むビールとはひと味もふた味も違う風味が味わえます。

 

ホップの香りが特長的なので、冷蔵庫から出して室温になじんでいくとより香りが広がっていきます。冷蔵庫から出したばかりのキリッとした飲み口から、温度があがって芳醇な香りが広がる飲み口まで楽しめます。「SORACHI1984」はぜひグラスに注いで、香りや風味の変化を楽しみながら飲んでもらいたいですね。ワイングラスに注いで香りを楽しむのもおすすめです。

 

「伝説」のホップの香りをぜひ楽しんでほしい

日本でもクラフトビールが流行って、いまでは様々なスタイルのビールが飲めるようになりました。その中でこそ、ソラチエースの風味を存分に楽しめる「SORACHI1984」の香りや味わいが評価されるようになってきたのだと思います。35年の時を経て、日本に凱旋した伝説のホップの香りを楽しんでほしいですね。

2018年度のビールを勝手に振り返る!勝手にビールアワード 2018-2019!

2018年4月~2019年3月に飲んだビールを振り返ろう

 

2018年度もさまざまなビールが発売され、そして飲んでレビューしてきました。2018年は酒税法の改正があり、ビールの定義が変わった年でもありました。今回はその中から私的お気に入りや驚いたビールを勝手に振り返ってみよう!という企画です。タカバシ(@draftbeerman)さんが毎年開催されている企画に相乗りさせていただくことにしました!

 

2018年度最もお気に入りだったビール:サッポロ 銀座ライオンビヤホールスペシャル

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2018年私的ナンバーワンビール!

2018年度最もお気に入りだったビールはサッポロの「銀座ライオンビヤホールスペシャル」でした!2017年にもリリースされ、2年連続で発売されたビールで、香ばしさのあるアンバータイプのビールです。もともと個人的な好みとしてアンバー系のビールが好きなのですが、その中でも香ばしさとほのかな甘みを感じさせるこの「銀座ライオンビヤホールスペシャル」は好みど真ん中でした。思わず24本セットで購入してしまいました。

同じアンバー系では毎年登場する「琥珀ヱビス」もお気に入りですが、2018年の銀座ライオンビヤホールスペシャルは琥珀ヱビスにも勝るとも劣らない一本だったなと。

 

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2018年度最もギャップ萌え(?)だったビール:サントリー 贅沢LAGER 琥珀のキレ

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コイツはなかなか奥深いビールだった・・・

2018年度最もギャップの大きかったビールとして印象深かったのがサントリーの「贅沢LAGER 琥珀のキレ」です。ファミリーマート限定で発売されたビールは、見た目琥珀系の濃厚アンバー系ビールと思いきや、副材料にコリアンダーシードを投入した意欲作。麦芽の香ばしさと思いきや、フルーティでスパイシーなコリアンダー香るビールと見た目と味のイメージの違いにしばし混乱。「ギャップ萌え」という言葉でお茶を濁してしまいましたが、なかなか奥深いビールでした。

2018年の酒税法改正で、コリアンダーシードを使ったビールも「ビール」として販売できるようになったのも印象的な出来事ですかね

※酒税法改正前だと、コリアンダーシードを使ったビールは酒税法上発泡酒に該当していました。 

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2018年度最も登場が嬉しかったビール:アサヒ生ビール

アサヒ生ビールの缶

最後に2018年発売されて嬉しかったビールとして上げたいのが、アサヒ生ビールです。アサヒスーパードライの登場前年に缶ビールとして発売されて以来、業務用でのみ展開されていた知る人ぞ知るビール。新橋の「ビアライゼ’98」で飲んでから気になっていたビールでしたが、2018年に限定発売ながら缶ビールで登場してくれました。

スーパードライとはまた違う柔らかい飲み口で、「コクがあるのにキレがある」と評された味わいは缶ビールでも楽しむことができました。2019年もまた登場してくれると嬉しいなぁ・・・なんて淡い期待を込めながら、ビールアワードをお開きにしたいと思います。

 

2019年度もまたいろいろなビールが楽しめますように!

芳醇さとすっきりした後味で一本で二度美味しい!キリン一番搾り<超芳醇>!

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濃い味の一番搾り<超芳醇>が今年もやってきた

 

2019年3月26日(火)キリンビールから限定醸造のビール「キリン 一番搾り<超芳醇>」が発売されました。一番搾り<超芳醇>は2018年に初登場して以来、2年連続での発売となりました。

 

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2018年は6月と初夏のタイミングで発売されましたが、2019年は3月末と春目前の時期に登場しています。2019年版の<超芳醇>は、よりいっそう雑味をおさえたすっきりとした味わいを目指して中味がブラッシュアップされているとのこと。

 

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ビールラベルの裏側にも「お、濃いのにすっきり」というワードが並んでいます。文字通り<超芳醇>なでアルコール6%な濃い味と、すっきりとした味わいが両方楽しめるビール。今年の超芳醇はどんな味なのか、さっそく飲んでみましょう。 

 

飲みごたえ十分な濃い味だけど、すっきり飲める

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グラスに注いだビールはちょっと濃い目のゴールド。さっそく一口飲んでみると、濃厚な味わいが広がります。アルコール6%とビールにしてはやや高めのアルコール分らしく、苦味に加えて甘みを感じます。アルコールっぽい香りも感じるものの、アルコールそのもののエグさはうまく抑えられているので、なかなかに飲みやすい。

 

麦芽の旨味がぎゅっと詰まった濃いめの風味を楽しんで、喉を通ったあとはすーっと消えていく後味で、思わずもう一口飲みたくなってしまいます。思わずラベルにある「お、濃いのにすっきり」というワードが浮かんできます。

 

冷蔵庫から出して少し時間が経過してビールの温度が上がってくると、より芳醇な味わいが楽しめます。香りとともに芳醇な味わい、特に甘みの部分が強くなってくるように感じました。去年の<超芳醇>よりもアルコールの風味がうまく処理されているので、最後まで飲みやすいビールでした。普段の一番搾りのすっきりした味わいとはちょっと違う、芳醇で甘みも感じる<超芳醇>です。お花見のお供に一本いかがでしょうか?

柑橘系の香りと苦味が鮮烈な「ヱビス プレミアムエール」!

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新しいエールのヱビス「プレミアムエール」が登場!

 

2019年2月26日、ビール売り場に青いラベルを身にまとった新たなヱビスが並びました。その名も「ヱビス プレミアムエール」。限定醸造ではなく、通年販売商品として登場しています。 

 

ヱビス プレミアムエールの特長は上面発酵による醸造でつくられたビールであること。ヱビスシリーズでは、先に発売された「ヱビス 華みやび」に次ぐ上面発酵ビールということになります。

上面発酵というと、香りの豊かなビールを思い浮かべますが、このヱビスプレミアムエールも「濃密な香り、コク、その余韻」というキャッチコピーがつけられています。苦みとコクが特長のヱビスビールとはまた一味違うヱビス、ということですね。

 

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原材料はヱビスと同じく麦芽とホップのみ。ホップには、香りづけにカスケードホップを使用しているそうです。あの「よなよなエール」でも使われているホップなので、どのような風味になっているのかが楽しみですね。

 

 

柑橘系の香りと苦味、そしてコクが広がる「プレミアムエール」

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グラスに注いだビールは赤みがかったゴールドで濃いオレンジのような色。ホップの香りが感じられます。さっそく一口飲んでみると、カスケードホップの特長らしくグレープフルーツのような柑橘系の香りとしっかりとした苦味が広がります。ビールが喉を通ったあとも、口の中には程よく余韻が残ります。この香り、確かに濃密。

 

冷蔵庫から出したばかりの温度ではキリッとした飲み口ですが、室温になじんでビールの温度が上がってくると、カスケードホップの香りやグレープフルーツのような苦味がよりはっきりと感じられて、このビールが持つ風味を楽しめます。冷蔵庫から出してじっくり飲むか、冷蔵庫から出して少し時間をおいてからグラスに注いで飲むのがおすすめです。

 

「ヱビス プレミアムエール」は上面発酵のエールタイプとだけ説明されているので、詳細なスタイルはわかりません。個人的にはペールエールとIPA(インディアペールエール)の間くらいの苦味と香りかなぁ、なんて感じました。この薫り高いタイプのビールが普通にコンビニやスーパーで買えるのはうれしいですね。最近はコンビニでよなよなエールが買えるので、飲み比べも楽しそう。

 

通常のヱビスとはまた異なる風味が楽しめる「ヱビス プレミアムエール」。グラスについでその香りと苦味を楽しんでみてくださいね。